東京旅行②―六義園・旧古川庭園―
東京第2日は、駒込へ行った。駒込駅を出て陸橋を渡った角に六義園がある。池庭回遊式の大名庭園である。五代将軍綱吉の側用人の柳沢吉保が造営した。
1695年(元禄8年)に加賀藩の旧下屋敷跡地を綱吉から拝領した柳沢は、約2万7千坪の平坦な土地に土を盛って丘を築き、千川上水を引いて池を掘り、7年の歳月をかけて起伏のある景観をもつ回遊式築山泉水庭園を現出させた。
「六義園」の名称は、紀貫之が『古今和歌集』の序文に書いた「六義」(むくさ)という和歌の六つの基調を表す語に由来する。六義とはもともと「詩経」における詩の六種の分類で、内容上の風、雅、頌と表現上の賦、比、興である。それを貫之が和歌に用いたものである。
六義園は自らも和歌に造詣が深かった柳沢が、この「六義」を『古今和歌集』にある和歌が詠うままに庭園として再現しようとしたもので、紀州の和歌浦を中心とした美しい歌枕の風景を写して、庭園を造ろうと思い立った。その設計は柳沢本人によるものと伝えられている。(Wikipediaなど)
庭園の一角に和歌山市のコーナーがあり、庭園と和歌の浦など紀州和歌山の名勝との関連を説明した写真パネルがあった。
そこにちょっとした広場があり、12時から丸一扇翁社中太神楽のショーをやると書いてあったので観ることにした。風がものすごく強い日で、木々を揺らしていたのでこんな日にやれるであろうかと心配していたら、12時近くに演技者が現れた。三味線と演技者の二人で、神楽を演じるのは40代ぐらいの若い男性であった。
始める前に使用する毬を触らせてもらったが、重いものであった。それを使って手の間や扇子で挟んで自由に操った。
次は鉄の輪を傘の上で回す演技であった。自由自在に回した。その次は四角の五合枡を傘の上で回した。演技者は口上がとてもうまく、臨機応変に口上を述べながら演技をした。
長い竿の上にコップを載せる演技では、観客の中に可愛い女の子を見つけて手伝わせた。笑顔もとてもいいアシスタントになった。
最後は竿の上に水が入ったどんぶりをのせて回し、水を振りまいたあと紙ふぶきを撒いた。どれも大変素晴らしい演技で、30分余り強い風の中演じきったので観客は大満足であった。大道芸なので投げ銭を集めたが、枡の中には千円札が溢れた。娘の話では1万円札もあったそうだ。
太神楽を観て、池の方に行き見て歩いた。ツツジが盛りで至る所きれいに咲いていた。よい時に来たと思った。池の傍の茶屋で抹茶を飲んだ。久しぶりの抹茶でおいしくいただいた。それからちょっとした庭園を見渡せる丘に登った。
六義園を見た後反対の方角にある旧古川庭園に行った。駅前通りにあるAlpsというケーキ屋でケーキを食べコーヒーを飲んで一休みをした。おいしいケーキであった。
旧古川庭園は、やや登りの通りを12分ぐらい歩いて曲がったところにあった。洋館が立っていて洋式庭園であった。イギリス人の庭園師が設計したものであった。バラが売り物であったが、まだつぼみが多く見ごろには間があったのが残念であった。下半分は雑木林になっていた。
今回は日本式庭園と洋式庭園を見ることができてよかった。ちなみに入園料は敬老で六義園が150円、古川庭園は70円であった。一般は通しの券が割引になる。
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