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2016年5月 5日 (木)

憲法施行69周年 市民のつどい@名古屋市公会堂

 憲法記念日の3日、恒例の愛知憲法会議主催の市民の集いが名古屋市公会堂で開催された。12時10分ぐらいに鶴舞公園に出ると人々の長い列があった。昨年の安保法強行採決と安保法の施行もあって、例年より人の出足が早いと感じた。

 開会は1時であったが、会場は3階まで埋め尽くされていた。後で主催者が発表したところによると、2000名の収容に2496名の入場があったそうだ。会場は4階講堂にも設けられ、溢れた人はそちらに回ったが、1300円のチケットを買って入った人がこれだけいるというのは大きな力を感じさせた。

 6月には参議院選挙があり、立憲主義を破壊し、戦争への道を開いた安倍政権の、改憲のたくらみを打ち破らなければならないという人々の思いがあるのだ。

 今年のテーマは、「立憲・民主・平和と憲法」であった。今回初めて「立憲」が入った。これまでは「9条を守る」であったが、「立憲」が大きくクローズアップされた。

 オープニングは弁護士会会長の挨拶のあと、組曲「砂川」が演奏された。力強い合唱曲であった。安倍政権が2014年7月に、集団的自衛権行使容認の閣議決定をしたとき、砂川判決を捻じ曲げて援用した。

 メインの講演は、学習院大学の青井美帆教授の「今、何が問われているか。立憲主義・平和主義から考える」であった。

 安倍政権の閣議決定と強行採決によって、それまでの自民党政権が守ってきた憲法解釈が、いとも簡単に変更され、立憲主義が破壊されてしまった。青井教授は壊れた立憲主義を元に戻すには時間がかかると話した。長い闘いが必要になるというのだ。

 安保法制によって、何が変わったかというと、日本が戦争が出来ない国から戦争が出来る国になったということだと指摘した。そして、軍事優先となり、国防が国民の生活より重視されるようになるというのだ。そのためには安倍政権は憲法を改正しなければならないと、ことあるごとに叫んでいる。

 憲法9条があることで、これまで専守防衛、武器輸出3原則、非核3原則、防衛費GDP1%枠、ODA予算の武器への制限などが守られていたが、安倍政権はそれらを全て覆してしまった。それによって日本の外交が変わったのである。しかし、安保法による変化はまだ途上にあり、これから更に変わっていく。

 憲法9条は戦わないことを宣言している。武力行使は違法である。立憲主義とは権力を縛ることである。

 この先何が変わるのか。法が変わり、社会のありようが変わるのだ。たとえば土地収用法というのがあるが、軍のために収用できないことになっている。それができるようになる。それにより市民生活も影響を受ける。港湾法というので地方自治体に任されているが国が関与するようになるだろう。

 軍事産業は宣伝に軍との関わりを入れることをためらっていたが、おっぴらい宣伝するようになる。

 国民の生命・自由・幸福の追求が脅かされるとき、他国の軍を助けることができるというがおかしな話である。

 自民党の改正憲法でどうなるのか。天皇を戴き、自ら国を守り、国家や和を尊び、家族を大切にということを憲法に謳っている。また行きすぎた個人主義の弊害をただすとして、個人の自由や権利を制限し、公の下に置こうというのだ。こうしたことを憲法に明記することで正しいことであると示そうというのだ。

 こうした流れを食い止めるには国民の責任も重大である。ひとりひとりがよく考えて行動に移すことが大事である。

 講演の後は、ウクライナの歌姫、ナターシャ・グジー コンサートであった。日本の曲、ウクライナの曲、オリジナルの曲をバンドゥーラというウクライナの民族楽器を弾きながら歌った。

 水晶の歌声といわれる彼女の声は、透明感に溢れるもので心地よく響いた。バンドゥーラというのは、大きな弦楽器で、60本の弦を持ち8kgの重さがあるという。それを膝にのせて指ではじいて音を出す。

 歌の合間に、チェルノヴイリ原発事故で6歳のときに被爆したと当時の様子を話した。広島の折り鶴少女定子さんが折った、小さな赤い折り鶴を大切にしていたが、30周年の4月29日にウクライナの記念館に寄贈したと話した。

 また、平和のために広島とウクライナの子どもたちが折る鶴に、平和のメッセージを込めて交換するプロジェクトをしているそうだ。

 終了後ロビーでCDの販売とサイン会があり、私も彼女のファーストアルバムのCDを買ってサインをしてもらった。背が高くて美人で笑顔の素敵なナターシャである。

 集会のあとデモに向かうグループと4階での憲法寺子屋があったが、私は寺子屋に参加した。

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