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2016年6月28日 (火)

原発報道への圧力というLITERAの記事―③―

 それでも、福島原発事故直後はまだ、原発事故や放射能汚染について報道を続けようとしたメディアは複数存在した。

  しかし、同書ではその流れが再び失われ、原子力ムラに巻き返されていく経緯が、こんなふうに記されている。

  「誰もがもはや『原子力ムラ』の影におびえず、のびやかに原発事故後の福島を取材していた。だが2012年が明けてから沈黙していた『原子力ムラ』の反撃が始まり、テレビは次第に失速していった。(略)
 

 高度の専門性と取材力を要する事故プロセスの検証は、NHK朝日新聞など大手メディアが担ってきた。だが2014年になってまず前半でNHKの会長人事に政権の影響力が働き、後半で朝日新聞が政権と親和性の高い保守メディアの『朝日バッシング』に屈した。

 それは原発の稼働を目指す現政権にとって好ましいメディア状況の展開であったかもしれない。そして秘密保護法が施行されたいま、原発関連情報がセキュリティに関わるという理由で非公開とされることが懸念され、それに『不正に』アクセスするジャーナリストは逮捕されるリスクを負うことになる」

  同書では、さらに問題なのはこの「不正」を認定するのが政府だということだと指摘するが、その通りだろう。

  現場から見た原発報道の数々の不条理と圧力。そして闇雲なまでに再稼働に邁進しようとする政府と電力会社を筆頭にした原子力ムラ。今回の高浜原発に対する関電の申立て却下も、さらにどんな巻き返しが行われ、不正が行われるのか。

  今後も高浜原発関連の裁判には大きな注目を続けたい。(伊勢崎馨)

※最近の週刊誌でも朝日新聞バッシングは続いている。良心的な判決をする裁判官が左遷されるというのは由々しきことである。独立している筈の司法まで政権の支配下に置かれてしまったのか。そういえば安倍首相は「私が頂点だ」と言ったなあ。

http://lite-ra.com/2016/06/post-2353_3.html

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コメント

安倍政権によるマスメディア操作はかなり深く浸透していますね。

投稿: らら | 2016年6月28日 (火) 11時51分

ロシアでは政権に批判的なメディアはその存在すら許されないし、政権に批判的なジャーナリストは命さえ危険にさらされるという。中国でもしかり。反対意見の存在を許容し、謙虚に耳を傾けるは民主政治のイロハである。安倍総理は議論の中で反対意見に対し気色ばむ場面がしばしば見受けられるのは大変見苦しい。社会全体も異論に対して不寛容な雰囲気となっている。国民がきちんとした事実を知らされていないと、今回のイギリスのEU離脱決定のように言葉巧みな扇動家によって容易にミスリードされてしまうのである。今日の新聞によると離脱派の主張するメリットを示す数字は信用できない数字だったそうである。

投稿: toshi | 2016年6月28日 (火) 08時56分

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