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2016年10月 3日 (月)

豊洲市場盛土問題―東京都民はもっと怒るべきではないか

 東京都の豊洲市場盛土なし問題で、小池知事は「責任者を特定することは難しい」とする調査結果を発表した。

 盛土なしの決定については、2008年の技術部門での内部検討から、13年2月の実施設計完了にかけて、5つの段階で決まった過程を示した。この点に関してはNHKニュースが整理して図示していた。しかし、責任者は特定できなかったのだ。

 小池知事は、「今回の事態を招いたのは、ガバナンス(内部統制)と責任感の欠如」と厳しく批判したが、庶民の言葉でいえば、一体東京都の行政はどうなっているのか、数千億円の経費を使う大事業を「わかりません。責任者不在です」で済ましているのが不思議でならない。

 石原元東京都知事は、自宅の前で「奇奇怪怪」とだけ述べて家に引っ込んでいたが、俺には関係ないという姿勢である。猪瀬元知事も舛添前知事も同じであろう。無責任極まる。

 朝日新聞社説では、「16万人もの職員からなる官僚組織に切り込むには、いかに壁が厚いかを物語っているのだろう」と書いているが、東京都に16万人の職員がいて全員が一枚の壁になっているということはありえない。東京都の職員全員が無責任だから壁が厚いというのなら話はわかるが。

 こういう大事業でも、それに関わるのは職員の一部のはずだ。土壌汚染対策の土木担当と建物の建築担当の縦割りによる連携不足や、ずさんな引継ぎなど、組織運営に不備があったとし、小池知事は、「いつ、誰が、という点は、ピンポイントで指し示すのは難しい。流れの中で、空気の中で進んでいった」と言っている。「流れの中、空気の中」とはどういうことか。敷地全体に盛土をしたという説明を続けたことは「誰も気づかず、チェック冴えなかったという恥ずかし状況」としたというが、恥ずかしいですむことではない。

 小池知事は、ここでうやむやにしてはならない。徹底的に究明し、検証し、今後2度とこういうことが起こらないような体制を築くべき責任がある。東京オリンピックという大プロジェクトも3兆円を超すと試算されているが、ここにも当初の850億円からどうしてここまでふくらんだのか、豊洲市場問題と同じ奇奇怪怪さがある。

 これらの問題について、東京都民はなぜもっと声をあげて怒らないのか不思議に思う。東京都には日本の人口の1割が住み、しかも数多くの大学があり、マスコミがあり、知識人があり、文化人があり、芸能人があり・・・・ありとあらゆる分野の有能な人が集中しているのだ。豊洲問題を切り口にして、都政刷新の声を大きくあげるべきではないか。都民も我関せずであってはならない。

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