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2016年9月24日 (土)

高速増殖炉もんじゅは廃炉すべき

 9月21日の朝日新聞朝刊は一面で、政府が、高速増殖炉「もんじゅ」について廃炉向けた最終調整に入ったと報じた。

  もともともんじゅは、問題を抱えていた。1999年の初臨界の翌年、燃料を冷やすナトリウムが漏れる事故を起こした。12年には1万点もの点検漏れが発覚した。

  これまでに1兆円を超える金が投じられてきたにも拘わらず、運転の実績がほとんどない。再運転をするにはさらに8千億円もの金がかかると言われる。

 使い物にならないもんじゅの維持費に年間200億円もかかるのだ。しかも高速増殖炉については世界でどこも成功していないのだ。日本が先頭を切って成功する目途もたっていない。

 原子力発電で出るプルトニュウムの再利用をしなければ、溜まる一方だと言うが、もんじゅでの再利用もプルトニュウムは減るどころか増えるという。

 そもそも原子力発電所を造ったのが間違いであったのだ。福島第一原発事故で原発の安全神話が崩れたが、前からトイレのないマンションに譬えられて来たように、核廃棄物の処理が非常に大変なのだ。福島第一原発の廃炉処理だけでも未だにどうしていいかわからない状態が続いている。

 「原子力発電はクリーンで地球環境に優しく低コストだ」というのが売りであったが、福島原発事故でそれがとんでもない嘘であったことが知れ渡った。福島原発の放射能の影響をなくすだけでも、人類の歴史の何百倍もの年数がかかるのだ。その維持管理等の煩わしさや費用だけも巨額になる。地球に優しいどころか全生物の存亡を揺るがしかねない危険性をもっているのだ。

 経済産業省はもんじゅ廃炉の方向であるが、文部科学省は真っ向から反対している。文部科学省の考えは「高速増殖炉がなければ、経産省が主張するプルサーマルでもプルトニウムはたまり続ける。いずれ核燃料リサイクル政策、ひいては原子力政策全体が立ち行かなくなる」というのだ。

 経産省も文科省も原子力政策を続けることでは一致している。ただ高速増殖炉について経産省はもんじゅは廃炉にするが、代わりにフランスの高速炉アストリッド計画に乗っかろうということで、原子力発電は続けると言う点では同じなのだ。

 ここはとりあえずもんじゅを廃炉にという経産省の方向には賛成である。一つづつ廃炉をふやしていって世論の高まりにより、ドイツのように原子力発電は廃止ということに持って行きたいものである。原子力発電はコスト、放射能の危険、処理の困難さ・・・どれをとってもこれほど厄介なものはない。即刻廃止すべきである。

廃炉には賛成だが、これまで20年間、1兆円を超す巨額の費用を投じてきて、成果がえられなかった責任はどうなるのであろう。1兆円を保育所に使えば待機児童問題はなかったはずだ。社会福祉関係の予算が減らされているがこの金があればそうすることもなかったのではないか。悔やんでも悔やみきれない無駄遣いであった。

 

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