2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 増谷文雄「仏教入門」―⑤― | トップページ | 歯のびっくりポン② 歯磨きは食前がよい »

2016年2月22日 (月)

歯のびっくりポン① 虫歯は自然治癒するという説

 Yahooニュースを見ていたら興味深い記事を見つけた。これまでの常識を覆す虫歯についての対処法である。以下に紹介する。

 

 “食と歯”についての常識について、埼玉県志木市で「ヒロキ歯科診療所」を開業する西野博喜氏にインタビューした話である。氏は歯科学の最新の研究成果などに詳しく、その知識を患者の歯の治療や予防に役立ててきた。日本顎咬学会の指導医であり、また日本歯内療法学会の専門医でもあるそうだ。

 甘いものを食べると虫歯になる理由

  虫歯には、直接的な原因と間接的な原因がある。
 直接的なものは口の中の常在菌である。そもそも常在菌は、外から入ってくる害のある菌が入ってこないように先に定着しているもの。人との共存共栄の関係をもっているのでだ。

  この、常在菌の中に、自分の体から“接着剤”を出すミュータンス菌のようなものもあり、歯の表面に付いて「プラーク」という菌の集合体をつくっていく。菌は単体でいるときは大したことはないが、プラークになるとバリアを張るようになる。バリアの内側で菌はさらに増えていくtのだ。

  そうした菌たちが酸をつくって、歯の成分であるカルシウムやリンなどの物質を溶かし出すのである。歯からカルシウムやリンが溶け出る現象を「脱灰」というそうだ。一般に、虫歯とはこの脱灰の現象を指す。

  菌が酸をつくる材料となるものは、食べものに含まれる糖質である。糖質が、虫歯の間接的な原因である。糖質は、砂糖のほか、ごはんやパンなどの炭水化物にも多く含まれる。

 ダイエットや糖尿病対策で、糖質制限する人もいるが、そういう人は虫歯になりにくいということかというと、そうだはない。虫歯になるとされる糖質の摂取量はかなり少ないのだ。年間20キログラムを超えると虫歯になりやすいという説があある。これは普通に食事をしている人はもちろん、糖質を制限している人でも超えてしまう量だそうだ。

  食生活が豊かになれば、当然、糖質の摂取量も増えて、口の中の酸の量も増えるから、虫歯になりやすくなる。 

 鍵は唾液にあり、虫歯は自然治癒するのだという。虫歯についてかつては治療をしないと悪くなると教えられてきた。しかし、今では 「虫歯は自然治癒するもの」と考えられているという。

  「自然治癒」とは、唾液は酸を中和して口の中をほぼ中性にしている。すると歯にカルシウムやリンが再び取り込まれ、同時に虫歯の修復作業も行われる。これを「再石灰化」という。虫歯の自然治癒とは、この現象のことをいうのだ。
  甘いものやごはんを食べると、2、3分後には菌が糖質を酸に変え、口の中の酸性度が高くなって歯が溶け出す。しかし、20分から40分ぐらいすると、唾液が酸性を中和していく。唾液にはカルシウムやリンが含まれていて「再石灰化」が起きる。唾液が酸性を中性に戻す力を、「唾液の緩衝能」という。 

 脱灰と再石灰化は食事のたびに繰り返し起きるという。けれども“だらだら食い”をしてしまうと、唾液が中性に戻したそばから、また脱灰が起きることになる。脱灰が起きる時間、つまり食べる回数をなるべく減らし、再石灰化が起きている時間をなるべく増やせば、脱灰のダメージが少なくなるわけだという。

  睡眠中は唾液の出る量が少なくなり、なかなか中性にならない。だから寝る前にべると虫歯になりやすくなる。

 口の中で唾液を多く出せるとよさそうだが、唾液の量や緩衝能には個人差がある。自分の唾液の緩衝能は、試験紙によるテストなどで測ることができます。測定を実施している歯科医院で行えるそうだ。

  手軽に唾液の緩衝能を強くするには、キシリトールガムを噛むという方法がある。甘味料は入っているが、虫歯の原因にならない糖アルコールという種類ですので大丈夫である。奥歯で噛んでいると唾液が出てくる。唾液の量を増やすことで緩衝能を高めるわけである。フィンランドの学校では給食後、子どもたちにキシリトールガムを噛ませているそうだ。 

 唾液による再石灰化に頼れば、歯医者に行かなくてもよいのか。少なくとも「初期虫歯」と呼ばれる、穴のない虫歯の段階では、歯医者に行く必要はない。いまは学校でも、初期虫歯であれば歯医者での治療を避け、学校の保健指導で再石灰化を促すことになっている。

  かつて、虫歯の診査では、進行度によって「C1、C2、C3、C4」と分類されていた。Cは「虫歯」の意味の「カリエス(Caries)」の頭文字です。「C1」でも歯医者で治療するよう言われていた。 

 しかし、1995年から判定法が大きく変わり、「CO(シーオー)とC」という分類になったのだ。

  「CO」は「カリエス・オブザベーション」つまり「観察」のことで、要観察歯とも呼ばれている。これが初期虫歯に該当する。この段階では、歯の表面が白く濁ることがある。脱灰でカルシウムやリンが抜けると歯の結晶構造が崩れ、光の屈折率が変わるため、透き通らない感じになるわけだ。初期虫歯「CO」は、保健指導の対象である。 

 一方、穴がある虫歯は「C」です。児童は学校で「C」と診断された場合だけ、歯医者で再び診査を受けることになる。

  けれども、「穴が空いたら即、歯医者で治療」かというと、私自身はそうは思っていない。それには、いくつかの理由がある。

※私が勤めていたころは、毎年歯の検査があり、C1,C2,C3C4と分類して、C1でも歯医者に行って治療をし、治療済みの証明をもらってくることになっていた。何時の頃から変わったのであろうか。びっくりぽんである。つい先日歯を削って詰め物をしたが、必要のない自然治療が期待できるものであったのか?

記事の元  http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46036?page=3

« 増谷文雄「仏教入門」―⑤― | トップページ | 歯のびっくりポン② 歯磨きは食前がよい »

健康」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歯のびっくりポン① 虫歯は自然治癒するという説:

« 増谷文雄「仏教入門」―⑤― | トップページ | 歯のびっくりポン② 歯磨きは食前がよい »