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2015年12月

2015年12月31日 (木)

12月25日(金)の国会議事堂前の原発反対行動での朗読劇

 毎週金曜日に行われてきた原発反対の国会前の集会は、25日のクリスマスの夜も行われた。その様子を竹山さんという方が細かくまとめられた。それを友人が送ってくれた。全文は長いので、その中で朗読劇という形で行われた部分を下記に転載した。

 

 生命の始まりから説き起こした大叙事詩となっている。実際の映像は下のURLをクリックすると見ることができる。

 

http://www.youtube.com/watch?v=HP-KQXGuuYY

 ♦♦皮切りに総監督が言った。私たちは毎週金曜、20名を超える仲間がここに集まり、この3年半にわたり、国会前抗議に参加して・・・(拍手と声援があった)・・・でも、スピーチをする人は限られているので、いっそこと、今日は全員で登壇しました・・・<音楽が始まったら、すぐに語り出す>と総監督のサイン、手元のレコーダーをスイッチオンBGMが流れ出した。

  「46億年前、地球が誕生しました。生まれたての地球の表面には、宇宙から放射線が降り注ぎ、地球は放射能で厚く覆われていました・・・・」~とT.Sさんの落ち着いた語りで朗読劇は始まった。

  「そう、40億年前、バクテリアは宇宙から降る放射線の届かない深い、深い海の底に誕生しました・・・植物の元となるシアノバクテリアとなるまで、さらに35億年の年月が必要でした」~Y.Iさんの細く、澄んだ声、優しい語りに代わった。

  「5億年前頃、シアノバクテリアは植物となり光合成で酸素を放出するようになりました」~Iさんの語りも、また簡潔であった。

  「やっと酸素に満ちた大気が地球を覆うようになり・・・地球の命は、40億年もかけて放射線を克服しながら、永らえて来たのです」~とTさんが朗読劇の序段を〆た。オペラを歌い、舞台慣れした彼はキリスト(カトリック)者、似合いの帽子、シックなコートに、今宵はスワロスキーの赤鼻のトナカイのブローチが光る、クリスマス仕様であった。

  ♦♦♪アメージンググレース♪の歌唱に代わった。T.Mさんの男性テノール、朗々としたソロは満月の光りの下、国会前の憲政公園の暗闇の中に沁み通るかのようだ。辺りの雰囲気が一変、美しい声に魅せられ、参加者はシーンとして聞き入り、しみじみと人の心を捉えるのだろう、静かに耳を傾ける参加者の様子が伝わって来た。大学のコーラス部時代から筋金入りの三浦さん、雰囲気につられ仲間が途中からハミングをした。

  彼の別名はスコッチ博士、今年はスコットランドへ蒸留所の旅に、春には博士の案内で秩父蒸留所に仲間を招き、加えて、毎月、SS交流会の席ではスコッチを振舞われた。仲間はすっかりスコッチ党員になった感、反原発から、スコッチ交遊も始まった。

 ♦♦ 2⇒1、再スタート

  「46億年前、地球が誕生しました。生まれたての地球の表面には、宇宙から放射線が降り注ぎ、地球は放射能で厚く覆われていました。勿論、命と呼べるものは全く棲息できない火の玉みたいな星でした。地球にバクテリアという初めての命がたんじょうするには、それから6億年を必要としました」とT.Sさん、静かな語りで朗読劇は始まった。 

  「以来、様々な生物が生まれ・・・人間の祖先、類人が誕生したのは700万年前です」とY.Iさん

  「私たちの祖先『ホモ・サピエンス』が登場したのは、『たった』20万年前です」と岩橋さんが続く。地元板橋で市民運動を熱心に進める元商社ウーマンである。

  「地球が生まれた46億年前から今までを1年間のカレンダーにしてみると、祖先『ホモ・サピエンス』が生まれたのは、12月31日午後11時37分になります」とKさんが言った、少し高いトーンで語りかけ、モードが変わった。

  「今年1年で考えるなら、明けましておめでとうと言い合った時から数えても。今日12月25日はまだ、人間は生まれていません」と斎藤()さん、合唱と演劇を趣味にする彼女も元商社に働いた。

  「大晦日の紅白歌合戦の最後、除夜の鐘も前あたりで、やっと人間は生まれたのです」とMさん、現役商社ウーマン、人呼んで“ハイヒールの女”、だって、中高年は高からず、低からずのヒールで国会前に来るのだから・・・

  「1年365日でみれば、最後の最後の23分しか生きていない私たちが、万物の霊長などと傲慢なことを言っていいのでしょうか」と男性、I.Aさんが言った。

  「人間の罪は、放射能を発見し、そこから核兵器と原発を作り出し、人工的な放射性物資・セシウムやプルトニウムを地球上に放り出してしまった・・・それぞれ半減期は30年、2万4千年、すでに溜まった核のゴミをこれから管理できるのでしょうか」と筆者は原稿を棒読みした。芸がない、GAYでないだけ、まだマシか。

  「そんな難しい命の歴史はどうあれ、2011年3月11日に起こったフクシマ原発事故は、大きな犠牲のもと、私たちにそもそも「いのちと原発・放射能」が共存出来ないことを教えてくれました。しかし、それを全く学ばない人間たち、金の亡者が政治を動かしています。来年の選挙は原発政策を変えるチャンスです」とNさんが中心テーマを訴えた。

  「そして、避難生活を強いられている人々がまだ10万人以上もいます。人々の声を心に刻みたいと思います」とMさん、静かに言った。

  <少し調子を変えて、話し言葉で、♪ふるさと♪のメロディーを背景に> ト書き通りに、「死んだらどこで葬式するんだべ。子ども達にそんなところまで迷惑かけられねーがらなー」とIさん、東京の下町っ子が習いたての福島の言葉で言った。

  「両親は、孫と離れだくねーがら村に帰らね―っていってんだげんちょも、本当は帰りてえのに嘘ついたまーんま。避難先で死んじまうのがなーって、オラなんかは思ったりしてんだ」 とS.Iさん、正調の福島中通り(都路地区)の方言で語った。

  「やっぱし家族が一緒に住むっつうのが大前提だべよ。だけんちょ、もう五年近くも女房子どもは避難地で、ほんで俺は福島で別居だべした。まるで、離婚したみで―でよ」とNさん、生まれ育った福島の言葉で語った。

  「ふるさとは住めねえことは頭では・・・やっぱり戻りてえ・・・故郷は残しててえ」とSさん

  「秋の一時帰宅で・・・・荒れ放題の我が家を見れば帰還を諦めるど思っていたんだが・・・」とT.Sさん

  「また来るにきまってるじゃん。ここで生まれたんだし。町が地図から消えるの」Mさん

  「放射能の健康被害は5年位経ってから影響が・・・原発の放射能が原因だって政府や東電が認めるかどうか。今だって甲状腺ガンが多く出るワケを認めていねえもんなあ」とS.Iさん

  「子ども達や孫たちの将来を考えると・・・マイナスを背負わされてしまったと本当に悔しい」とHさん

  「自分の子どもを、10年後に育った町に帰すがって聞かれたら、オラ住んで欲しくねえ、っていうない」とH.Aさん

  「除染作業で出た放射性物質の中間貯蔵施設が、オラの町に作られているげんちょも、本当に中間貯蔵施設で済むのか?オレにはどうしても最終処分場に見えてしょうがねえ」とJ.Sさん

  「原発事故も、オラたちのことも、もう遠い昔のことのようになっているみて―だ。一番悲しいのは忘れられちまうことだよない」とNさん

  「電力会社や政治家に、電力が必要なで安全なら、東京とか大阪に原発作ったらよかんべ!って訊いたら、何―も返事が返ってこねがったわい」とJ.Sさん

 「国はまるで責任をはたしてねーべした。オラ達は見殺しにされでるみてえだ。声を上げ根がなんねえとは思うんだげんど、なじょしたらいいもんだが 悶々としてんだわい」とT.Sさん ここで、ナレーションはモードが変わる。

  「こうした声の数々が、原発は地球の自然生態系の原点に対する挑戦であることを示しています。世界の原発は大事な地球防衛システムを、一瞬にして台無しにする可能性があるのです」とIさん、因みに彼女は自然観察員の資格を持ち、今年も東北にボランティア活動に通い、また、タイの山奥にも出かけた。

  「経済や生活の便利さと放射能問題を天秤にかけて、原発を進めるのでしょうか。もともと、比べることが出来ないものを、何回天秤にかけても測ることはできません。人間の知性はこのような時のためにあるのです」とY.Iさん、ロジカルな主張、フランス語をこなし、仏文化に詳しい彼女に、似合う台詞であった。

  「進んでも退いても、これまでの代償は既に限りなく大きくなっています。しかし進めばさらなる破局が待ち構えています」とIさん、除夜の鐘の前に警鐘の鐘を鳴らした。

  「日本列島の美しい山河と海を取り戻すために、私達は原発ゼロを宣言し、新しい道に向かって進み始めましょう」とH.Aさん、選手宣誓のごとく意図表明をした。

  「福島が失ったものの大きさは計り知れませんが、みんなが元の生活を取り戻せるよう、運動していきます」とNさんが、総まとめの意図表明をした、そして、全員で言った。

  「世界に向かって、原発のない地球を作ることを、呼びかけましょう。それがフクシマを忘れない私達の決意です」 11分余の朗読劇はクライマックスを迎え、こうして終った。                     

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2015年12月30日 (水)

慰安婦問題・日韓合意、新時代を切り開くことを期待

 今年は日韓国交正常化50周年ということで、年の最後のところで両国の間の大きな懸案となっていた慰安婦問題が歴史的な合意に達した。

 岸田外務相は「当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」とし、「日本政府は責任を痛感している」と語った。また安倍総理も元慰安婦に対して「あまたの苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する」と朴大統領に伝えた。

 朝日新聞の記事では、日本の立場を損なわず、韓国側も受け入れ可能なギリギリの内容となったという。日本側は「法的責任」を認めない一方で「道義的」という表現も使わず、「日本政府は『責任』を痛感している」で折り合った。それで韓国側は日本政府が責任を明確に認めたと説明できることになったというのだ。外交の文言は1字1句で微妙に解釈が変わる見本みたいなものだ。

