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2016年9月21日 (水)

人生の達人のための音楽会「第九特別演奏会」

 9月19日敬老の日、愛知芸術劇場コンサートホールへ出かけた。丁度栄行きのバスがあったのでそれに乗った。栄には1時12分ごろに着いた。多分地下鉄で行っても同じころに着いたであろう。

 芸術劇場の建物に入ると、12時25分ごろだったが、すでに多くの人が並んでいた。私は2階のできるだけ正面の席が欲しかったので、この分では無理かも知れないと思いながら並んだ。

 持って行った本を読んでいると、開場時刻より5分ほど早く開場したらしく、列が進み始めた。中に入ると、運よく2階招待席のすぐ後の正面、指揮者の位置、つまりど真ん中に席が取れた。指定券の場合は多分プラチナ席だと思った。

 アナウンスで「本日は満席ですので席をお詰め下さい」と繰り返していた。13時10分ごろにはホールはほぼ満席になった。プログラムを見ると「本日は休憩がありません」と書いてあったので慌ててトイレに行った。1時半になると本当にステージの後ろの席もいっぱいになった。

 定刻通りステージに団員たちが入ってきた。この日は特別演奏ということで、オーケストラにはNPOとうかいマスターズオーケストラの他に応援の人たちがいて、フルオーケストラになっていた。

 指揮は古谷誠一氏で、最初の曲はオットーニコライの歌劇「ウインザー公の陽気な女房たち」序曲であった。軽快なリズムにのって演奏された。

 その後が本日のメイン曲目のベートーベンの交響曲第九番「合唱」Op.125であった。この日のために結成されたというマスターズ第九合唱団がステージに上った。130名ぐらいだということであった。第一楽章からなので壇上で腰かけていた。大変だろうが目の前で演奏を聴けるのでいいと思った。

 私は70歳から毎年第九を歌っている。だからマスターズの演奏を楽しみにしていた。できることなら一緒に歌いたいくらいであった。

 マスターズオーケストラの演奏はアマチュアだがレベルが高い。2008年の定期演奏会でベートーベンの交響曲第Ⅰを演奏して以来、毎年ベートーベンを取り上げてきたそうだ。この春に第7を演奏したのだが、その時は残念ながら用があって聴くことができなかった。

 有名な第九はベートーベンが耳を悪くしてからのもので、晩年の最後の交響曲である。第一楽章、第2楽章と進み、第3楽章の初めにソリストたちが入場した。ソプラノ基村昌代さん、アルト三輪陽子さん、テナー中井亮さん、バス伊藤孝之さんであった。

 第4楽章でダダダダダダダーンと響くとバスの低音の歌が始まった。よい声をしていた。フロイデで合唱が始まると、私も心の中でバスパートを歌っていた。6か月間練習してきたというだけあって、とても上手に歌っていた。ソプラノのあの高い部分もフーガも最後の方のアップテンポの部分もうまく歌っていた。女性のソリストも体格がよく声もよかった。

 終わると割れんばかりの拍手が起きた。オーケストラも合唱もソリストも本当に楽しく聴かせてくれたと思う。満員の聴衆はみな人生の達人ばかりで満足したことであろう。

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コメント

ご多用のところお出かけいただきありがとうございました。心配された台風もこの日のために?1日襲来を遅らせてくれたのはとてもラッキーでした。
オケのほうは指揮者の弁によりますと満身創痍の演奏でしたが、4楽章に入り実力派のソリスト4名とヴェテラン揃いのコーラスが歌い出すと一気に盛り上がり怒涛の勢いでフィナーレとなりました。人類は未だ第九を超える交響曲を見出していないといわれるほどの空前絶後の名曲です。それだけにアマチュアにとって演奏の壁は高く、練習三昧の毎日でした。70歳過ぎてこんな素晴らしい舞台で大曲第九を演奏でき感慨も一入でした。そして何よりも私たちの感動が多くのお客様にも伝わったようで、とても満足できた一日でした。重ねてありがとうございました。

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