期待に応えられるか?民進党
民進党の代表に女性の蓮舫氏が就任した。注目の幹事長には蓮舫代表の後見役と言われる野田佳彦氏がなった。
野田氏と言えば、消費税増税をめぐって民主党を分裂させ、自民党と空約束をして衆議院を解散し、総選挙に持ち込んだが結果は大惨敗に終わった。そして大勝利した自民党は安倍首相になった。
その安倍政権は、特別秘密保護法制定、武器輸出三原則の改定、憲法を無視した集団的自衛権行使閣議決定、安保法制強行採決、年金減額、介護保険料総額、辺野古基地着工・・・などを進め、日本は右傾化し、非正規社員の増加、生活保護世帯の増加など国民生活を不安に陥れている。
こうなった原因はと言えば、民主党が衆議院選挙で大敗したからであり、以後民主党は民進党と看板をかえても有権者の支持は8%前後と低迷している。野田幹事長は一部の人から「戦犯」とまで言われたが、そう言われても仕方がない。
その民進党を立て直すために、期待されて代表になったのが蓮舫氏であるが、野田氏を幹事長に据え、野田氏の息のかかった人を役員にするなど、野田内閣などと揶揄されている。
自民党は民主党の大惨敗からしっかりと学んで、その轍を踏まないようにと党内を固めて来た。それは過去2回民主党に手痛い目にあって政権を手放した反省に立っているからだ。
安倍政権成立直後から入念なマスコミ対策を講じて、マスコミから政権批判が出ないように手を打ってきた。それが功を奏し、安倍政権が問題のある政策を実行しても蚊か蜜蜂がさす程度の批判しかしなくなった。一方民進党など野党には何かあるとマスコミはここぞとばかり攻撃してくる。
そんな中で民進党が有権者の信頼を取り戻すのは容易なことではない。ここは民進党内が小異を捨て大同について、まとまりを見せることが肝要である。民主党が折角政権を取りながら崩れたのは、党内がバラバラになったからであった。
今大事なことは、自民党・公明党という巨大与党が、明治憲法に郷愁を感じ進めている、富国強兵の道を阻止することである。立憲主義を破壊しながら、憲法を改悪しようと牙をといでいる。
今自民党・公明党にはリベラリズムはいなくなった。それに代わるものとして期待されるべきは民進党のはずである。参議院選挙で一定の成果をあげた、市民・野党の共闘の先頭に立って巨大与党に立ち向って欲しい。これは心ある国民の切なる願いである。
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最新の世論調査によると安倍内閣の支持率は60%を超えている。政権復帰し4年になる内閣の支持率が60%強とは驚異的な数字である。何をやっても支持率は落ちないと思うのも当然かもしれない。これまで何度も言われてきたが個別の政策では賛否半ばするケースが多いにも拘わらずである。看板のアベノミクスも手詰まりと言われて久しいし、もはやアベノミクスに期待する人も少数派となった。拉致問題も安倍政権になればすぐにでも解決するような
鼻息であったがご覧のとおりである。すなわち安倍政権を支持する最大の理由は他の内閣よりよさそうだとする理由なのだ。何のことはない、受け皿となる政党が見当たらないということである。安倍政権は任期を延長し、12月はプーチン大統領の訪問で北方領土2島返還?の成果を得て来年年初には衆議院解散に打って出るといううわさも流れている。まさにやりたい放題である。民進党も野田幹事長がどうのこうのといっている場合ではないのである。
投稿: toshi | 2016年9月25日 (日) 12時06分