 安倍首相はあれほど謝罪に拒否反応を示していたのに、「日本国の首相として」謝罪していると強調した。国交正常化に道を付けた祖父岸信介元首相のことが頭にあり決断をさせたのであろう。相手の朴大統領の父、朴正熙元大統領は日韓国交正常化をした当事者であった。

 両国は「最終的かつ不可逆的解決」とすることを確認したというが、本当にそうであってほしい。岸田外相が「日韓関係は未来志向の新時代はと発展する」と評価した。しかし、今後の行動や態度でまたギクシャクする恐れはある。両国が誠実に約束を実行し、アジアや世界の平和と諸問題の解決へ向けて協力しあって行ってほしいと思う。

 今回の合意は安倍首相が行った唯一の評価できる外交であり政治的出来事であった。

 

 

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2015年12月29日 (火)

日本舞踊稲垣流「豊美会」を鑑賞

 暮れも押し詰まった27日、熱田のセンチュリーホールで日本舞踊の公演があった。「第65回記念 日本舞踊 稲垣流 『豊美会』」の公演であった。

 知人のSさんが稲垣流名取なので、毎年案内を頂いて見に行っている。昨年、一昨年は名古屋能楽堂で開かれたが、今年はセンチュリーホールという大ホールであった。多分65周年という節目だからであろう。

 少し遅れて会場に行くと前の方の席はほとんど詰まっていた。それで15列目ぐらいに座ったが、そのうち少し前の席が空いたので移動し、3つほど演目を見たら通路側の席が空いたのでそこに座った。

 こういう会は知り合いの人の出番が終わると帰る人が多いので座りたい席は見つかるのだ。

 プログラムは、4部に分かれていて、第1部は歌謡・民謡・童謡の部、第2部は古典の部、第3部は歌謡の部、第4部は古典の部であった。

 第1部と第2部には子どもも出演した。驚いたのは可愛い3歳の女の子、4歳の子が踊ったことであった。歌舞伎などでは3歳でデビューするようだから不思議ではないのだろう。3歳の子はお姉ちゃんの踊りをみながら、上手に踊っていた。

 今年の踊りは演技時間の長いものが多かったように感じた。舞台装置が大掛かりで演目ごとに大きな書割が取り換えられていた。本格的な舞台装置でプロと同じであった。下司の私はこれだけのものを作るとお金が相当かかるだろうなと思った。

 とくに大和楽「あやめ」、清元「お祭り」、長唄「近江のお兼」、清元「玉や」、長唄「菊づくし」、長唄「連獅子」などが舞台いっぱいの大きなものであった。

 踊りそのものは、舞台の中央で踊り、余り大きく動かないのが多いのであるが背景が立派だと踊りも映える。中には「近江のお兼」のように相手役がトンボを切るものや「お祭り」のように長い指物を使って捕り物をするのもあった。

 長唄では舞台の上手に10人とか10数人の演奏者が壇にならんで、三味線、鼓、笛、太鼓などの演奏をし、歌い手が長唄を歌った。それで舞踊だけでなく、日本の古典音楽のコンサートを楽しむことができた。

 観ながら思ったのは、江戸時代にすごい和服の衣装を作り、長唄や清元や常磐津などを作ったことは何と素晴らしいことだということである。日本舞踊は当時はどこで踊られたのであろう。お座敷だけであったのだろうか。

 江戸の文化を今に伝えて素晴らしい舞踊公演であった。

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2015年12月28日 (月)

安倍政権のTV局大掃除は終わったのか

 安倍政権は政権発足当初からマスコミ対策をこまめにやってきた。週刊誌で報じられたこともあったが、大新聞社やテレビ局の社長などの幹部との食事会を頻繁に開いた。

  またNHKの経営委員や会長など幹部の人事に息のかかった人物を送り込んで、籾井会長を中心に政権に寄り添った番組を作っている。

  民間放送では報道ステーションの古舘アンカーが来年3月限りで辞めると表明した。古舘氏は自ら辞めるのであって古賀氏問題などとは無関係だと言っているが果たしてそうだろうか。

  また、TBS「NEWS23」の岸井成格氏も辞めると言われているようだ。こうした1連の動きについて上智大学新聞科の碓井広義教授は、次のように書いている。

  「NHK『ニュースウォッチ9』の大越健介キャスターに続き、古舘さんも降板。安倍政権は2015年のうちに面倒なことを一気に片付けることができて、“年末大掃除完了!”と喜んでいることでしょう。残るはTBS『NEWS23』の岸井成格さんくらいですか。とにかく、古舘さんのことを官邸が快く思っていないことくらいテレ朝は分かっているので、ホッとしていることは間違いありません。」と新聞社の取材に答えたら、次の日驚いたというのだ。

  「そして一夜明けた25日、『残るのはNEWS23の岸井さんくらい』と言ったばかりの岸井氏が、古舘氏と同様、来年3月末に降板との報道があった。もしこれが事実なら、安倍政権の“年末大掃除”は、いよいよシャレでは済まなくなる。」

  岸井氏については、11月に安倍政権広報機関とアメリカのマスコミから命名された読売新聞と産経新聞に、

 私たちは、違法な報道を見逃しません

 という全面広告が掲載された。それは岸井氏を名指しで非難する異常な広告であった。広告を出したのは、一般視聴者を装った 「放送法遵守を求める視聴者の会」という団体である。

 岸井氏が9月の参議院での安保関連法が可決される直前の番組で、「メディアとしても廃案に向けて声をずっと上げるべきだと私は思います」と述べたことがけしからんというのだ。

 番組編集の「政治的公平性」の観点から、放送法への「重大な違反行為」に当たるというのであった。

 この広告の後、岸井氏は番組から降ろされるだろうと言われていた。それが現実のものになろうとしているのだ。

 安倍政権は、あの手この手を使って政権のやり方に批判的なマスコミを抑え付けようとしている。マスコミが黙ってしまったら、それこそ戦前の大政翼賛会ではないか。テレビも新聞も権力を批判する矜持を持ってほしい。2015年の年末でマスコミ大掃除完了では困るのだ。

 一説によると、新聞を軽減税率の対象にしたのも安倍政権による新聞懐柔策だと言われている。

 NHKの「クローズアップ現代」も時間帯を変えると言われているが、いったいどこがいけないのであろうか。「やらせ」を口実にして番組を無害なものにしようというのだろう。

 碓井氏の指摘についての詳細は下記のURLをクリック。

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/usuihiroyoshi/20151225-00052806/

 

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2015年12月27日 (日)

コラム「経済気象台」から

 25日の朝日新聞の「経済気象台」という小さなコラムで指摘していることにうなずくところがいくつかあった。以下に途中から引用しコメントを加える。

  「国内では、安保法制が国民の理解を深められずに成立してしまった。大規模なデモや集会が開かれ、半数を超す国民が『審議不足』と感じたにもかかわらず、その後のアベノミクス『新3本の矢』や『1億総活躍社会』のかけ声にかき消されつつある。」

  何度も書いてきたように、戦後70年の今年の最大の出来事とは、公明党を含む安倍政権による立憲主義の破壊による勝手な憲法解釈変更で集団的自衛権行使ができるようにしたことである。国会の数にたのんで国民の声を無視したものであった。

  コラム子は、「新三本の矢」や「1億総活躍社会」のかけ声にかき消されつつあると言っているが、私はかき消されつつあるとは思わない。今でも安保法制を廃止させようという声をあげ続けている人たちがいる。

  大事なことは誤魔化されないことだ。コラムでは、次のように指摘している。

 「安保法制による失点を経済政策でリカバーするかのような安倍政権の動きは、何の解決策にもならない。しかも、アベノミクスで恩恵を受けているのは、経団連に加盟する大企業だけで、全体の7割を占める第3次産業で働く人や、2千万人を超える非正社員たちは置き去りにされたままである。」

  何度も書いたように、安倍政権がやることは、法人税の減税など大企業優先である。来年の選挙目当てで診療報酬アップもある。非正規社員が2043万人になったのは2013年である。その後も増えているに違いない。

 「日銀の生活意識に関するアンケートでも、1年前と比べて「ゆとりがでて来た」とする家計はわずか5.6%で、半数近くが「ゆとりがなくなってきた」と答えている」

 私のような年金生活者は年金だけが頼りなのだが、その年金が年々減らされ、今年はガクンと減らされた。この20年間で40万円以上の減額である。一方介護保険料や健康保険料などは増額している。

 私は野菜や果物などの買い物をしているので、食料品の値段が高くなったことを強く感じている。食糧は必需品だから買わないで置くという訳にはいかない。だから量や種類を減らしている。

 衣類はこれまでのものがあるから新しく買わなくても何とかなっている。古いズボンは25年ぐらい前のものもまだはいているし、ジャケットはもっと古いものだ。

 安倍政権の「新3本の矢」や「1億総活躍」の美句に騙されてはならない。「1億総下流」への下り坂が用意されていると知るべきである。

 

 

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2015年12月26日 (土)

「クラッシックは怖くないー1万人の第九」から

 23日午後にCBCで放映された「クラッシックは怖くないー1万人の第九」を見た。司会は阿川佐和子さんで、ピースの又吉さんと佐渡裕さんも出演し、第九やクラッシックに関わる面白いエピソードが語られ、佐渡裕さんのウイーンでの指揮者としての生活に密着した部分もあった。

  大阪城ホールで12月6日に演奏された1万人の第九は、残念ながら第4楽章のサワリが放映されただけであった。指揮者の佐渡裕が汗をかいて指揮をしていたのが興味深かった。

  「クラッシックは怖くない」の部分で語られた興味深い話をメモしておいた。

 ①京都のある茶を栽培している農家は茶畑にモーツアルトの曲を流している。そうやって栽培したお茶で見事金賞を得たという。

  酪農農家がモーツアルトの曲を牛小屋に流し、乳の出がよくなったとか、醸造家が酒を造るときモーツアルトを流して発酵をよくしおいしい酒を造ったという話は以前にテレビで見たことがある。

