知らなかった、「顔ダニ」がいることを
Yahooニュース「IT」の中に「ヒトの顔に生息するダニは『人類の歴史』を紐解く秘密を知っている」という記事があった。何だろうと思って読んでみたら、人間の顔にはダニが住んでいるというものであった。しかもダニは人類が出現した時からずっとくっついてきたというのである。
「小さなクモのようなこの生き物は、人間の皮膚を好み、毛穴にそのチューブ状の体を潜ませて油脂や皮膚細胞、バクテリアを食べて生きている」と書いてあった。 でも人間には害は与えないというのだ。
「『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』で発表された新しい研究によると、世界のさまざまな地域のニキビダニ(顔ダニ)を調べたところ、世界で「4つの異なる系統」が存在することがわかった。アフリカ人の顔にはアフリカのダニ、アジア人はアジアのダニが存在しているという。そして、ヨーロッパ人もラテンアメリカ人も特有のダニの種類があるのだ。あなたの祖先がずっと前に別の大陸に移動したとしても、彼らが子どもに自分のダニを引き継ぎ、それらを代々伝えてきたのだ」という。
この研究はカリフォルニア科学アカデミーの科学者ミシェル・トラウトワインのチームで行われた。人々の顔を擦って採取した顔ダニのDNAを分析したのだ。
「人類がアフリカに発生し、環境に合わせて進化してきたように、顔ダニの進化も同様だ。初期の人類に付着した顔ダニからDNAを取得することはもはや不可能だが、科学者たちは彼らの遺伝子を調べることによって、「進化論的にどう変化してきたか」を明らかにすることができる。
進化の原動力は、遺伝子の突然変異にある。遺伝子を変異させることによって、種を保存し子孫に残すべき特徴をもった生物を誕生させる(環境に対応できるようわずかに遺伝子を変化させていくのだ)。これらの突然変異は、種が繁殖するとき一定の割合で起こる。」
トラウトワインによると「長い時間をかけてどのようにDNAが変異してきたか、そしてその間変異が何回発生したのか分かる」いう。そして年代を決定できるのだそうだ。
「顔ダニのグループ間のDNAを比較することで、研究グループは4系統それぞれが240万年から380万年前の間に、系統が分岐し始めたことを突き止めた。まさにこれは、わたしたちホモサピエンスがこの地球上に出現してきたのと同じ頃にあたる。人類が最初にアフリカからアジアへ移動したとすれば、4系統間ではアフリカとアジアが最古の系統なのだろう。」
「『過去1万年の間に、わたしたちは家畜などからこれらのダニを獲得したわけではないのです。顔ダニは実に古い時代に多様化して、それは人類のすべての歴史とともに生き続けてきたことを意味しています』とトラウトワインは言っている。」
我々人間の顔にダニが住み着いているのは全く知らなかったから「びっくりぽん」であった。私は毎朝石鹸で丁寧に顔を洗い、カミソリで顔を剃っている。その間ダニは毛穴にひっそりと隠れているのであろうか。
人類の歴史と共に存在するというのだから凄いとしか言いようがない。ネットで画像を調べたら驚いたことにいっぱいでて来た。中には可愛いものさえある。
また顔ダニについても詳しい解説がしてあるサイトがあった。顔ダニが原因でニキビになったりすることもあるようだが、一般的には害はないようだ。それどころか人間の老廃物を食べてくれるので有益だという。
巷に見かけるきれいな女性の顔にもダニがいるらしいから面白い。キッスや頬寄せで移るというからそんなに行動的なのかと思った。
人間の体には腸内細菌だけで300種類、100兆個、身体全体には60兆個の細胞の10倍(600兆個)の細菌がいるというから、ダニがいてもおかしくはない。
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