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2015年12月24日 (木)

今年も無事歌えた「第九」

 ベートーベン作曲の交響曲「第九」は日本人に愛されている曲で、1年中どこかで歌われているようだが、とりわけ年末になると日本各地で歌われる。

  大阪の友人は、佐渡裕氏が指揮する「1万人の第九」に毎年出ていて、今年もテレビ放映されるから見てほしいとメールが入った。新聞を見て23日に放映されると分かったので見た。佐渡裕氏が出演し、興味深い番組であったが、1万人の第九はサワリだけであった。

 この「1万人の第九」には、北海道から沖縄までの参加者があり、名古屋地区からも120人ほど参加したらしい。私も経験してみたい気はするが、大阪までの旅費のことを思うと二の足を踏む。

 年末恒例の第九だが、私も400名規模の第九合唱団に参加をして歌った。私が「第九」に初めて参加したのは、10年前で70歳の時であった。

 その頃結成した昭和男爵コーラスの指揮者の加藤先生に紹介されて、中川区制70周年の記念で作られた第九合唱団に加わったのだ。

 第九はそれまでは会場で聞いているだけであった。学生の頃名古屋市公会堂で初めて聞いたときには、舞台の上で歌う人たちを見てすごいなあ、どんな人たちだろうと憧憬に似た気持ちで眺めたものであった。

 私には縁遠い「第九」が急に身近なものになったのだ。中川区第九合唱団では私のようなど素人もたくさんにたので、練習の期間も長く、イロハから丁寧に指導してもらうことができた。

 ドイツ語の発音、声の出し方など補助の指導者が付いて特別指導まであった。そのお蔭で何とか本番までに暗譜で歌えるようになった。でも、第九は高い音があって、バスでさえとても難しい高音があった。そういうところは口パクで歌ったのであった。

 そのコンサートに出演したのがきっかけで、翌年は市民の第九合唱団に応募した。以来、中川第九合唱団や市民の第九などいくつかの合唱団に参加して毎年歌ってきた。

 いろいろな先生や指揮者の指導もあって第九の合唱の面白さを味わうことができた。また歌い方や発声の仕方も自分ながらに進歩を感じるようになった。

 300名~400名の大合唱団ではあるが、芸術劇場、市民会館、センチュリーホールなどの大舞台に立つことができた。

 大舞台から客席に向かって歌うのは、始まる前までは緊張するが、歌いだすと一生懸命で緊張もほぐれていく。最後の「ゲッテルフンケン」で歌い終わるととてもいい気分になる。

 ベートーベンは耳が聞こえなくなったのに、54歳でこの大作を作曲したのだが、緩急、高低、クライマックスなど様々な表情をもつ合唱を残してくれたことに感謝する。

 70歳で始めて傘寿になったこの12月に、新たな気持ちで「第九」を歌うことができた。健康でないと歌えないし、有難いことだと思っている。歌を歌うには腹式呼吸でなければならないので健康にもとてもよいのだ。

 それだけではない。顔の表情筋なども使うし、立ち姿勢などにも気を付けなければならない。全身の筋力も使うので健康にもよいのだ。さらに歌うことで脳を活性化するので認知症予防にもなるのではないかと思っている。

 

 

 

 

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コメント

 第九の「歓喜の歌」を10回歌ってみて、指揮者によって違うということが分かりました。

投稿: らら | 2015年12月26日 (土) 09時32分

第九の生演奏は、プロのオーケストラに市民合唱団のものとオーケストラも市民楽団のものの2回しか聞いたことがありません。
いずれも非常に感動を呼ぶものでした。名の通ったプロの録音では味わえない感動があります。
最初に聴いた録音は、フルトヴェングラーがバイロイト祝祭管を指揮したものでした。異様に緊張感がただよっている一方で、この上もなく美しいはずの第3楽章はヨレヨレ。
解説者達が太鼓判を押している不滅の名盤がこれかと思うと、その後長年に渡って第九は聴く気になれませんでした。
今年NHK交響楽団の首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィが指揮した第九が先日FMラジオで流されました。
フルトヴェングラーとは対照的と言えるほどサラサラと流れ、あっという間に終わってしまいました。
古館伊知郎さんが来年3月で「報道ステーション」を終えるとか。どういう流れなんでしょう。

投稿: たりらりら | 2015年12月24日 (木) 10時30分

 映像の世紀のあの場面は見ました。姿を見せなかったというのは無礼です。
 来年ベートーベンの仕上げとして、第九をやるそうですが楽しみです。歓喜の歌は?

投稿: らら | 2015年12月24日 (木) 10時26分

第九熱唱お疲れ様でした。多分、大盛況に終わったことと推察します。先日、映像の20世紀でヒットラーの誕生日にフルトベングラー指揮でベルリンフィルが第九を演奏している映像をみた。肝心のヒットラーは会場に姿を見せなかった。陥落寸前の
ベルリンで団員たちはどんな思いでこの第九を演奏したのであろうか。また全ての人類は兄弟になるという崇高なシラーの歌詞をどんな思いで歌ったのであろうか。多分鬼気迫る演奏であったと思われる。
第九は何度聴いても感動を覚える劇的な音楽である。私の属するマスターオーケストラもベートーベン交響曲の最後の仕上げとして来年の9月に第九を
演奏することになりました。

投稿: toshi | 2015年12月24日 (木) 08時40分

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