  モーツアルトの曲は滑らかなので周波数がちょうどよいのではないかと話していた。

 ②学校の音楽室にあるベートーベンの肖像は怒っている時の顔だそうだ。家政婦が作ったマカロニチーズが焦げてまずかったので機嫌が悪いのだという。どうしてそんな顔をかかせたのかそれも知りたかった。(下の画像)私は今日まで曲想を練っているのだとばかり思っていた。そしてベートーベンらしいと思っていた。

 ③ベートーベンの年収は、今の価値になおして、1500万円ぐらいだという研究があるそうだ。当時作曲家が1曲かいて出版社に売ると200万円、貴族に売ると500万円だそうだ。宮廷でレッスンをすると10万円だったという。

 ④ベートーベンの自筆楽譜は500万円であったが、それが先ごろ競売にかけられて3億6200万円で落札されたという。佐渡さんは古本屋でコピーを見つけて10万円で買ったと言って見せていた。ちなみにベートーベンの自筆楽譜は世界遺産に指定されているそうだ。

ベートーベンの自筆楽譜を映していたが、何が書いてあるのか分からない部分が多く、佐渡さんによると分からない部分は想像して印刷したのだろうと言っていた。 

⑤ベートーベンは何と、79回も引っ越しをしているそうだ。その理由は、盗作されるのを恐れてのことだという。当時盗作して本人より先に売るのは蔓延していたのだという。

  ベートーベンは1804年3月3日に盗作について新聞に投稿しているという。世界で初めての著作権の主張だと言われる。

  第九ゆかりの家も3軒あって、ピアノが置かれている部屋の写真が映された。私はウイーンに行ったとき、耳が聴こえなくなった頃の部屋を見たことがあり、「田園」の絵があったので写真に撮ってきた。

 ⑥ベートーベンの呪いという伝説があり、交響曲を9番まで書いた作曲家は死ぬと言われているそうだ。マーラーは8番目の曲に「大地の歌」と名前をつけたが、その後九つめの曲を書いてその後亡くなったそうだ。

 ⑦日本で第九が年末に演奏されるのは、戦後貧しい時期に、貧乏なオーケストラが金を稼ぐためにやったのが始まりなのだそうだ。楽団員が多く、大勢の人が出る合唱があり、知人が聴きに来るだろうと予想したら当たったのだという。

 ⑧1万人の第九に刺激されて、ドイツでは500人の第九が計画され、佐渡さんの指導で練習がすすんでいるそうだ。日本では400人規模の第九合唱団は普通であるが、本家ドイツにないのというのは意外であった。

 ⑨第九の「歓喜の歌」がEUの連合歌になっているのは知らなかった。「すべての人は兄弟になる」という平和の喜びがいいのだろう。

「ベートーベン 画像」の画像検索結果

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2015年12月25日 (金)

クルシミマスのサンザクロース

 今年もクリスマスがやってきた。と言っても私はキリスト教徒ではないから全く無関係。でも街の電飾やクリスマスツリーなどを見たり、クリスマスソングを聴くと気持ちがウキウキしてくるから不思議である。

 24日の朝日新聞「折折のことば」に次のような記事が載っていた。

「 Merry Crisis and a Happy New Fear (壁の落書き)

 社会不安や戦禍のさなか、ヨーロッパの市中ではこんな落書きがしばしば見られた。クリスマスをクライシスに、イヤーをフィヤーに変えた「危機おめでとう、新しい恐怖に幸あれ」というパロディだ。

 こういう悲しくも芯が強いウィットは逆に人々を強くつなぎもする。そういえば「メリー・クリスマス」には昔から「滅入り、苦しみます」というようななんとも情けないパロディもあった。」

 これを読んでふと思い出したのは、若いころクリスマスのパロディとして「クルシミマスのサンザクロース」とよく言っていたことだ。

 戦後クリスマスが盛んになり、キリスト教徒でもないのにクリスマスを楽しむようになったが、生活は相変わらずの苦しい時期が続いた。そんな頃この言葉がよく使われたものであった。

 その後朝鮮戦争を境に日本の経済は上向いて、キャバレーでクリスマスの騒ぎをしたり、クリスマスケーキを食べるようになった。そして1億総中流と言われるようになり、Japan as No1と言われたこともあったが、突然バブルがはじけて、以来長い間の経済の低迷が続いた。

 小泉政権の頃から格差が広がり、アルバイトや派遣社員や非正規社員が増え、若い人の就職難や生活の不安定な時代がやってきた。

 第二次安倍政権になって、格差は狭まるどころか、逆に広がっている。デフレ脱却と称してアベノミクスの3本の矢が放たれたが、結局は大企業や富裕層を喜ばせただけであった。

 巷では「女性の貧困」「子どもの貧困」などという類の本が何冊も出版され、かつては一番金を持っていると言われた高齢者にも「下流老人」と言われる層が増え、さらには働き盛りの人たちでも老後はいつ転落するか分からないと言われる始末である。

 世界でも戦争が続き、テロリズムが広がり、何億もの子どもが飢えにさらされ、毎年300数十万人の人が寒さで死んでいくと聞く。

 クルシミマスのサンザクロースは笑いごとではないのだ。先日の新聞にはティッシュを食べる子どもの話が出ていた。ご飯に醤油を掛けて食べる話もあったが、私も子どもの頃経験がある。まだご飯があっただけよかったのだ。

 クルシミマスのサンザクロースの主役のサンタは安倍首相である。貧困層の子どもや老人や女性が泣いていてもその生活を想像できないのだ。

 年収1億8000万円(おそらくはそれ以上)の高所得者の首相に想像できるはずがない。彼に分かるのは、大企業の減税をすれば見返りに多額の献金が貰え、票が獲得できるということだけである。

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2015年12月24日 (木)

今年も無事歌えた「第九」

 ベートーベン作曲の交響曲「第九」は日本人に愛されている曲で、1年中どこかで歌われているようだが、とりわけ年末になると日本各地で歌われる。

  大阪の友人は、佐渡裕氏が指揮する「1万人の第九」に毎年出ていて、今年もテレビ放映されるから見てほしいとメールが入った。新聞を見て23日に放映されると分かったので見た。佐渡裕氏が出演し、興味深い番組であったが、1万人の第九はサワリだけであった。

 この「1万人の第九」には、北海道から沖縄までの参加者があり、名古屋地区からも120人ほど参加したらしい。私も経験してみたい気はするが、大阪までの旅費のことを思うと二の足を踏む。

 年末恒例の第九だが、私も400名規模の第九合唱団に参加をして歌った。私が「第九」に初めて参加したのは、10年前で70歳の時であった。

 その頃結成した昭和男爵コーラスの指揮者の加藤先生に紹介されて、中川区制70周年の記念で作られた第九合唱団に加わったのだ。

 第九はそれまでは会場で聞いているだけであった。学生の頃名古屋市公会堂で初めて聞いたときには、舞台の上で歌う人たちを見てすごいなあ、どんな人たちだろうと憧憬に似た気持ちで眺めたものであった。

 私には縁遠い「第九」が急に身近なものになったのだ。中川区第九合唱団では私のようなど素人もたくさんにたので、練習の期間も長く、イロハから丁寧に指導してもらうことができた。

 ドイツ語の発音、声の出し方など補助の指導者が付いて特別指導まであった。そのお蔭で何とか本番までに暗譜で歌えるようになった。でも、第九は高い音があって、バスでさえとても難しい高音があった。そういうところは口パクで歌ったのであった。

 そのコンサートに出演したのがきっかけで、翌年は市民の第九合唱団に応募した。以来、中川第九合唱団や市民の第九などいくつかの合唱団に参加して毎年歌ってきた。

 いろいろな先生や指揮者の指導もあって第九の合唱の面白さを味わうことができた。また歌い方や発声の仕方も自分ながらに進歩を感じるようになった。

 300名~400名の大合唱団ではあるが、芸術劇場、市民会館、センチュリーホールなどの大舞台に立つことができた。

 大舞台から客席に向かって歌うのは、始まる前までは緊張するが、歌いだすと一生懸命で緊張もほぐれていく。最後の「ゲッテルフンケン」で歌い終わるととてもいい気分になる。

 ベートーベンは耳が聞こえなくなったのに、54歳でこの大作を作曲したのだが、緩急、高低、クライマックスなど様々な表情をもつ合唱を残してくれたことに感謝する。

 70歳で始めて傘寿になったこの12月に、新たな気持ちで「第九」を歌うことができた。健康でないと歌えないし、有難いことだと思っている。歌を歌うには腹式呼吸でなければならないので健康にもとてもよいのだ。

 それだけではない。顔の表情筋なども使うし、立ち姿勢などにも気を付けなければならない。全身の筋力も使うので健康にもよいのだ。さらに歌うことで脳を活性化するので認知症予防にもなるのではないかと思っている。

 

 

 

 

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2015年12月23日 (水)

生涯で初めて110番に電話した

 日曜日に栄に行きコンサートに出て、終わってから知人と楽しく食事をして気分よく帰りの地下鉄に乗った。9時近くに階段を上ってご御器所駅の2番出口に出た。そこに自転車を止めてこちらを睨んでいる男が立っていた。やや細長の目で怖い目つきであった。私をまっすぐに見るので当然目が合う。 

 その瞬間その男はドスの聞いた声で「テメーは何を見ているんだ・・・・なんか用があるんか」というような脅しをかけて来た。咄嗟のことなので詳しい言葉は覚えていない。

 私の脳裏に2,3日まえに京都の新京極で若い男が「目があった」と言いがかりをつけられ、殴られて死んだ事件が浮かんだ。これは大変だと思い直ぐに逃げた。

 後を追いかけてくるかと思い近くのマツモトキヨシに逃げ込んだ。様子を伺うと追っては来なかったようであった。私は警察に連絡しようと110番にかけた。すぐに応答があり、様子を話した。

 110番に電話をするのは生まれてから初めてで一瞬迷ったが、まだ男がその辺にいると思い電話したのであった。男の容貌、頭髪、背の高さ、服装と色などを聞かれたがほとんど覚えていななかった。観察する暇などないからだ。

 警官は「パトロールをしますから」と言って、最後に私の名前を聞いて気を付けて帰るようにと言った。

 携帯から掛けたので、私の番号が記録されたのが嫌だと思ったが仕方がない。この頃世の中が物騒になってきて、毎日のように殺人事件が報道されている。これからは怪しい人と目を合わすのは気を付けなければと思った。

 思い出すのは、高校生の頃、よく不良学生が道を歩いていて、目が合うと「ガンつけたな」と言いがかりをつけることがあった。不良学生の場合は殺すようなことはしなかったが、先日の事件のように目が合っただけで殺されるのは怖い。嫌な世の中になったものだ。

 小泉政権のころから貧富の差が開き始め、安倍政権によって日本の貧富の格差がさらに広がっている。「子どもの貧困」「女性の貧困」「老人の貧困」「不安定な雇用」など貧困化が全てのゼネレーションで増えている。そうした社会背景があって人々の心が蝕まれているのだと思う。

 テロも怖いが、日常生活でいつ遭遇するかも知れない、無関係の人間による事件に巻き込まれる状況も怖い。

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2015年12月22日 (火)

若い人に70年前は「昔話」?!

