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2016年4月28日 (木)

中国の土壌汚染のひどさ

 YAHOOニュースに「中国の土壌汚染はなぜ起こるのか~各地で健康被害が顕在化」というのがあった。それを読んで中国の公害のことを考えた。

 中国の大気汚染はつとに有名である。北京からきた中国人に聞くひどすぎるとぼやいていた。テレビで映像を見ても、スモッグがひどく住民は大変だろうなと思う。

 かなり以前、日本も四日市公害などでスモッグがひどかったときがあった。名古屋でもスモッグ対策が取られた。中国の大気汚染はそれよりひどいようだ。

 私が最初に中国に行ったのはまだ改革開放以前であった。その頃は大気汚染はなかった。しかし、改革開放が始まると奥地の西安でもスモッグを見ることがあった。

 公害には大気汚染の他に、水質汚染、土壌汚染がある。中国の水質汚染については、テレビでも取り上げられたことがあり、深刻であった。癌を発症する人が増えていると報じていた。

 水質汚染がそれほどでもない頃の中国でも、川や湖の汚れはひどかった。日本ならどぶ川というべき状態であった。私が子どもの頃にはどぶ川と小川があった。フナなど魚が住んでいたのは小川で、さらにきれいな谷川には沢蟹やシラハエがいた。

 どぶ川にはカエルがいた。そして常に汚水が流れていた。それと同じようなのが中国の川であった。あの東洋のベニスといわれた蘇州でも汚い川であった。

 川が汚染されて水質が悪化すると、それが土壌に染み込んで土壌の汚染をもたらす。中国では工場の排水が垂れ流しで水質汚染や土壌汚染が起きているのだ。

 中国の環境保護省の調査によると、国土の2/3に当たる約630万平方キロメートルのうち、約16%の土地と耕作地の約19%で、基準値を上回る汚染が確認されているという。

 工場跡地には、カドミウムやヒ素、クロム、鉛などの重金属が土地に含まれているという。工場跡地に建てられた江蘇省常州外国語学校で、生徒493人に皮膚炎などの異常が見つかった。また気管支炎や白血病の生徒もいるという。

 こうした土壌汚染の原因は、工場排水をほとんど浄化しないで、川などに垂れ流しにしているからである。汚染した川の水を農業用水に使うと、耕作地はたちまち汚染されてしまうのだ。工場排水をそのまま農業に使うところもあるようだ。

 かつて日本でも工場の排水が垂れ流しされ、土壌汚染を引き起こしたことがあった。小学校の国語の教科書に「生きている土」というのがあったが、その中にそうした記述があったくらいだ。

 水俣病や四日市喘息など深刻な公害を経験して、日本では公害対策が見直され、徐々に改善されていった。

 改革開放後の急速な工業発展の中で、利益第一に生産が行われ、公害対策が取られなかったので、急速に水質汚染、土壌汚染、大気汚染が進んだのだ。

 一時中国の農産物が安いので大量に日本に輸入された。しかし、農作物が汚染されていることで敬遠されるようになった。私は中国産の食品は買わないことにしている。中国人の友人さえ、中国の農産物や食品の危険性を危惧しているのだ。

 重大な土壌汚染を引き起こすにはせいぜい20年か30年であったが、その土壌汚染を元の戻すには数百年の時間がかかると言われている。13億の民の命をどう守っていくのであろうか他人ごとならず心を痛めている。

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コメント

来日する中国人観光客の爆買は昨年の流行語大賞になった。先日、久しぶりに東京に出かけ浅草浅草寺の仲見世通りを散策した際、ここが日本ではないと
思うほど中国語が飛び交っていたのには驚いた。
中国人観光客が大量に日本の商品を買うのは自国の
商品はインチキが多く信頼できないからだという。
それはさておき、今最も人気の高い商品ベストワンは龍角散ダイレクトだそうである。ゴホンといえば龍角散で知られたあの会社である。大気汚染で喉を痛める中国人にとって格好の商品であり、しかも極めて飲みやすくできているのが売りであるらしい。そのほか眼薬もよく売れているらしい。中国の深刻な大気汚染が背景にあるとすれば、なんとも悲しい現実である。

投稿: toshi | 2016年4月28日 (木) 09時24分

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