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2016年4月13日 (水)

次は、オバマ大統領の広島訪問を期待する

 被爆地広島で開催された主要7か国外相会議に出席した7か国外相が平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花をした。その写真が新聞の一面に大きく載った。また、外相たちは原爆資料館も訪れ、米国のケリー国務長官たちは予定時間オーバーの50分間見学した。またケリー長官が主導して原爆ドームも見に行ったという。

 ケリー長官は「すべての人が広島を訪れるべきだ」と記者会見で語ったという。原爆資料館を見て彼なりに心に響くものがあったのであろう。

 広島宣言では、「広島・長崎の人々は、原爆投下による極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難という結末を経験した」と述べたが、「核兵器の非人道性」の表現は入れられなかったという不満が残った。さらに、外相たちが被爆者の体験を聞く機会がもたれなかったのも残念ではある。

 しかし、主要7か国の外相が広島を訪れ資料館を見たり、献花をしたことはこれまでにないことであり、一定の進歩であった。広島宣言の中で「政治指導者らの広島・長崎訪問を希望する」と言及したのもよいことだ。

 今回の米国ケリー国務長官の広島訪問が、5月の米国オバマ大統領の広島訪問のよいきっかけになるとよい。ケリー長官がツイッターに「『原爆資料館と平和記念公園を訪れた最初の国務長官になって光栄だ」と書き込んだそうだが、オバマ大統領にもぜひそう書けるように訪問を実現してもらいたい。

 オバマ大統領は、就任早々に核兵器のない世界を提唱して、ノーベル平和賞を受賞しているのだ。残る僅かの任期中に必ず広島・長崎を訪問し、核廃絶への強いメッセージを発してほしいものである。その最大のチャンスがサミットの5月である。せっかくノーベル賞を受賞して期待されたのに、このまま鳴かず飛ばずで終わっては情けない。

 米国内には共和党など保守派を中心に、原爆を落としたから戦争を終わらせることが出来たという免罪論が強くあるそうだが、原爆がどんなに悲惨な兵器であるかの証拠をその目で確かめて核廃絶を誓ってほしい。キューバとの国交回復とともに広島訪問で歴史に残る大統領となってほしい。

 

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