 今年は戦後70年という節目の年であった。集団的自衛権行使容認の安保法制がどさくさのうちに決められて日本の将来に決定的な禍根をのこすことになった。

  あの戦争を知る人はだんだんと少なくなっている。あの忌まわしい戦争の時代をどう語り継いでいくかは大きな課題となっている。

  そんな中で山田洋次監督は長崎原爆をもとにした「母と暮らせば」という映画を作ったが、これは一つの貴重な資料となって残るであろう。

  18日のNHK番組「未来のために」で、山田監督と「母と暮らせば」に出演した二宮和也と歌手の美輪明宏さんが鼎談をした。32歳の二宮さんが84歳の山田監督と80歳の美輪さんに聞くという形であった。

  美輪さんは10歳の時長崎で原爆に遭ったそうで、その様子を話したが、それについて山田監督が「美輪さんは表現者だから相手に伝わるように話すことができる」と評したのが印象的であった。

  小学校という小学校の校庭に死体が並べられ、つぶれた家の材木でその死体が焼かれた話とか、子どもをかばってしっかりと抱いたまま亡くなった死体の話など地獄絵を見たことを話した。 同じ年齢の私だが田舎にいたのでそういうもの凄い体験はしていない。

  美輪さんは戦時中のことをよく覚えていて、「戦時中は色が禁止され国防服とかモンペのような地味なものだけであったとか、母親がドレスを作って着たら警察に呼ばれて切り裂かれたという話しをした。

  また、美輪さんの知り合いの青年が出征するとき、汽車が動きだしたら母親が飛び出してきて青年の足にしがみついて「死ぬのではない。生きて帰ってくるのだよ」と言ったら、近くの人が「非国民!」と言って母親を投げ飛ばし母は額に大けがをしたという。その顔を見ながら離れていく青年の目が今も焼き付いていると話した。青年は戦死したそうだ。

  二宮さんが「ぼくたちにとって、歴史というより、昔話だ」と言ったとき、美輪さんは「私の70年前は明治の初めか幕末だからね」と言ったのを聞いてハッとした。戦後70年という言葉を何十回となく聞いたが、若者の70年前を自分の70年前に置き換える発想はなかった。

  確かに今の若い人から見ればあの戦争は昔話なのだ。美輪さんと私の若いころの70年前が明治維新前後であり昔話であったように。

  私は田舎に暮らしていたとはいえ、戦時中の暮らしや国家統制のことやB29の爆撃などを体験しているので70年は現実のものである。それは山田監督も同じで、監督は映画を作るとき当時のことをいろいろ二宮さんや黒木さんに話して聞かせたそうだ。

  山田監督は「想像することが大事」と言っていた。その通りで自分が知らないことは想像力を働かせてイメージを広げるしかないのだ。

 二宮さんは収録が終わって「昔話に色が付いた」と感想を述べていたが、山田監督と美輪さんの話しを聞いてモノクロの世界に色が付いて戦争の時代を少し感じ取ることができたようだ。

 特別秘密保護法、安保法制さらには教育改革などで戦前回帰を急ピッチで進めようとしている安倍政権のもとで、戦争時代を知らない人たちにとって、今、国家統制の怖さ、不自由さをきちんと知ることがどんなに大事なことかと改めて思う。

 

 

 

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2015年12月21日 (月)

携帯のメールアドレスに来る詐欺メールを防ぐには

 昨日携帯電話のメールアドレスに送られてくる詐欺メールについて書いた。それに関して携帯キャリヤーに電話をして尋ねたら、以下のような防止法を教えてくれた。

 私の携帯の場合、ガラケイを買った時から、次の3つの防止法は設定してあったことがわかった。

①インターネットメール規制

②迷惑メールお任せ規制

③なりすまし規制

この3つである。その内容については知らないが、一応対策はしてあったのだ。それにもかかわらず、今回詐欺メールが入ってきたのである。

そこで携帯キャリヤーは、さらに3点の防止の設定を勧めてくれた。

①URLリンク規制

②httmlメール規制

③ウイルスメール規制

である。私の場合、携帯のメールは送受信にはほとんど使わないので不便を感じることはない。パソコンに入ってくるメールのチェックはこれまで通りできるので安心である。

 これらの設定は電話で直ぐにやってくれ、料金はかからない。それにすぐに効力を発揮するので有難い。

 この対策をしてしばらく様子をみることにした。

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2015年12月20日 (日)

携帯に2度も入った詐欺メール

 携帯に、12月14日に、つぎのようなメールが入った。放っておいたら数日後にまた全く同じメールが入った。

  「この度は1等当せんおめでとうございます。」という見出しで、本文は下記のようである。

  この当せん通知について

  この度、貴方様がご契約の携帯電話の固定識別番号が1等当せん致しました事をお知らせさせていただきます。

  端末設定アドレス (私のメールアドレス)の個体識別番号である

  ■貴方様の携帯アドレス

  (私のメールアドレス)

 ■貴方様の個体識別番号

 123-456-789-123

 この抽選は全国の携帯電話ご契約者様の中から個体識別番号による抽選とさせていただいております。

貴方様は見事「1等」にご当せんしておりまして下記の振込準備を整えさせて頂いております。

■当選金額

[200.000.000円]

当せん金付証票法によりまずは、貴方様の受取意思の確認をさせて頂きますので下記により当選金の受取申込を行って頂きますようお願い致します。

 http://

申請期限:2015年12月14日迄

※高額当選者には無料で「その日から読む本」を差し上げております。突然、自分の元に舞いこんだ多額の金でこの先の人生が壊れてしまわないように『法律的・心理的・計画的」にこれからの人生を歩む方法を記載しておりますので必ず全てをお読み頂きますようお願い致します。 

※今日から貴方様の人生は180度変わります。金銭面が豊かになる事により素晴らしい人生設計が可能になります。まずは落ち着いて当せん金をお受け取り頂き、これからの自分のいきかたについてお考え頂くことをお勧め致します。貴方様は既に2億円の所有資格を手にしたのです。

当せん金の受取はコチラ

http://

※通知専用の為、上記フォームよりご返答下さい。直接返信しても届きませんので予めご了承頂きますようお願い致します。

 提携銀行

   当せん金振込担当 岡島 

携帯キャリアーに問い合わせたら、個体識別番号などというものは存在しないそうだ。まるで動物の個体識別みたいな16ケタの番号だが、いかにも大事な番号だと思わせるために作ったのであろう。

 

 提携銀行と書いてあって銀行名がないのもあり得ないことだ。他にもいろいろおかしなところがある。騙されないようにしよう。

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2015年12月19日 (土)

映画「杉原千畝」を観に行った

 この前にも書いたように、今年は映画を観る暇がなかなか見つからなかったが、12月に入って何とか時間を作って3本目を観に行った。

  映画のタイトルは「杉原千畝」で、あの命のビザをユダヤ人に発給した外交官を描いたものである。9時からの第1回目の上映にを観たのだが、この時間では希望する席を取ることができた。

  15分の広告や予告編のあと始まったが、最初は旧満州国でのことで何のことか分からなかった。唐沢寿明演じる杉原が、ソ連から北満州鉄道を買うに当たってソ連のずるいやり方を見破ったのはよかったが、希望したソ連モスクワへの赴任はソ連によって認められなかった。それでリトアニアの領事として領事館の新設をするのである。

  満州時代にイレーネというロシア人の恋人ができるのだが、彼女を通じてソ連の情報を探っていたのだ。映画の後の方で分かるのだが、杉原は有能な諜報外交官であったのだ。

  イレーネとモスクワに行こうとしたが彼女は行かないと言って別れる。しかし彼女はその後も杉原をかかわりをもつことになる。

  杉原は日本に帰って友人の妹に見染められて結婚をする。その女性を演じるのは小雪である。

  領事とはいってもリトアニアでは諜報活動が仕事であった。ナチスを迫害を逃れてきたペシュというポーランド人が接触してきたのをきっかけに運転手として雇う。情報を得るのに役立つと考えたようだ。

  そのうちにナチスの迫害からのがれようとユダヤ人たちがヴィザの発給を求めてくる。最初は様子を見ていたが、ソ連がリトアニアを併合することになり、領事館が閉鎖されるまで2週間となったことと、妻のことばもあってヴィザ発給を決心する。

  あの当時は手書きでヴィザを発給していたので大変であったが、ペッシュが判を作ってくれたのでサインだけになり容易になった。

  領事館が閉鎖された後もホテルや駅でヴィザを発給した。日本政府の許可はなかったが外交官としての判断でやったのだ。

  発給したヴィザは2千数百枚と言われるが、家族は1枚でまとめたので救った人数は6000人、子孫を含めると4万人と言われる。

  杉原が諜報活動に優れ、また先の見通しも的確であったようだ。独ソ戦争を予想し、日本は米国と戦争をしてはいけないと上官に進言していたのだ。また日本が太平洋戦争を起こしてからは日本の敗北も予想していたのである。非常に優れた情報判断力を持っていたようだ。

  ルーマニアにいるとき、日本は戦争に負ける。日本に帰る直前に英文の手紙を受け取る。あのイレーネからであった。彼女もユダヤ人を助ける仕事をしていたのである。杉原がしたこをに深い感謝の念を記してあった。また、杉原のような生き方をしたいとも書いてあった。

