古館キャスターの「報道ステーション」がまたまた削除される
ワイマール憲法の「国家緊急権」を利用して、全権を掌握したヒトラーのやり方について取り上げた、古館キャスターの「報道ステーション」が、案の定削除された。一昨日のblogに載せたURLをクリックすると、「規約違反により削除完了しました」とでていた。
この前の「戦争放棄」を幣原元首相が憲法に入れたという証言の「報道ステーション」が削除されたのと同じである。
安倍政権にとって不利な報道を削除するというのはあってはならないことである。戦争放棄にしろ、ヒトラーのワイマール憲法悪用にしろ、歴史的事実である。それを蔽い隠そうというのはもっての外である。
安倍政権に迎合するテレビ局は、この3月限りで著名キャスターの岸井氏、古館氏、国谷氏を更迭した。NHKでは安倍首相の意を汲む籾井会長が支配をしている。大手新聞社やテレビ局の首脳は絶えず安倍首相と会食をして懐柔されている。
権力を批判する良心的なテレビ番組が、ネットにアップロードされても、すぐに削除されてしまう。4月からは、テレビ番組も政権に都合の悪い番組は作らなくなるであろう。そしてどうでもよいことで大騒ぎをし、出演者だけが楽しんでいるバラエティ番組が増えるのであろう。
6月には参議院議員選挙があるが、消費税10%増税を延期して、衆参同時選挙に持ち込むというのが自、民党の戦略だと専ら言われている。
例によって公明党はその動きに反対の素振りを見せているが、本心は「賛成」であろう。これまでの安保法制などの例をみても、最後は「どこまでも付いて行きます、下駄の雪」なのだ。
「報道ステーション」がアップロードされていたDailymotionとは、どこのサイトだろう?と思って調べてみたら、フランスのだと分かった。
WIKIPEDIAには次のように書いてある。
Dailymotion(デイリーモーション)は、フランスの動画共有サービス。YouTube と同時期の2005年(平成17年)2月パリで設立し、サイト公開 はYouTube より一ヶ月早かったとされている。サービス開始は3月15日。
元は個人が撮影した動画のネット上での共有の為にバンジャマン・ベジュボムとオリヴィエ・ポワトレの二人がサービスを創立し、この二人と最高執行責任者のディディエ・ラパポール (Didier Rappaport) らが会社を運営している。
利用登録者数100万人以上、ユニーク数は750万以上というヨーロッパで最も人気が高い動画共有サイトである。日々、9000以上の新しい動画がアップロードされ、1日当たり約1600万以上のページビューがあるという。
フランスのサイトでにも日本の政権の圧力が及ぶと言うのは何と恐ろしいころであろうか。あのフランス革命をやった世界でも自由と民主の先鋒の国のフランスも堕ちたものだ。
※Youtubeでは見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=3Kw0uuflXdc
« 増谷文雄「仏教入門」―⑭― | トップページ | Youtubeでは報道ステーション「ワイマール憲法の教訓」が見られる!! »
「マスコミ」カテゴリの記事
- メディアは自民党有利の加担をするな(2021.09.28)
- 自民党総裁選ばかりの報道にうんざり(2021.09.20)
- NHKへの苦言「恥ずかしい」と思え(2021.05.04)
- メディアの過剰な尊敬語使用(2021.04.24)
- NHKは政権の言いなりになるな!(2021.03.05)
コメント
« 増谷文雄「仏教入門」―⑭― | トップページ | Youtubeでは報道ステーション「ワイマール憲法の教訓」が見られる!! »
おっしゃるように、ネットや広告関係にも網を張り巡らして監視しているのでしょうね。
投稿: らら | 2016年3月24日 (木) 09時06分
何が規約違反だったのでしょうね。幸いららさんが大変うまく内容をまとめていただいているので、振り返ることができます。ナチスの罪は大きかったけれど、その大衆扇動術は大いに学ぶべきところがあるというのが政治家たちの本音であろう。私のまったくの推測であるが、今、与党自民党は莫大な金を
かけて大手広告代理店に衆参ダブル選挙を実施することの可否を調査しているであろう。元々大手広告代理店にはそのプロジェクトチームが社内に存在するはずである。民意の動向を正確に把握しはたまたその民意を自分たちに有利にリードするにはどういう手を打ったらよいのか、今与党にとってはもっとも必要な情報である。
投稿: toshi | 2016年3月24日 (木) 08時26分