詰まらないテレビ番組その②
つまらないテレビ番組のその②は8月14日に放送された「たけしのTVタックル」である。日曜日でたまたま暇があったし、「小池都知事VS田島陽子」というサブタイトルに惹かれて期待を持って観ることにした。
私の予想では、スタジオに小池知事が出演し、田島陽子と渡り合うことであった。田島陽子が参議院議員であったときに小池百合子とスタジオで対決したことがあったので、今回はそれ以来だという前振りがあった。
ところが対決というのは、臨時TV記者となった田島が、小池知事の最初の記者会見に乗り込み質問をするということであった。その質問たるや、「小池知事の都議会幹部での挨拶には95%が男性であったが、女性を増やすことを考えているか」というものであった。記者会見の質問は一人1回と限られているそうだが、田島はそのことも知らずに臨んだというお粗末なものであった。
結局スタジオに集まったのは、たけし、MCの阿川佐和子、大竹まこと、自民党松田衆議院議員、小池を応援して名を売った自民党若松衆議院議員(元特捜部検事)、北川元三重県知事、宇都宮健児、もう一人若手の男、そして田島陽子であった。
話し合われたのは、小池知事が都政改革をできるかということ、自民党都議会のドン内田氏のこと、自民党が流した小池を応援した者ははとこまで罰するという文書ついて、森オリンピック会長と小池知事がうまくやれるかということ、オリンピックの利権の疑惑や小池知事がどこまで透明性を確保できるかということ、などであった。
参加者は勝手に持論を主張するだけで、議論の深まりは全くなかった。いったい何を明らかにするために集まったのか疑問だらけであった。ただ「たけし」という冠番組に時間を金を使っただけであった。たけしはたまに口をはさみ茶化すだけだ。
「この後田島陽子が吼えます」という大げさなサブタイトルがあったが、田島が言ったのは1年後を見るしかないということであった。
「小池都知事VS田島陽子」は羊頭を掲げて狗肉を売るの類で実に無駄な面白くない番組であった。こんな番組を作るようではテレビ離れが進むのも無理がない。大矢壮一の「一億総白痴化」から何十年、来るところまで来たという感じである。
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