  映画の冒頭は外務省で「スギハラセンポ」を探す男が、センポという外交官はいないと言われがっかりするところから始まる。「スギハラ」という名で調べれば分かるはずなのにつれないのは杉原が外務省を追われた人間だからであろう。この男はニシェルと言い、後に杉原が商社に勤めてモスクワに行ったとき偶然に会うのだ。ニシェルは20年も探していたと言って喜ぶ。

  杉原はドイツ語、フランス語、ロシア語などに堪能であったそうだ。彼が名誉を回復したのは2000年であった。それ以前に86歳で亡くなったのは残念であるが、イスラエルからは1985年に栄誉章を受けている。

 この映画は東宝映画なのにほとんどが英語で話している。ロシア人やリトアニア人やポーランド人などが子どもも含めて英語でしゃべるので違和感がある。おそらく外国で上映されることを意識してのことであろう。話している英語が日本語のサブタイトルでは意訳されているところがあり面白かった。

 映画の中でナチスが無抵抗のユダヤ人を銃殺する場面があるが、実に惨いものである。裸でガス室に入れて殺したのはよく知られているが、子供もいるのに銃殺するその仕方があまりにも残酷過ぎる。ナチスは狂気であったことが分かるが、いくら命令とはいえ殺す方もよくも殺せたものだ。おそらく後で気が狂ったに違いない。

 あの場面で幼い女の子と祖父が奇跡的に助かって、ヴィザをもらい逃れて行くのだが、女の子はどうなったのかとても気になった。

 この映画は杉原という外交官の人道的行為を描くと共に戦争の残酷さや人種差別への告発ともなっている。

映画の最後に杉原と夫人の写真がたくさん出てくる。それを観ると唐沢と小雪の配役はそぐわない感じを受けた。小雪は華やか甘く唐沢は線が細い印象だ。

「杉原千畝 画像 」の画像検索結果「杉原千畝 画像 」の画像検索結果

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2015年12月18日 (金)

安保関連法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたかー⑬―

3、法案に関連する重要事項について、独自の取材による調査報道はあったか

 

 この期間のテレビニュースには、国会審議や、政局の報道だけでなく、安保法案の争点に関連した事項について、独自の取材に基づく調査報道で、視聴者の政治的判断に資する情報の提示が求められていた。

  この点では、「報道ステーション」と「NEWS23」が数多くの独自取材を行い、有用な情報を提供していたのに比べ、NHKその他の民放ニュース番組は、調査報道が皆無とは言えないものの、極めて少なく、ほとんどないに等しいものだった。

  以下、各番組の調査報道の事例を挙げる。

 1)「NEWS23」

 「NEWS23」では922日までに「変わりゆく国×安保法制」という企画番組を40回放送している。その中から3つの例を挙げておく。

 ◆自衛隊の“前線”でみたもの(722日放送) 

 アフリカ南スーダンでPKO活動に携わる自衛隊員を取材したリポート。任務は道路の補修などインフラ整備にたずさわること。彼らは丸腰で、見張り役が拳銃を持っているだけだ。しかし、南スーダンは今内戦状態にある。その監視のためにはネパール軍がパトロールにあたっているのだが、武装勢力の奇襲を受け、隊員が負傷したこともある。取材班はネパール軍のパトロールに同行するが、途中危険があるとして、撮影禁止に遭ったりする。

 安保法案では、PKO活動に治安維持や、他国軍の防護という新しい任務が加わる。安倍首相は「国家あるいは国家に準ずるものが登場してこないことが原則ゆえ、武力行使に発展することはない」というが、治安維持に手を染めることで、リスクが増えることはこのリポートから十分読み取れる。

 憲法9条のもとで行ってきたPKO協力。その歯止めを外した時の自衛隊の近未来の姿を予測させるに有効な企画だと言える。

 ◆船舶検査法改正で「テロとの戦い」(85日放送)

 まず岸井アンカーが10本を束ねた「平和安全法制整備法案」の中に「船舶検査法」なる法律もあることを紹介した。

 膳場キャスターは、「政府与党は衆議院で116時間という十分な審議時間を確保したといっている。しかし、この中で船舶検査法に直接触れたのは、たった3分のみ」と指摘した。

 そのあとジブチのルポを伝えたが、その中で、現在日本がジブチで行っているのは海賊対策だが、駐留する世界30か国の軍隊はテロ対策のための船舶の臨検を主な業務としていて、それがテロの資金源となる麻薬密売の摘発が主要な任務であることが明らかにされた。

 取材班は臨検に向かうオーストラリア軍に同行し、停戦を命じた船によじ登る兵隊たちの姿を取材した。いつ甲板から狙われてもおかしくない危険な作業である。日本も法律が改正されればこの地域で船舶検査も行うことになる。

 「NEWS23」では、6月にジブチの拠点での自衛隊員の暮らしぶりを紹介しているが、その時岸井氏はジブチは単なる拠点ではなく、基地だと断言していた。

 なお、このジブチの海賊対策のトップに日本の自衛官が就任している。国会でのたった3分の討論、しかし、現実は国会審議を先取りする形で、すでに布石が着々と打たれていることがこの報告から判明した。

 それにしても、船舶検査法の審議にわずか3分しか費やされていないとの発見はこの番組のスクープとも言える。

 ◆“日本を操る男”が見た安保審議(92日放送)

 3年前アメリカのシンクタンクがまとめた提言書がある。俗に、アーミテージ・ナイノートと呼ばれるもので、その内容には、集団的自衛権行使容認を始め、日本の自衛隊について、今回審議の対象になった事柄がそっくり盛り込まれていた。TBSはその中心人物、アーミテージ元国務副長官との単独インタビューに成功した。

 「日米で共同して何かを行うために議論し始めると、必ず憲法9条がバリケードのように道をふさぐ。時は流れ、状況も変わる。憲法の解釈も変えることができる。内閣法制局の解釈の変更でもそれは可能だと思う」とアーミテージは番組の中で語っている。

 憲法9条にまで話が及んだのは、つい口が滑ったのかもしれないが、こうした本音を引き出し、法案がアーミテージ・ナイノートと一致点が多いことをあらためて暴露した価値の高いスクープインタビューだった。

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2015年12月17日 (木)

感動した山田洋次監督の「母さんと暮らせば」

 山田洋次監督の新作映画「母さんと暮らせば」が封切られたので早速見に出かけた。12時5分にミッドランドスクエアに着いたので、10分からの部には間に合ったが、席は通路より前しか空いていなかった。仕方なくそこにしたが映像が覆いかぶさってくる感じであった。

  事前に原爆で亡くなった息子が亡霊となって出てくるということを知っていたので、どのように描かれるのか興味を持っていた。

  二宮和也という俳優については全く知らなかったが、彼が演じる福原浩二という息子は、普通のリアルな人間として登場し、母親の吉永小百合と普通に話をした。

  二人の会話を中心にして、原爆の悲惨さや戦争の惨さ、愛と恋などが描かれていた。感心したのは、山田監督の映画の構成の仕方とセリフの選び方である。

  福原家のふたりの息子のうち長男はビルマで戦死したという設定で、次男は医学生であったが、8月9日の原爆投下によって、他の学生などとともに一瞬にして命を奪われてしまったのだ。

  また浩二には黒木華が演じる町子と結婚を約束していた。戦時中あの年齢で?と思うが、あり得ない話ではない。その町子が浩二に操を守り生涯結婚しないと決めていたが、母の説得や浩二の考え方の変化を受け入れて、最後は同僚の教師と結婚することになる。その相手も戦争で片足をなくした青年という設定だ。町子や母伸子や浩二の悩みを通して恋や愛の姿を巧みに描いている。

 戦争についても、兄の戦死や原爆で一瞬に命を奪ったことなどを通して描き、思わず涙が出る場面がいくつもあった。冒頭で長崎に向かう爆撃機の操縦室が描かれ、「本来は小倉に落とすはずが、天候が悪いので長崎に変更されたことや、その長崎でも雲の晴れ間ができたことで原爆が投下された」というナレーションがあった。運命が明暗を分けたのだが、その運命について語る場面があった。(内容は忘れてしまったが)

 母伸子を助産婦としたのも、新しい命の出産と対比して原爆や戦争で簡単に命を奪うことのむごさを描いたのだと思う。また赤ん坊の誕生や町子の結婚は生きている者の未来への希望でもあるのだ。

 叔父の闇商人の存在も映画の大きな部分だと思う。戦後すぐの時代闇物資は大切な命の綱であった。その仲介をする闇商人には、えげつない人も多くいただろうが、叔父のように人情みのある人もいたのだ。

 吉永小百合は母伸子を見事に演じている。さすがだと思った。戦前戦後のあの時代の女性の仕草、心情をきちんと表現している。きれいでつつましやかでそれでいて芯のある女性像となっている。吉永以外には適役はいないのではないか。

 この映画を観ながら最後はどのような結末となるのか大変気になった。しかし、伸子を心臓か何かに弱い女性と設定することでファンタジーな終わりへと導いた。最後に地元合唱団が歌う場面が出てくるが、山田監督の拘りだと聞いた。

「母と暮らせば 吉永 画像」の画像検索結果

 

 

 

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2015年12月16日 (水)

安保関連法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたかー⑫―

◆参院特別委での強行採決をどう報じたか(モニター担当者917日の報告より)

 「ニュース7」

 「参院特別委の強行採決の際、自民党議員が議長席に殺到して議長をガードし、そこで質疑打ち切りの動議が出されたのが事実の流れだったが、ナレーションでは、『一気に議員たちが議長席に押し寄せた』としていた。野党議員が議長席に殺到したのは、すでに与党議員にガードされた後であった。

  驚くべきことは政治記者の解説で、委員会採決の混乱について、原因は野党の強硬な反対にあるととれるコメントがあった。混乱の責任は野党にあるとのニュアンスは問題だった」

 「ニュースウオッチ9」

 25分弱の時間を割き法案採決をめぐる動きを詳しく伝えたが『強行採決』の表現はなかった。国会前の抗議集会は、河野キャスターが参加者にインタビューするなど、比較的丁寧に伝えた。記者の解説は珍しく野党の対応を中心に扱い、いつもの政府与党の思惑や方針の解説とは一味違って人々の関心にも沿っていた。しかし、大きく広がる抗議の声を一顧だにせず強行採決に走る与党への批判、違憲法案への疑問には全く触れず、メディアとして立憲主義、民主主義への危機感が弱いことはいつもどおりだった」

