親指が大切なことを初めて知った
先日新聞で「親指をしげきすると、脳がたちまち若返りだす」(サンマーク出版)という本の広告を見た。たった1分親指を動かすだけで脳が活性化すると書いてあった。
イオンに行ったついでに書店に寄りその本を買ってきた。イオンのラウンジで30分ほど読み、帰りの地下鉄の中でも読んだ。ひじょうに読みやすい本だ。
著者は岐阜県の土岐市で開業している長谷川嘉哉という医師で、認知症の専門家で年に1000人もの患者を診ると書いてあった。全国各地から診てもらいに訪れるという。
この本を読むまで、手の10本の指の中で、親指がとりわけ重要な働きを担っているということに気付いていなかった。まさに目から鱗であった。
親指だけが自由に動かすことができ、他の4本の指と触れ合うことができる。そのことが指を使った様々な動きを可能にしているのだ。
掴む 手すりをつかむ、腕をつかむ、わしずかみにする
握る ハンドルを握る、手を握る、
持つ 鞄を持つ、重いものを持ち上げる
回す 栓を回す、鍵を回す
捻る 水道の蛇口をひねる、ガス栓をひねる
触る 頬にさわる、布地にさわる
めくる ページをめくる、カレンダーをめくる
押す・圧す・捺す ツボをおす、壁をおす、背中をおす
抑える 蓋をおさえる、 髪の毛をおさえる
嵌める ボタンをはめる、ジクソーパズルをはめる
畳む 服をたたむ、布団をたたむ
結ぶ リボンを結ぶ、紐を結ぶ
縛る 縄で縛る、包帯でしばる
折る 枝を折る、折り紙を折る
つまむ ピーナッツをつまむ、鼻をつまむ
上の動作はすべて手の指が関係しており、もし、親指がなければできないものもある。著者は有名なペンフィールドのホムンクルスの脳を示して、脳の中の役割分担で手と親指が非常に大きな部分を担っていることを指摘している。
また、猿や類人猿の手と人間の手を比べると、人間の手が大きくて親指が他の指とふれることができるという。猿の仲間は4本の指で木の枝を握るのだそうだ。知らなかった。
人間は手を使うことにより脳が発達し、類人猿と違う文化を持つ存在に進化したということは歴史で習ったが、その手を使う動作で親指が大事な役目をしていたのだ。
著者は親指と脳との関係を調べ親指が脳の働きに直結していると説いている。
※ホムンクルスの脳
http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/32/index-32.html
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