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2016年8月 4日 (木)

小池東京都知事に思うこと

 東京都知事は小池百合子氏に決まった。自民・公明推薦の増田氏と4野党推薦の鳥越氏を抑えての当選であった。 

 小池氏は都知事選に真っ先に手を挙げ、その後自民・公明が増田氏を推すと分かったのちも下りなかった。そして都議会を冒頭解散するとぶち上げた。そうしたパフォーマンスが多くの人に強烈なインパクトを与えたのだ。

 また女性であったのもよかった。女性候補は他にもいたが、何と言っても元環境大臣や女性初の防衛大臣経験者であり、知名度も抜群であった。

 金の問題で2度のやり直し都知事選となり、3度目はあり得ないという状況で、彼女自身政治資金の使い方について疑惑がありながら、小池氏ならば大丈夫だと思わせたのがよかったのだろう。

 また、小池氏は「日本会議」の有力メンバーであることや「歴史教科書の書き換えを勧める団体」を応援し、知事選ではその支持を受けていた。小池氏は安倍首相と同じように自民党の中の極右である。しかし、選挙を通じてそれを一般都民が知ることはなかった。

 先の参議院議員選挙で自民党が単独過半数を獲得し、憲法改正勢力が2/3以上となった。先日も大阪維新の橋下氏と安倍首相の3時間にも及ぶ会談が開かれ、憲法改正への根回しが進んでいる。そうした中で東京都知事にリベラルでない右翼の小池氏がなったということを注目している。

 今や世界的に右翼勢力が力を伸ばしてきている。アメリカ、オーストリア、スペイン、フランス、ドイツ等・・・。日本も例外ではない。この傾向を私は憂えている。

 民進党・共産党など野党4党と市民グループが推したリベラルの鳥越氏は当初の予想を裏切って惨敗した。その敗因を私は、

①あまりにも突然の立候補で政策をきちんと立ててなかったこと。選挙中にも政策

 を具体化できなかったこと。

②年齢が高いうえに、ガンという病歴があり、選挙運動でも小池氏のように精力的

 に動けなかったこと。

③4野党の運動が今一つ弱かったこと。

④何と言っても選挙妨害ともいえる鳥越氏のスキャンダル報道が2度もなされ、

 ダーティなイメージを拭えなかったことが非常に影響している。

 小池氏は弁舌が長けていて、イメージ作りも巧みであったと評されている。鳥越氏は余りにも地味過ぎ、知名度だけに頼ったのがいけなかった。

 新都知事の小池氏は東京オリンピックや待機児自動問題や災害対策など喫緊の課題にどう対処していくのか、都民の要望に耳を傾けることができるのか、伏魔殿と言われる都議会とどう向き合っていくのか、これからが見ものである。

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コメント

私の周りにももし都民ならば鳥越さんに投票するという人は一人もいなかった。130万票も投票した都民がいたということはむしろ
善戦?だったかもしれない。あれだけ巧みな選挙戦術をやられたのではよほどの玉でなければ太刀打ちできなかったであろう。これだけ完勝されたので、予想通り少しの冷却期間を置いて安倍政権は和睦を結び彼女を味方に引き入れ上手に利用しようとするであろう。橋下氏との会談もその文脈で考えるべきかも知れない。ただ、あれだけ都議会及びドンを挑発して勝利したので、双方も簡単に手打ちをするわけにはいかないだろう。都民の目があるからである。週刊文春、新潮も都政の今後をしっかりフォローし、都民の期待を裏切るような目があれば、強烈な記事を期待したい。惨敗した増田氏氏は損して得取れで、しかるべき処遇があるであろう。他方、鳥越氏は自ら手を挙げたとはいえ、大変気の毒な結果になってしまった。その打撃は本人だけにとどまらず、参議院選挙で一定の成果をあげた野党共闘に水を差してしまった。

投稿: Toshi | 2016年8月 4日 (木) 07時21分

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