昭和区平和のつどい、伊藤真弁護士の講演から―⑪―
憲法改正に向けた自民党の考え(2012年Q&Aによる)
「日本らしい日本の姿を示し、世界に貢献できる新憲法の制定を目指す」(平成22年「綱領」)
「日本にふさわしい憲法草案とするために、まず、天賦人権説に基づく規定振りを全面的に
見直した」→日本古来の歴史・伝統・文化・徳性を踏まえた憲法を制定する。
「独立国家が、・・・・軍隊を保有することは、現代の世界では常識です」
→国防軍を創設
自由民主党改憲草案の目的
◎憲法改正に向けた自民党の考え
①日本古来の伝統を踏まえた自主憲法を制定したい。
②集団的自衛権を容認して国防軍を創設することにより日米同盟を強化し、米国
の期待に応えたい。また、軍事力による国際貢献をしたい。
【個人の尊重よりも、軍事的経済的に「強い国」づくり=戦前回帰・富国強兵】
「戦争ができる国」(自民改憲案)へ
・第2章「戦争の放棄」から「安全保障」へ
・国民の国防義務(前文3項)、領土・資源確保義務(9条の3)
・平和的生存権と交戦権否認条項削除
・国防軍の創設(9条の2)
・集団的自衛権の容認(9条2項)
・国防軍の活動として、国際協力、治安維持活動の明記(9条の2第3項)
・軍事機密保持、軍事審判所設置(4項、5項)
・緊急事態条項の創設(93条以下)
自民党の改憲草案は、まさに戦前回帰である。今一番やりたいことは「緊急事態条項」で、これこそが、麻生副総理が言った「ドイツのワイマール憲法もいつのまにかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかったあの手口に学んだらどうかね」誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」という独裁国家への近道なのだ。安倍首相がいう積極的平和主義は軍事力を以て平和に貢献するという危険な発想である。
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