東京旅行⑥―国会議事堂
私の記憶の中には国会議事堂を見た覚えがない。福島第一原発事故以来、毎週金曜日には国会前で集会やデモが行われていたし、特別秘密保護法や集団的自衛権閣議決定、安保法制などに反対する集会も頻繁に開かれていた。それで一度国会議事堂周辺を見てみたいと思っていた。
4月29日が金曜日なのでこの日に行けばよいと思っていた。ところが娘がネットで調べてくれたら夜7時からだという。帰るのが遅くなるのでその日は諦めることにした。
30日に千駄木まで行ったので、その帰りに国会議事堂を見ることにした。同じ千代田線に「国会議事堂前」の駅があるからだ。
国会議事堂前駅に降りるとプラットホームには端から端まで長い壁があり、ところどころに警官の詰め所があったので驚いた。出口も端にあった。
出たら議事堂だと思ったら、反対側まで回って行かなければならなかった。ところどころに若い警官が立っていた。角を曲がるとき警官に挨拶をしたら意外にもにこやかな返事が返ってきた。
私たちは「きっとあちこちに隠しカメラがあって撮られているね」と話しながら歩いた。やっと議事堂の前に出たが鉄の門で閉ざされていた。警官が見ているので気が引けたが鉄格子の間から写真を撮った。警官は何も言わなかった。
議事堂の前が広い道で下り坂になっていたので、この辺りで集会をするのだろうかと思った。この日も機動隊の車やパトカーが停まっているところがあった。
議事堂の前に公園のようなものがあったのでその中を歩いたが、他には誰もいなかった。この日は6時半ごろになると人々が来るのだろうが、5時ごろなのでほとんど人は歩いていなかった。
夕日を背にした議事堂を見ながら、この中で安保法制や特別秘密保護法や教育基本法の改正や武器輸出原則の緩和や・・・・多くの悪法が次々に決められたのだと思うと悔しかった。
来るべき参議院選挙では、良心のある野党が協力して、多数を占めて欲しいと切に願った。その参議院は議事堂に向かって右であった。戦後70年、戦争で殺したり殺されたりしなかった歴史の時間を、これからも積み重ねて行かなければならない。
そして立憲主義を取り返し、憲法を守らなっければならない。現時点で今の憲法を変えなければならない状況はどこにもないのだ。
※東京の有明公園で開催された5月3日の憲法集会の動画のサイト
101歳のむのたけじ氏のスピーチが素晴らしい。
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