東京旅行④―谷中で出会った「猫を描く野良サイダー」
表参道から千代田線で千駄木まで行った。前の週にNHK「鶴瓶の家族に乾杯」で鶴瓶が訪れた指人形師笑吉の人形を見たかったからだ。
千駄木駅を出るとすぐの路地を入ったところに指人形笑吉の小さな店があった。表に幟が立っていて、店の前に8人ほどの人がいた。店の中は満員であった。係りの人が3時半からの予約を勧めたので予約をした。
1時間半ほど時間があるので近くを見て歩き、小さな店に入った。中には手作りの小さな物を売っていた。その2階で藍染を売っているというので2階に上がった。婿が藍染のショールを買った。金を払うために1階に降りて、私と娘は外で待っていた。
そこへ通りかかかった60歳位の男性が「藍染はいいね」などと話しかけてきた。話していると、彼は猫を主題に絵を描いていて、さらにきれいな女性も描いているということが分かった。小さい時から絵が好きで、特に猫が好きなので猫の絵をボールペンと修正液で描いていると話した。そして近くで個展をやっていると言った。個展の場所を尋ねたら、「まるひ」という店だと言って、手を伸ばしてそこの細い道を行ってちょっと曲がったところだとあいまいな教え方だった。でも、暇があるし面白そうなので見に行くことにした。
細い道はヘビ道と言われているところで以前に通ったことがあった。歩いて行ってもどこにもそれらしいところがなかった。あるCafeで尋ねた。そこでも猫の絵の展覧会をしていた。「まるひ」を尋ねたら教えてくれた。藍染通りから細い路地を入ったところに古い民家があり、○の中に「ひ」と書いた看板が出ていた。
受付に男の人が座っていた。民家の部屋の壁に絵がたくさんかけて展示してあった。見ると猫を描いた絵だが非常にユニークな独創的な絵であった。女性は猫と一緒に描かれていた。
男の人の話では、描いたのは藤沢マサヒロさんという人で、ある時スケッチブックを持って来て見せてもらったらとてもいい絵なので紹介することにしたのだという。「まるひ」というギャラリーはその人と友人がやっているもので、その人が藤沢さんを発掘したのであった。
個展は4月23日から5月1日までやっていて、紹介文には次のように書いてあった。「野良で活動するアウトサイダー『野良サイダー/藤沢マサヒロ』の創作場所は町や公園などの野外です。カラーボールペンと修正液を使い、ハッチングという点描を織り込んだ幻想画を描き出します」
ボールペンで描いたとは思えない独特の描画法の素晴らしいものであった。
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