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2016年1月24日 (日)

天に向かって唾を吐く安倍首相の演説

 安倍首相は22日、衆参両院で施政方針演説を行った。NHKで安倍首相が野党を挑発したとその部分を放映していた。首相の顔つきはきつく、威嚇的でさえあった。

 憲法改正で論争を呼びかけるとともに、「ただ反対と唱える。政策の違いを棚上げにする。それでは責任は果たせない」と野党共闘を牽制した。

 野党はたくさんあるが、皆がただ「反対」と唱えているだけであろうか。憲法改定賛成の野党以外は、自民党の憲法草案の危険な部分を指摘しているではないか。現行憲法の9条を閣議決定によって事実上改悪したことの欺瞞性を指摘し、集団的自衛権行使をうたった安保法制を廃止しようというのだ。

 安倍首相はかつて「立憲主義は王政時代のものだ」と言ったそうだが、とんでもない話である。安倍首相が立憲主義を破壊したのは、王政時代の遺物だから壊して何が悪いと言いたいのであろう。

 憲法改正について「正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく。その責任を果たしていこう」と述べた。

 「正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく」。よくもそんなことが言えたものだ。先の安保法制の国会審議での、安倍首相や防衛大臣や外務大臣などの答弁を見れば、誰の眼にも知りたいことに答えてないことが明らかである。国民によく分かるように説明すると口では言いながら、実際はのらりくらりと答えをはぐらかせて終わってしまった。だから世論調査でも60%以上の人が説明不十分と言っていたのだ。

 国会での数を頼んで、自分の方は適当に誤魔化し、はぐらかして、だまし討ちのように安保法制を通過させてしまった。そんな安倍政権を誰が信用できるのか?

 また、経済成長や少子高齢化といった懸案について「この国会に求められていることは答えを出すことだ」として、「批判だけに明け暮れ、対案を示さず、後は『どうにかなる』。そんな態度は無責任だ」と民主党など野党を挑発した。

 与党に同調する一部野党はいざ知らず、民主党でも共産党でも対案を出している。単なる批判だけをして「あとはどうにかなる」という無責任な態度では決してない。

 自民党・公明党こそ、予算を通してしまえば「あとはどうにかなる」と数を頼んで十分な審議をせずに採決をしている。夏の参議院選挙目当ての3万円支給もその一つである。

 国や地方自治体などの借金は増えるばかりで、後の世代にそれを押し付けようとしている。それこそ「あとはどうにかなる」ではないのか。

 安倍首相の強面の演説はまさに「天に向かって唾を吐く」である。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

たまたま私もその記事を読みました。浜矩子教授の指摘は鋭いと思いました。政府は案を出すのだから「まな板の鯉」は言い得て妙があります。

投稿: らら | 2016年1月24日 (日) 11時16分

今朝の中日新聞の「視座」というコラムで浜矩子がうまいことを書いている。安倍総理の施政方針演説に対して「首相はよほど批判されることがお嫌いらしい。それが強く印象づけられた。誰も批判されていい気持ちはしない。だが、国会というのはそんな
私情を前面に出す場所ではない。政府与党の代表者として国会論議に臨む者は、批判に耐えることが仕事だ。(中略)対する野党は批判することが仕事だ。いきなり対案を出す必要もない。政府与党はまな板の鯉に甘んじなければならない。その覚悟なき者に内閣総理大臣の役割は不向きだ。」と、まさに至言である。浜矩こは賢い!

投稿: toshi | 2016年1月24日 (日) 08時40分

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