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2015年12月30日 (水)

慰安婦問題・日韓合意、新時代を切り開くことを期待

 今年は日韓国交正常化50周年ということで、年の最後のところで両国の間の大きな懸案となっていた慰安婦問題が歴史的な合意に達した。

 岸田外務相は「当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」とし、「日本政府は責任を痛感している」と語った。また安倍総理も元慰安婦に対して「あまたの苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する」と朴大統領に伝えた。

 朝日新聞の記事では、日本の立場を損なわず、韓国側も受け入れ可能なギリギリの内容となったという。日本側は「法的責任」を認めない一方で「道義的」という表現も使わず、「日本政府は『責任』を痛感している」で折り合った。それで韓国側は日本政府が責任を明確に認めたと説明できることになったというのだ。外交の文言は1字1句で微妙に解釈が変わる見本みたいなものだ。

 安倍首相はあれほど謝罪に拒否反応を示していたのに、「日本国の首相として」謝罪していると強調した。国交正常化に道を付けた祖父岸信介元首相のことが頭にあり決断をさせたのであろう。相手の朴大統領の父、朴正熙元大統領は日韓国交正常化をした当事者であった。

 両国は「最終的かつ不可逆的解決」とすることを確認したというが、本当にそうであってほしい。岸田外相が「日韓関係は未来志向の新時代はと発展する」と評価した。しかし、今後の行動や態度でまたギクシャクする恐れはある。両国が誠実に約束を実行し、アジアや世界の平和と諸問題の解決へ向けて協力しあって行ってほしいと思う。

 今回の合意は安倍首相が行った唯一の評価できる外交であり政治的出来事であった。

 

 

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コメント

 日韓合意の背景にはアメリカがずっとサポートしたと言われています。貴方のご指摘のようなことがあるのかもしれませんね。

投稿: らら | 2015年12月31日 (木) 12時51分

キム・ジョンウム体制を壊滅させ、そのあとに日韓合同軍を駐留させるために、アメリカとしては何としても慰安婦問題で日韓を合意させねばならなかった、という観測もあるようです。
もしもその観測が当たるとしたら、周辺の大国の動きを伴って大変な動乱になりかねません。
問題が複雑すぎて私の頭では整理がつきませんが、福島の原発事故から5年目でもある来年が少しでも良い年であるように、あきらめない自分になりたいと思います。

投稿: たりらりら | 2015年12月30日 (水) 16時21分

今回の合意は珍しく野党も評価し、それ以外のいい選択肢はなかったと私も思う。それにしても先の戦後70年談話といい、今回の合意といい、安倍総理にとっては内心、忸怩たるものがあったに
違いない。何しろ安倍政権誕生のスローガンは強い日本を取り戻すであった。要するに周辺諸国に対し、歴史的事実に基づかないことは従来の政権のように安易な妥協をしないであったはずである。安倍総理及び彼のシンパが以前どんな発言をしていたかを調べてみればすぐわかる。あの威勢のよさは何処へいったのであろうか。政権を維持するためには信念を曲げても豹変する。安倍総理も例外ではなかったのである。

投稿: Toshi | 2015年12月30日 (水) 06時40分

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