山陰旅行ー②―松江城周辺を歩く
松江城を見て大手門から外に出ると、観光スポットの案内板に従って石垣に沿った道を歩いて行った。右手は公園のようになっているが人は誰もいなかった。緑がとても美しい。
城郭の端まで来ると濠があった。水をたたえ緑色の水であった。濠を巡る船が行き来していた。橋を渡って右に曲がると、濠に沿って古い道が延びていた。その道を歩きしばらく行くと、左手に小泉八雲記念館があった。新しく作りなおしたばかりだという話であった。
入場料は外国人はどこも半額である。私は通しの切符を買ってあった。中に入ると、八雲が日本に来た時の旅行鞄と服装がガラスケースの中に展示してあった。小泉八雲は元はラフカディオ・ハーンでギリシャで生まれたが、アイルランドから来ていた。同行のMさんもアイルランド系であった。親近感をもったようであった。
ラフカディオ・ハーンの写真は、どれも左側から写したものばかりであった。それは右目が事故で失明し、大きく開けられないからのようであった。
八雲は身の回りの世話をしていた女性と意気投合して結婚し、奥さんの姓を名乗った。奥さんは出雲地方に伝わる幽霊や怪談の話を語って聞かせたそうだ。それをもとに「怪談」などの名作を創作したのだという。
ラフカディオ・ハーンは、日本に来る前に米国などいくつかの国にも滞在していたという。そこでもその土地の伝説に興味を抱いたらしい。八雲は絵も上手だったようで展示してあった。蛙を描いた色紙があったので、写真をとって蛙の好きな婿にラインで送った。
八雲記念館を見た後、歩いて行くと、八雲が住んでいた家があった。私は以前に見たことがあるのでそこには入らずに、そのまま歩いての武家屋敷に入った。松江藩家老の家だという。客間や居間や寝室や台所などを見て回った。
外に出ると店があった。Dさんがアイスクリームを食べたがっていたので、その店でソフトクリームを食べることにした。店の女性がどこからきたのかと聞いたので英国からだと言ったら、私に「英語がペラペラなんですね」と言ったので、「ペラです」と答えた。
濠の傍のテーブルを勧めてくれたので遊覧船を見ながら食べた。水がほしくなったので、店の人に聞いたら、「ソフトクリームには水はついていません。でも、お茶を差し上げます」と言った。そのお茶は水出しのお茶で、ガラスの盃に氷が1個入れてあった。とても美味しいので、お代わりを頼んだら快くくれた。
それでそのお茶を買うことにした。その店の特注のお茶だと言った。「ためしてガッテンでやったように、何度でも出せると言っていた。おいしかったっから買うのですよ」と言ったら、喜んでいた。
それから濠に沿って歩いた。静かな落ち着いた風景であった。道端に松江歴史館があった。無料と書いてあったので、そこに入った。客は私たち以外には一組であった。そこを出て大手門の所に戻り、来た道をホテルまで戻った。
部屋は6階で10畳の和室だ。Mさんが窓を開けると、先ほど見た松江城が見えた。「これはいいね」と言って喜んでいた。松江の城の近辺は散策にはとてもいい雰囲気のところであった。昔来たときにまた来たいと思っていたがやっと実現した。
ハーンの旅行鞄と服
八雲が描いた蛙
武家屋敷
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