 「みんなのニュース」

 「およそ3時間というニュースの枠を存分に使い、時間を追って詳しく伝えた。ただ、特別委で採決が行われたと伝えた部分で、キャスターが“野党議員が委員長席に殺到”と何回も伝えたのは問題だった。

 民主党議員の証言や画面で見る限り、先に自民党席から議員が殺到したというのが事実であり、 “野党議員が殺到”と明言したのは正確ではなかった。委員長の一連の発言や法案の可決宣言は中継画面でも全く聞こえなかったが、1632分には速報テロップで“安保法案 可決”と伝え、キャスターも同様にコメントした。こうした混乱の中で情報が錯綜する場合、決定的な事実が確認されるまでは、“誰それの情報によると”というエクスキューズを入れて伝えるのが普通だが、今回はそういった確認の手段を全くとらず、情報の出所が分からない不確実な情報をそのままストレートに伝えた」

 「報道ステーション」

  「参院特別委で強行採決があった歴史的な日に「報道ステーション」は、CMを除いても43分の時間量で安保法案関連の動きを伝えた。これは「ニュースウオッチ9」の時間量の倍以上になる。CMを除けば全体の時間は2番組でそれほど差がない。そう考えると、問題の重視の姿勢で、どちらが公共放送かわからない。この日の「報道ステーション」ではいくつか評価できる編集がある。『採決』に至る委員会室の混乱を、そのままナレーションなしで、視聴者の判断材料に提起したこと、国会外の集会の参加者の声を丁寧に取り上げていたこと、また、委員長不信任動議の理由説明の福山議員の発言に、前後矛盾する安倍首相、中谷防衛大臣の過去の答弁を組み込んだことなど、力の入った報道だった」

 「NEWS23」

 「強行採決関連の報道は3141秒の長さ。国会内の混乱した状況のレポートの間に、全国各地の安保法案反対の集会、デモ、集会参加者のインタビューを紹介している。東京品川商店街、北海道、福島県、大阪市、京都、広島、国会前集会など安保法案反対の動きを伝えた。

  スタジオゲストの国際政治学者藤原帰一氏は、解説で、「イラク戦争では、集団的自衛権を認めているアメリカの同盟国のフランス、ドイツは派兵しなかった。日本はアメリカがやってきたらハイと手を挙げる、それが問題」と指摘した。この日、SEALDsの奥田愛基氏も出演している。そのほか元海上幕僚長の古庄幸一氏(賛成派)、東大教授石川健治氏(反対派)が登場した」

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2015年12月15日 (火)

とても楽しかったクリスマスコンサート

 クリスマスまであと1週間を切って、街はクリスマスムードである。14日の月曜日に、「みんなでうたおう☆クリスマス」という、ブランチコンサートがあった。

  主催は名古屋オルガンの秋実行委員会で、会場は愛知県芸術劇場コンサートホールであった。10時開場ぎりぎりに着くとまだ開場してなかった。いつも2階の中央席付近に座るので行ったら、2列めの中央に席を取ることができた。

  この日のコンサートには、いつものオルガニストの吉田文さんの他に、ソプラノのソリストが2人出演した。一人は私が所属する昭和男爵コーラスの指揮者の加藤佳代子先生で、もう一人は本田美香さんという人であった。

  ステージにはハンドベルのセットがしてあり、ハンドベルの演奏もあることが分かった。出演は吉田文さんが講師をしている名古屋女子大の学生であった。

  10時半に開演した。第1部は待降節の音楽であった。オルガン演奏による本田さんの短いソロから始まった。本田さんは裾が広がった長いドレスを着ていた。曲は賛美歌「今来りませ1番」で、次はスカーレット色のドレスを着た加藤先生のソロで「今来りませ3番」で、いずれもバッハの曲である。

  3番目は、きれいなDuoで「今来りませ5番(御父と御子と)」

  4番目は、本田さんの「わが心よ、戸を開きなさい RWV6」(バッハ)

  オルガン演奏による「『シオンの娘よ、喜べ』によるパラフレーズ」

  例によって、ところどころで吉田文さんによる解説が入ってよかった。クリスマス前にこの時期は「待降節」でキリストの降誕を待ち望む時期だということだ。それでそれに相応しい歌や音楽が演奏されるようだ。ネットで調べたら、この時期の名称は宗派によって異なるようで「待降節」はカソリックでの呼び方のようだ。

 二人のソリストは、とてもきれいな声でホールに響いていた。

 第二部は、「クリスマスの音楽」で、

 ハンドベルの演奏で、「サンタが街にやってくる」「ひいらぎ飾ろう」「まき人羊を」の3曲でホールに澄んだ音色を響かせた。

 加藤先生のソプラノソロは「聖なる都市」(ウェザリ&アダムス)で最後は高音で歌い切った。

 恒例のリクエスト曲は、エマ・ルー・ディエマの「『もろびとこぞりて』による幻想曲」でオルガンであったが変わった曲であった。

 「みんなでうたいましょう」の部では、「もろびとこぞりて」「あら野のはてに」「まきびと」

 オルガン独奏でフロストの「『あめにはさかえ』による変奏曲」のあと、みんなで「あめにはさかえ」を歌った。

 クリスマス賛美歌メドレーが特によかった。二人のソプラノで「もろびとこぞりて」「あら野のはてに」「ひいらぎ飾ろう」の3曲であったが、「もろびとこぞりて」と「あら野のはてに」「ひいらぎ飾ろう」が重唱になる部分があり、珍しい編曲で楽しかった。

 コンサートの最後は、「きよしこの夜」をみんなで3番まで歌った。私は前半の曲は高音があって歌えないところがあったが、この歌は低音を歌ったので歌うことができた。

 クリスマスコンサートということで、二人のソプラノやミュージックベルを加えた企画はとてもよかった。約70分の楽しいブランチコンサートであった。

 次回ブランチコンサートは、2016年2月10日(火)芸術劇場コンサートホール(1000円)

 マスネ「タイスの瞑想曲」、チャイコフスキーの「花のワルツ」など。

「芸術劇場コンサートホール 画像」の画像検索結果

 

 

 

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2015年12月14日 (月)

安保関連法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたかー⑪―

◆二つの防衛省内部文書の暴露。国会審議無視の自衛隊のプラン

 8月11日、参院特別委は、共産党小池副委員長が、安保法案成立を前提にした防衛省の内部文書を暴露したことで騒然となり、審議が打ち切られた。

 「ニュースウオッチ9」「NEWS23」「NEWS ZERO」は、小池議員の質問と「コメントは差し控えたい」という中谷防衛大臣の答弁をほぼ1問1答で短く伝えたが、「報道ステーション」は他のニュース番組とは違い、質疑だけでなく、文書の内容をかなり詳しく報じた。

 番組は、文書のタイトルが『日米ガイドライン及び平和安全法制関連法案について』であること、また、法案の成立を8月とし、来年2月からスーダンのPKO活動を新法で運用する日程表が文書にあるなど、重大な事実を明らかにした。その上で、「戦前の軍部の独走と同じではないか」という小池議員の一連の追及を伝えた。

 その後、8月19日、中谷大臣が11日の答弁を翻して「私が命じた。当然の研究、検討だ」と答弁したことをめぐって審議はまた紛糾した。「報道ステーション」と「NEWS23」はこの19日の審議を丁寧にフォローしたが、「ニュースウオッチ9」はこの日の審議は報じていない。

 9月2日、参院特別委で、共産党仁比聡平議員は入手した自衛隊統合幕僚長訪米の会議録について政府を追及した。「報道ステーション」と「NEWS23」はこの質疑を伝え、統幕長が米軍幹部に「安保法案は夏までに成立」「ジブチの役割は拡大する方針」などと述べた記録の内容を引用、紹介した。

 この文書は、国会でまさにその是非が議論されている問題について、自衛隊が法案成立を前提に独自の方針や主張を持っていたことを示していた。「ニュースウオッチ9」はこの審議内容をまったく報じなかったが、これは安保法案が成立したあと、はたして文民統制が貫かれるかどうか懸念を生じさせる重大な情報であり、決して軽視できないものであった。その意味でNHKニュースの対応は批判されるべきである。

 つぎに各ニュース番組が衆院、参院での強行採決をどう報じたか、モニター担当者は当日の各番組の内容、傾向について報告している。以下その要点を列記する。

◆衆院特別委での強行採決をどう報じたか715日、モニター担当者コメントより)

「ニュース7」

 「自・公政権の法案強行採決でいつもよりは時間をかけた報道だが、『強行採決』という表現は最後まで聞かれなかった。抗議集会の参加者の声は比較的多く取り上げていた」

「ニュースウオッチ9」 

「採決シーンは比較的丁寧に見せたが、ナレーションは『騒然とした雰囲気に包まれる中、自民・公明の賛成多数で可決』、『強行採決』という表現は使っていない。

5分半近いスタジオでの記者解説は『60日ルール』の説明や、国会内の議会運営手法、各党の駆け引きの状況の解説にとどまり、法案自体についての視聴者の関心に応えるものとは言えなかった」

「みんなのニュース」

「ニュース枠をおよそ30分に拡大、強行採決の動き、民主・岡田代表、自民・佐藤参院議員の出演という3部に分けた構成になっていたのは納得できるものだった。しかし、強行採決の異常なあり方に対するメディアとしての鋭い批判は感じられなかった」

「報道ステーション」

「衆院平和安全法制特別委の強行採決にかかわる動きを、国会前の反対行動の生中継から始まって丁寧に伝えている。強行採決という政局の動きだけでなく、ナレーションで『採決強行前の最後の質疑でも、法案への懸念は払しょくされなかった』としているように、当日の審議内容をぎりぎりまで伝え、強行採決の問題を浮かび上がらせた」

