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2016年5月11日 (水)

北朝鮮国民の不幸

 テレビや新聞で連日北朝鮮の第7回労働党大会について報道された。外国のメディアを呼びながら、肝心のところは取材させないという頓珍漢なものであった。いきおい、メディアが報じるのは北朝鮮の国営テレビで放映されたものと、北朝鮮が取材を許したところだけであった。

 

 北朝鮮の国民の大半は非常に貧しい生活をしいられ、労働党大会開催を祝って支給された食糧も、上層部の家庭だけであるようだ。テレビで見せていたのは、高級幹部の立派な部屋と冷蔵庫の中身であった。金正恩様のお蔭ですと自慢げに見せていた。

 

 金正恩書記は労働党委員長に推戴されたが、これは祖父の金日成主席にならったものだといい、権威づけであるという。身内を含む数々の、自らを脅かすと思う人物を粛清し、言うことを聞く側近だけで周りを固めたのであろう。

 

 党大会は例によって、すべて大きな拍手で包まれていた。きっと拍手の打ち方が弱いと後で叱責を食うのであろう。全ては作られたやらせである。面従腹背が多いに違いない。ただ強権と脅迫で抑え付けているだけである。

 

 金正恩は閉会の辞で「歴史的な第7回党大会で大きな成果を得た。社会主義完成の新たな里程標として記されるだろう。非常に満足している」と述べた。

 

 北朝鮮がやっていることは社会主義ではない。社会主義は独裁体制下で行うものではない。北朝鮮の政治体制は世襲による専制王政である。国民は幸せになるどころか貧困に喘ぎ、たまらなくて次々と脱北している。

 金正恩は核開発とミサイル開発を成功したと誇り、経済再生を同時に進める「並進路線」を今後も進めると決定した。

 党大会前には核実験やミサイルの発射実験を繰り返した。日本海に何発のミサイルが沈んだか知らないが、ミサイルが発射される度に北朝鮮の国民の生活を思った。こうした開発に巨額の資金を使うより、国民の生活のために使うべきだと。大多数の国民が疲弊しているのに、アメリカに対抗するために、見栄をはって無駄な金を使うのをよしとしている。これは社会主義を標ぼうする者のやることではない。社会主義は国民皆の生活を豊かにするものであるはずなのだ。

 朝鮮金王国は、日本を始め世界の各地から、人を拉致して度重なる返還要求にも耳を貸さない。それどころか日本に対して、調査をして返事をすると約束したのに、反故にしてしまって知らぬ顔である。何という厚顔無恥な支配者であろう。

 金王国が続く限り拉致被害者が返されることはないだろうと思われる。親や身内の方々は年をとるばかりである。一日も早く帰国を実現させてほしいのだが。

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コメント

NHKTVは放映しませんでしたが、ネットで見ると夜トーチを掲げた集会があり、核開発称賛の人文字を作りました。見せかけの歓喜、やらせの歓喜演出のパフォーマンスにはうんざりです。人民の生活を考えるのを優先すべきなのに。

安倍2次政権が誕生した時、安倍総理は拉致問題は自分の政権の間に解決してみせると意気込みを語った。多くの国民は強い日本を取り戻すということは拉致問題の解決も含まれると思ったものだ。しかしながら最近では拉致問題について語られることはめっきり少なくなってしまった。相手があることとはいえ、重大な公約違反である。拉致問題を政治利用しただけと言われても致し方ない。拉致家族の心中を察すると胸が痛むという月並みな表現では言い表せない程、気の毒な事態である。それにしても北朝鮮の祝賀行事を見ていると、劇場国家も極まれりという気がしてならない。

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