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2016年2月24日 (水)

歯のびっくりぽん③ 歯磨きペーストとすすぎ

 フッ化物を使うことも、虫歯を防ぐのに有効で、化学反応を起こして、唾液による再石灰化を促進させる役割があるという。

 フッ化物については、「殺虫剤にも入っている成分を歯磨きに使ってよいのか」といった声もあるが、フッ化物は何種類もあるのでペーストに入っているものは問題ないと断言している。

 

 市販されている多くの歯磨剤にはフッ化物が入っているので、それを歯ブラシなどで歯に付ければよい。その多くは、うがいをするとフッ化物が口から出てしまうので、30分間はうがいをしないほうが本当はよいという。ただ、うがいをしないと歯磨き後口の中が不快になるという問題はある。

 

 ほかに、フッ化物入りの液体である洗口剤や、ペーストのフッ化物を歯に塗る紙面塗布という方法もある。いずれも歯科医の処方や処置が必要ですので、歯医者さんに相談してみるとよいと言っている。

 

 欧米では、水道に微量のフッ化物が入っているそうだ。フッ化物入りの水道水を使うことで、市民に虫歯予防をしてもらうわけだ。真面目に歯磨きをする人が少ない地域などではとくに効果を上げているという。

 

 どのように歯科医を選べBよいかについて、技術と倫理感を保持している歯医者であればよいのだが、そういう人を見つけるのは簡単ではないだろう。

 

 西野歯科医が挙げる条件は、

 

●臨床系の学会に所属していること

 

●その所属先が日本歯科医学会の認める「専門分科会」や「認定分科会」であること

 

●「専門医」や「指導医」の資格をもっていること

 

●その資格の取得者が学会の総会員数と比べて少ないこと

 

 でも、あくまでも目安で、学会に所属していなくても素晴らしい歯科医をたくさんいるが、一般の方には分かりにくいのが現状だ。

※歯を磨いたあと、うがいは少しにした方がよいというのはテレビでもやっていたと聞いたこと

  がある。

※歯科医の数は大変増えて、この近くでも新しい歯科医院がいくつもできている。東西南北150mも歩けば歯科医院がある。犬も歩けば歯科医院に当たるだ。その中でよい歯科医院を見つけるのは大変難しい。

 「治療」優先の医療制度を見直すべき

 

 歯磨きに歯ブラシを使う常識も、歯医者で歯を削られる常識も、ずっと続いている気がするという質問に、多くの歯科医が、先人の業績やこれまでの慣習に追従するばかりで、批判的な姿勢がみられないと言っている。しかし、より大きな問題は日本の医療制度のあり方だと指摘する。

 

 日本の公的な保険は“疾病治療”を対象としており、健康な人への“疾病予防”は対象としていない。歯医者も生活がかかっているから、収入を確保するためには予防より歯を削る治療が優先してしまう。

 

 カナダで開業している日本人の歯科医が、治療でなく予防のための診療で、受診者1人につき2万円ほどの報酬が出るという記事を書いていた。日本でも、一部の良識ある歯医者は無報酬で予防のための患者とのコミュニケーションをしているが、ボランティアでは広まりまらないという。

 

 日本も政策として、歯の予防に力を入れていかなければならないと述べている。

 ※歯の予防についてはこれまでいろいろ啓発されてきたように思うのだが、歯科医は治療の診療が重点になり、予防は金にならないからおろそかにされているというのは感じる。健康保険でも予防にもっと給付するように改めることは大事だと思う。

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