「NEWS23」

2910秒という時間量で強行採決をめぐる動きを伝えた。スタジオゲストに憲法学者で早大の長谷部恭男教授を招いたほか村山富市元首相、映画監督の大林宣彦氏、作家の真山仁氏のインタビューが紹介された。この日の放送は強行採決を立憲主義、憲法の平和主義を破壊する暴挙として糾弾するトーンが強かった」

 

 

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2015年12月13日 (日)

安保関連法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたかー⑩―

◆「後方支援」のリスク、戦闘との一体化、輸送する武器・弾薬の種類の問題

 国会審議中、政府・与党がいういわゆる「後方支援」について、自衛隊員のリスクや輸送する武器・弾薬の問題が繰り返し問われた。関連して「後方支援」は前線と一体化した戦闘行為だという野党の追及も厳しさを増した。

 代表的な例は、729日、参院特別委での共産党小池副委員長の追及である。

 小池議員は、米軍への「後方支援」の例として、戦闘中の米軍ヘリへの給油を図解した海上自衛隊内部文書を示し、これは戦闘行為ではないかと追及した。

 内部文書は、敵潜水艦を攻撃した米軍ヘリが自衛艦に着艦して燃料を補給して、また攻撃に向かう、という事態を想定したもので、誰が見ても自衛隊が一緒に戦争をしている、という小池議員の追及は説得力があった。

 これに対し安倍首相は、この「後方支援」について「実際に戦闘現場ではないところで行うということを先ほどから申し上げている。一体化しないという考え方のもとで後方支援活動を行う」などと答えている。この質疑は、米軍への後方支援がいかなる性格のものか、また政府答弁がいかに空疎なものかを示していた。

「報道ステーション」はこの一連の追及を小池―安倍の何回かのやりとりで伝えている。また「NEWS23」もこの小池議員の質問を紹介、岸井アンカーが「総理は憲法上の要請で一体化しないと繰り返すが、法案のどこが一体化しない根拠となっているのか、具体的説明が出来ていない」と批判した。

 しかし、「ニュースウオッチ9」「ニュース7」は、小池議員のパネルを使った具体的な追及は取り上げていない。

 8月5日の参院特別委では、中谷防衛大臣が民主党の白眞勲議員の追及に、「後方支援」で、核ミサイルを運ぶことは想定していないが、法文上は可能である、と答弁、毒ガスの輸送も排除していないと発言した。

 「報道ステーション」と「NEWS23」はこのやりとりを時間をかけて紹介したが、「みんなのニュース」「NEWS ZERO」は伝えず、驚くべきことにこの日、「ニュースウオッチ9」には安保法関連のニュースはなかった。

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2015年12月12日 (土)

振り込め詐欺、何とか防止できないものか

 知人がオレオレ詐欺(振り込め詐欺)に引掛かってしまった。ごくありふれた謂わば古典的詐欺である。この事件は6日の中日新聞でも報道された。

  息子と称する男から電話があり、「トイレに行って会社の小切手をなくしてしまった。緊急に300万円要るので用意してほしい。家に取りに行く」というものであった。

  電話の声はおかしいところもあったが、息子だと信じてしまったそうだ。それで夫婦で銀行に行った。そして300万円を引出した。

  家に取りにくるはずが、都合が悪いと言って代理人に渡して欲しいと言った。代理人に電話すると、家がわからないから神社に持ってきてほしいというので持って行ったのだという。

 これだけ世間で騒がれていて、被害額が年々増えているというのにあまりにも無知・無防備である。呆れてものが言えないぐらいだが、おそらく詐欺の相手は巧妙にプランを練っていてそれで誘い込んだのであろう。

 この話を聞いて、私はゆうちょ銀行に行ったついでに、行員にゆうちょ銀行ではどう対応するのかを尋ねた。答えは300万円というような高額の引出の場合は念を押し、警察に連絡して立ち会ってもらうということであった。

 三菱UFJ銀行に電話で聞いたところでは、チェックリストに記入してもらうと言っていた。チェックリストがどんな内容かは分からない。

 知人が被害にあったD銀行に行ったとき、支店長代理に尋ねた。するとこの事件を知らないと言った。警察からは何の問い合わせもないというのだ。信じられないことであった。

 それで知っていることを話した。そしてどういう対応をするか尋ねた。その銀行では、一人で引出しに来たときは強く念を押すが、夫婦できたときはそれほどではないと言った。危ないと思った時には警察に連絡すると言った。また、相手(息子)の口座に振り込むことや自分あて小切手にすることを勧めると言った。さらにその場合手数料も無料扱いにするという。

 今回の事件について銀行の対応を調べて、電話で教えてほしいと要求した。3時間ほどして電話が来た。

 事件の本人の了解を得てお話しますということであった。銀行では3度念を押したが、夫婦で引出しに来たこと。振り込みを勧めたが、家で手渡しすると言ったことで大丈夫だと判断したという。実際は家で手渡しではなく、神社で代理人に手渡しをしたのであった。

 この古典的オレオレ詐欺に引っ掛かった方は、いくつかの点で大きなミスをしている。

①電話の相手が本当に息子であるかどうかの確認をしなかった

②代理人が家を知らないと言ったから、神社まで持って行っているがその不自然さに気付いていない。

③銀行に行ったり、持ち帰ったりする時間に、いくらでも確認できたはずなのにしていない。

④小切手とか振り込みにするべきなのに現金にしている。

⑤振り込め詐欺が増えていることを知らなかった。またその対処について知らなかった。

 また、銀行でも対応の甘さがあったと思う。銀行の話では、お客さんの中には。しつこく念をおすのを嫌がる人が多いので強くは言えないという。しかし、これだけオレオレ詐欺が横行しているのだ。12月4日の週に昭和区で2件もあったというのだ。

 振り込め詐欺を防御するには銀行が要(かなめ)の場所だと思うのだ。何とかして銀行で現金引き出しのときにチェックできないものかと思うのだ。

 私の知人だけでも近々で3人やられている。オレオレ詐欺はごく身近のものになっているのだ。だからこそ被害額が増加しているのだ。毎月多くの人が高額の被害にあっているのは、自分がオレオレ詐欺に遭った場合どうすればいいのか考えていない人が多いのではないか。また自分は引っ掛かるはずがないという油断があるのではないか。

 さらに警察や銀行ももっと効果的な方法を考えてオレオレ詐欺の撲滅をして欲しい。

 もう一つ、マスコミは詳しい手口を記事にして啓発すべきだと思うのだ。今回の事件でも、中日新聞は取り上げたが、他の新聞は無視した。詐欺をする側は次々に新手の技を開発しているのだ。その手口を詳細に市民に伝えるべきである。

※今朝の朝刊に、愛知県刈谷市の高齢女性が21000万円の被害に遭ったと出ていた。息子を名乗る詐欺で、女性は神奈川県まで行って600万円渡し、次の日また神奈川県まで行って900万円渡し、さらに3日目には静岡県まで行って600万円渡したのだという。信じられない話である。

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2015年12月11日 (金)

楽しかった「田中大貴の華麗なるマジックショー」

 6日日曜日に豊山町社会教育センターで「第21回 とよやま女性のつどい」が開かれた。今年度のテーマ、”ドキドキ・わくわく”にふさわしいイベントとして、ゲストにマジシャンの田中大貴さんを招いて「田中大貴の華麗なるマジックショー」があった。

 社会教育センターまでは栄からタウンバスがあるというので、ネットで調べたら、日曜日は12時出発があり、13時の開演に間に合いそうだと分かった。

 バス停には名古屋華マジカルのメンバーが誰かいるかと思ったら誰もいなかった。バスには3人の乗客しかいなかった。定刻に噴水前の錦通り沿いのバス停から出発した。

 社会教育センターに着いたら12時35分であった。入口に顧問のKさんが立っておられた。入場券を頂いて2階の会場に行くと、かなりの人が座っていたが、名古屋華のメンバーの顔は見当たらなかった。

 ちょうど良い席が1つ空いていたのでそこに座った。しばらくすると名古屋華の人たちが来た。後ろの方に座った。

 開演前に挨拶の写真を撮りたいと言ったら、演技の写真はダメだと言われた。ところが大貴さんに聞いてくれたらしく、「演技の写真はOKです。ただし、ビデオは撮らないでください」というアナウンスが入った。それで写真を撮れるので嬉しかった。  ただ、残念だったのは無意味なフラッシュを使っている人がいたことだ。デジタルカメラではフラッシュは要らないのだ。

 女性の会の会長挨拶や来賓挨拶の後13時15分に田中大貴ショーが始まった。誰にでも受ける鳩だしから始まった。2羽のハトを巧みに出して鳥かごに入れ、それに布をかぶせて持ち上げると女性が現れるというイリュージョンで観客を掴んだ。私も普通の鳩だしを想像していたのでびっくりした。

 その次は箱に女性が入りどこにも隙間がないような状態をつくり、元に戻すとでて来たのは金髪の美人の外国人であった。この二つで観客をすっかり魅了した。  

 それから普通のマジックをやった。観客を舞台に上げて共にやるマジックが4つあった。最初は会場の女の子を相手にオレンジなどを出すマジック、男の子を相手にカードマジック、次は年配女性とテーブルの浮揚、女の子と人体浮揚、熟年夫婦を相手にメンタルマジックを演じたがいずれも巧みなトークで笑いを取りながらの演技であった。

 その間、客から借りた1万円札を千円にするマジック、白紙を札にしてさらに大量の札の出現、ロープマジックなどいくつかを見せたが、いずれも笑わせながらの楽しいものであった。インコを使ったマジックもあった。

 終わりの方では人体交換で金髪美人が箱に入り大貴さんと入れ替わった。最後は黒幕を使って金髪美人と大貴さんがくるまり、服が替わった金髪美人が現れると大貴さんが消えていた。指さす方を見るといつの間にか大貴さんは服を変えて客席後方から現れた。

 自らイリュージョニストと名乗り、素晴らしイリュージョンを演じたが、従来のマジックも楽しく巧みに演じ、さすがはエンターテーナーだと感心をした。会場のみなさんも十二分に満足したようであった。

 この日午前中は小牧でショーをやってきたと言っていた。どんなショーだったのだろうか。

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2015年12月10日 (木)

