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2016年7月15日 (金)

恐ろしい自民党の偏向教育実態調査

 自民党のホームページで学校教育における政治的中立性についての実態調査」というタイトルのページを設けている。

  (党文部科学部会では学校教育における政治的中立性の徹底的な確保等を求める提言を取りまとめ、不偏不党の教育を求めているところですが、教育現場の中には「教育の政治的中立はありえない」、あるいは「子供たちを戦場に送るな」と主張し中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事実です

  学校現場における主権者教育が重要な意味を持つ中、偏向した教育が行われることで、生徒の多面的多角的な視点を失わせてしまう恐れがあり、高校等で行われる模擬投票等で意図的に政治色の強い偏向教育を行うことで、特定のイデオロギーに染まった結論が導き出されることをわが党は危惧しております。)

  戦後70年、教員は戦時中の大政翼賛の小国民教育で教え子を洗脳し、戦地に送り出したことを深く反省し、「二度と戦争はしない」「教え子を戦場に送らない」を合言葉に、憲法と教育基本法にもとづく平和教育を行ってきた。

 それが自民党・公明党が安保法制を集団的自衛権行使可能にし、いつでも自衛隊を戦場に送れる法にしたことを受け、「子どもたちを戦場に送るな」は偏向教育だと言い出したのだ。「憲法9条を守ろう」とか「戦争反対」「世界から核兵器をなくせ」などはみな偏向教育とされるのであろう。

 そして実態調査をするとして、投稿フォームまで用意をした。〔そこで、この度、学校教育における政治的中立性についての実態調査を実施することといたしました。皆さまのご協力をお願いします。》とつづけ、投稿フォームを設置。氏名や性別、連絡先などとともに、《政治的中立を逸脱するような不適切な事例を具体的(いつ、どこで、だれが、何を、どのように)に記入してください。)

 政治的中立性の名の下に、「教え子を戦場に送らない」はイデオロギー教育だとして、実態調査というやり方で”密告”を要求しているのだ。逆に「みなさん、政府に協力して喜んで戦場に出かけましょう」とやれば、それは中立を保った立派な教育であるというのであろうか。

  政権がいつも正しいことをやるとは限らない。それは戦前の軍国主義教育でいやという程知ったことである。イラク戦争だって過ちであったと米国も英国もオランダも認めたではないか。そういう戦争に子どもたちを送らないということの何処が間違っているのか。

 政権の意向に反する者はすべて「偏向」であると決めつけようという戦慄すべきことを自民党は始めたのだ。参院選挙前にこのホームページは作られたようだが、2/3を獲得した今、ますます牙を剥いて来るに違いない。あの北朝鮮のような密告による統制を事もあろうにこの日本でやり始めたのである。

※密告フォーム

 https://ssl.jimin.jp/m/school_education_survey2016

 

 

 

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コメント

今回の都知事選挙で分裂選挙となった自民党都連は党員に対し、小池候補を応援したものは本人のみならず家族が応援しても除名の対象となると警告した内部文書を配布し話題になっている。これではまるで、北朝鮮か中国ではないかと顰蹙をかっている。本来、直ぐに小池候補を自民党はから除名すればよいのだが、それは小池候補を苛めることになり、小池候補の思うつぼになるからとそれをしない。ただ、応援することはまかりならん。ということなのだ。自民党にも良識を弁えた人物もいると思うが、これだけ多数派になると現場ではとんでもない非常識が平気でまかり通る事態が随所でおこりそうである。

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