2023年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 参議院選は負けてないという伊藤氏の見方 | トップページ | 改憲はやはり「緊急事態条項」―内田樹教授 »

2016年7月24日 (日)

日本会議議長が「軍隊を作る」と宣言したという記事

 Tさんが送ってくれたLITERAの記事によると、参院選で2/3を確保した安倍政権は憲法を改正し、自衛隊を軍隊にしようとしているという。安倍首相は、改憲について「与党野党の区別なく国会の憲法審査会で合意をつくっていく」「落ち着いて取り組んでいきたい」などと“ひかえめ”なことを言っているが、それはあくまで表向きの話にすぎないと指摘している。

  「安倍首相の最終目的は、日本国憲法の根幹である平和主義を叩き潰し、日本を文字通り“戦争ができる国”にすること。」これはその通りで、昨年の安保法制でその道を開いた。

  安倍首相の本音を代弁したのが、安倍政権を熱烈にささえる日本最大の右派団体「日本会議の田久保忠衛会長だという。

  7月13日、日本外国特派員協会で記者会見し、「(改憲の)絶好のチャンスを迎えた。私が安倍さんなら、任期内に全力を挙げて実現したい」「日本会議としては、これからいろいろな運動を検討して乗り出していくんだと思います」と述べ、 さらに「我々は軍隊をつくる」と鼻息荒く明言したのだそうだ。

 自衛隊のシステムを普通の国のような軍隊にして憲法に盛り込む」(「ハフィントンポスト」7月14日付より)これは安倍政権が任期中にやりたいことである。

  マスコミは開票後の安倍首相のインタビューを鵜呑みにして“すぐに9条に着手することはない”と書いているが、今後の状況次第では決してそうとは言えないないと指摘。マスコミは安倍政権に丸め込まれているから、その危険性を報じることはない。LITERAは次のように分析している。

  「田久保氏は産経新聞5月30日付のオピニオン欄『正論』で、米国大統領選候補の共和党ドナルド・トランプ氏について〈日米安保条約は廃棄してもいいとの脅し〉と述べたうえで、こう結んでいる。

 戦後の日本で禁忌とされてきたのは国家における軍隊の位置づけだ。国の背骨である軍隊の存在すら憲法に明記するのを拒否してきた。自衛隊の催しに天皇陛下はお出ましにならない。

  そこで同盟の修正をほのめかされただけで日本は周章狼狽する。戦後のツケだ。ペリー来航、敗戦、それに続く第3の衝撃波も太平洋のかなたからやってくるのだろうか。〉

  ようするに、トランプが大統領になった暁には、日米同盟の見直しの流れに乗じて日本の軍隊創設、軍備増強の必要性を説き、そうして憲法9条「改正」に一気に持っていきましょう。そういう論理だ。」

  これまで安倍政権は日本会議の主張のことごとくを実現してきた。だから現実的なシナリオである。

  「田久保氏らのいう軍隊創設は“これまでの政府見解を踏襲した「専守防衛」を強化するにすぎない”という話では決してないといい、実際には、自衛隊員たちを『兵士』と再定義して“血を流せ!”と強要する、そういった意思があるのは明らかだろう。」と指摘しているが安保法制を作った時から狙いはそこにあったのだ。

  安倍首相自身、下野時の田久保氏との対談で自慢げにこう明言していたという。

  「その対談とは、ヘイト雑誌『ジャパニズム』(青林堂)2012年5月号所収の『尖閣に自衛隊を配備せよ!』なるタイトルの記事。

  田久保氏に『安倍先生には自衛隊を国軍にするような方向に持って行って欲しいのです』と切望された安倍氏は、嬉々として『自衛隊の諸君は任官するにあたって、我が身をかえりみず国民の負託にこたえるという主旨の宣誓をします。従って彼らに与えられるのは名誉であるべきです』と応答。“日本人は名誉のために血を流せ!”と、勇ましげに号令をかけるのだ。

 『わが国の領土と領海は私たち自身が血を流してでも護り抜くという決意を示さなければなりません。そのためには尖閣諸島に日本人の誰かが住まなければならない。誰が住むか。海上保安庁にしろ自衛隊にしろ誰かが住む。(中略)まず日本人が命をかけなければ、若い米軍の兵士の命もかけてくれません』

  明らかに日中戦争を念頭においた発言だが、ようは“国民は血を流して当たり前”、それが安倍首相の感覚なのである。」私は安倍首相のこの発言のことは初めて知ったのだが非常に驚いた。 

  安倍首相は領土領海防衛のケースだけではなく、「テロとの戦いに日本が具体的に参加」するケースでも国民が「血を流す」ことを狙っていると考えていいだろう。

  「悪質なのは、そうやって国民には命をかけろと言う一方、当の安倍首相にはそんな気はさらさらないことだ。(途中略)

  ようするに安倍首相は、国民に血を流させるために改憲まで着手しておきながら、自分は“お国のために死ぬのはゴメンだ”とのたまう、そういう人間なのである。

  繰り返すが、安倍政権を支援する日本会議の田久保会長は“改憲によって自衛隊を軍隊にする”と言い、もちろん安倍首相自身も昨年の安保法で9条を骨抜きにしただけでは飽き足らず、改憲で日本を本格的に軍事国家へ変貌させようと邁進している。」

 そして、次のように結んでいる。「『憲法審査会で合意をつくっていく』という言葉に騙されてはいけない。安倍首相が日本会議と手を取り合って突き進む改憲の先に、国民の尊い命が危険にさらされるということを、われわれはしっかりと認識するべきだ。」
宮島みつや)LITERA 2016.7.14を元に。

 詳しくは次のURLを

http://lite-ra.com/2016/07/post-2417.html

« 参議院選は負けてないという伊藤氏の見方 | トップページ | 改憲はやはり「緊急事態条項」―内田樹教授 »

憲法問題」カテゴリの記事

コメント

外国特派員協会で記者会見したということは、国会議員の290名近く、小池氏や閣僚の多くが所属する日本会議の会長が海外に向けて、日本は憲法を変えて軍隊を持つ軍事国家になりますと宣言したということですね。それを国内の新聞もテレビもほとんど報道しないので知らない人がほとんどでしょうね。海外では報道されて、国内では報道されないニュースが益々増えている気がします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本会議議長が「軍隊を作る」と宣言したという記事:

« 参議院選は負けてないという伊藤氏の見方 | トップページ | 改憲はやはり「緊急事態条項」―内田樹教授 »