「海難1890」を見て感動した

 「海難1890」が名古屋で封切られた5日に見に行った。土曜日なので混むかも知れないと思ったが、ボランティアに出たついでに出かけた。ミッドランドスクエアだと思って行ったら、ピカデリーであった。

 映画館に着くと意外にも観客が少なかった。それで希望の座席を取ることができた。1時に着いたのだが、1時半からというのも都合がよかった。

 「海難1980」を見たいと思ったのは、私が育った南紀の串本が舞台であったからだ。トルコの海軍艦艇の遭難を村人たちが総出で献身的に救助したということをもっと詳しく知りたかったのだ。

 映画は大きく二つに分かれ、第一部はさらに2つに分けて描いてあった。トルコの軍艦エトゥールル号が明治天皇に勲章を届けに行くことになったところから始まった。乗組員の一人の下士官と士官を中心に描かれた。

 また、串本の樫野村の赤ひげ医者の様子も描かれた。貧しいものからは金をとらずに診る医者であった。

 エトゥールル号は、無事に役目をはたして帰る途中、1890年9月16日に串本沖で台風に遭遇するのだ。必死の努力にもかかわらず軍艦はマストが折れ、座礁しボイラーが爆発を起こす。その辺りはCGを駆使してリアルに描いている。

 ちょうどその頃串本の村(樫野村)では漁師たちが芸者たち(花魁?)と大騒ぎをしていた。その中に金の儲からないことはやらないという医者も交じっていた。

 そこへ爆発音が聞こえ、船が座礁したという知らせが入る。村人は台風の嵐の中を必死で救助活動をする。その様子が詳しく描かれる。

 言葉が通じないし外国人を見るのは初めての村人たちだが海難にあった人を助けるのは当然のことだと懸命に頑張るのだ。金の儲からないことはやらないと言っていて医者も救助に加わった。

 体温が下がっている人を花魁が裸で温めるというエピソードもあるが、実際素肌で温めるということはあったようだ。

 貧しい漁村では自分たちの食べ物もなくなるが、それでもあるものをもちよって助けるのだ。トルコの下士官は死んでしまうが、士官は心臓マッサージを受けて軽傷で助かる。しかし、この士官は助けられたことを恥だと思い、村人の好意を踏みにじる行動に出る。

 この士官は英語を話すのだが、赤ひげ医者も上手な英語を話す。それが不思議で本当にあった話だろうかと思ってしまった。あんな貧乏な漁村にあの当時英語が話せる医者がいたとは信じがたいのだが。

 士官が村人がサーベルや金貨を盗ったと勘違いしたとき、赤ひげ医者は英語で対応し、汚れた品をきれいにしている村の女たちの所へ連れていく。それで士官は事情を知るのだ。

 第2部ではイラン・イラク戦争(1985年)のイラクを舞台に描かれる。戦争でイラクに在住している日本人が帰国しようとするのだが、日本政府は自衛隊機を出さないし、日本航空も飛行機を出さないので帰国できない状況になる。

 そのときトルコ政府は首相の決断で救援の飛行機を出してくれるのだ。しかしイランには脱出したいトルコ人がたくさん空港に来ていた。その人たちを一人のトルコ人大使館員が説得し、そのおかげで飛行機に乗ることができるのだ。

 海難事故から95年、今度はトルコが日本人を救うことになったのである。大使館員は「トルコには昔からどこの国の人であっても助ける真心がある」と言って説得したのだ。

 この映画のテーマは、真心と献身ではないかと私は思う。損得を離れて懸命に困った人を助けるという美しい心である。その心で日本とトルコは結ばれているということだ。

 映画の最後にエルドゥアン・トルコ大統領が登場し、合作映画の意義を述べる。

 トルコではあの海難救助のことは教科書に載っていて誰でも知っていることだというが、日本ではほとんどの人は知らないだろうと思われる。

 この映画によって日本人が過去にそういう美しい話があったことを知って誇りに思うとともに、トルコの人たちも同様の心を持つということを知ることが大切だと思う。是非多くの人に見てもらいたい映画である。

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2015年12月 9日 (水)

安保関連法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたかー⑨―

2、ニュース番組は法案の問題点や政府・与党の動きにどう向き合ったか

 この間のテレビニュースには、法案がどのような内容であり、またどのような問題をはらんでいたかを、国会審議、専門家の考察、記者解説などで明らかにする努力が求められていた。

 また、政府・与党の、強行採決をふくむ国会運営について、各番組がどのように向き合い、伝えたかも重要なモニターのポイントだった。この点を見ていくことにする。 

◆安保法案と憲法との関係。砂川判決を集団的自衛権行使の根拠とすることの

 検証

 6月4日、衆議院憲法審査会で、与党推薦の参考人を含む3人の憲法学者全員が、「安保法案は“違憲”」と衝撃的な証言を行った。

この事件をきっかけに、安保法案が違憲か合憲かという議論が国会でも展開されることになる。政権側は、違憲かどうかを決めるのは憲法学者ではなく、最高裁だとして、最高裁砂川判決を集団的自衛権を認めたものだと主張した。

 こうした議論にたいして、正面から取り組んだのは「報道ステーション」と「NEWS23」であった。

 報道ステーション」は、『憲法判例百選』の執筆者である憲法学者198人対象に緊急アンケートを行い、その結果を6月15の放送で発表した。

 それによると、回答したのは149人、そのうち憲法違反の疑いはない、としたのはわずか3人、「憲法違反」127人、「違憲の疑いがある」19人という結果であった。番組はこの結果をもとに、アンケートに協力した憲法学者数人のインタビューを行うなど、時間をかけて安保法案と憲法の関係を特集した。その上で、砂川判決について、憲法研究者の木村草太氏がコメントしている。

 木村氏は「(砂川判決は)日米安保条約に基づく米軍の駐留の合憲性が問題になっただけで、判決文のなかには、『自衛のための戦力の保持をも禁じたものであるか否かは別として』という文章が出てきて、個別的自衛権が合憲かどうかさえ、今回は判断しませんよ、という文章が出ている。判決をちゃんと読めばこれを根拠にするわけがない。個別的自衛権の判断も留保している判決が、まして集団的自衛権行使の根拠になるわけがない。」と指摘した。

 9月14の放送では、砂川判決当時の最高裁判事、入江俊郎氏の書庫から砂川判決の判例集を発見し、そこに書き込まれた判事のメモを紹介した。

 そこには「(判決は)『自衛のための措置をとりうる』とまでいうが、『自衛のために必要な武力、自衛施設を持ってよい』とまでは云はない」、と書かれていた。

 このメモを受けて番組は、「砂川判決がそもそも自衛隊の存在自体にすら踏み込んでいない」と指摘、「集団的自衛権の行使まで射程に入れていたなどと言うことがあり得るのだろうか」と疑問を呈している。

 「NEWS23」は、6月8日、9日、10 と連続して安保法案と憲法問題を取り上げている。

 6月8日は、安保法案に反対する憲法研究者199人の大パネルをスタジオに置き、与党推薦の憲法学者として「違憲」発言をした長谷部恭男早稲田大学教授のインタビューを伝えた。

 6月9日は、砂川事件を資料映像で振り返り、再度長谷部教授の「砂川判決では集団的自衛権は争点になっていない」とする談話を紹介した。

 6月10は、憲法違反とする研究者が217人に増えたと伝え、「合憲」と主張する西修駒澤大学名誉教授と、違憲とする長谷部教授の見解を対比させ、整理した。

 この日、岸井アンカーは、「政府が根拠としている砂川判決も72年見解も集団的自衛権行使の根拠になりえない。政府与党の論理は破綻してきている。無理に無理を重ねて、とに角憲法に合っていると、あるいは専守防衛だというために、どんどん綻びが出てきている」と批判した。

 安保法案の根拠として、砂川判決が持ち出された以上、それがどのようなものか、報道機関として調査するのは当然のことである。「報道ステーション」「NEWS23」はこの当然の取材をしたものと評価できる。この種の検証報道は「ニュースウオッチ9」「ニュース7」には見当たらない。

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2015年12月 8日 (火)

安保関連法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたか―⑧―

4)TBS「NEWS23」

 

 

 

「NEWS23」は、終始一貫して「安保関連法案」批判の姿勢を貫いていた。これはこの番組の大きな特徴、個性といえる。

 

その批判的な姿勢は、主としてアンカーの岸井成格氏のコメントに顕著に表れていた。

 

 

 岸井氏は安保法案について、この期間、再三にわたりつぎのような意見を表明している。

 

 「……安全保障関連法案の狙いは、米軍が関わる紛争地にいつでもどこへでも自衛隊を派遣できるようにすること。その道を拓くための法案だ。したがって、この法案は国家の在り方を根本的に変えてしまうものである。しかし、この法案が違憲であるとの声は日増しに大きくなってきている。それを数の力だけで強引に通そうとするのは、立憲主義国家の否定であり、独裁政治の始まりである……。」

 

 この原則的な認識に基づいて、番組は、安保法案の問題点を大きく分けて三つの手法によって告発し続けた。

 

一つは、アンカーである岸井氏が、上記のように番組内で直接訴えた続けたこと。

二つには、国会審議を通じて見えてくる法案の矛盾点を丁寧に紹介したこと。三つ目は、独自取材によって、法案の持つ真意や危険性を明らかにしたことである。これによって、安保関連法案の狙いや、問題点を明らかにする努力がみられた。

 

 

 また、安保法案に関わる重要な事実、世界の動向について、数多くの独自取材、調査が行われたこともまたこの番組の特徴となっている。

 

とくに、番組内のシリーズ企画「変わりゆく国×安保法制」が注目に値する。この企画コーナーは、922日までに40回放送された。海外取材も含めたドキュメントあり、ある特定の人のインタビューあり、内容は様々だが、この番組独自の方法で、安保法制問題に迫った。その代表例は独自取材の項で報告する

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2015年12月 7日 (月)

 安保関連法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたか―⑦―

3)テレビ朝日「報道ステーション」

報道ステーション」の安保法案報道は、一貫して批判的報道を貫き、政権をウオッチするジャーナリズムの精神が保持されていたとみることができる。

とくに、憲法学者木村草太、政治学者中島岳志、朝日新聞論説副主幹の立野純二という3人のレギュラーコメンテーターのコメントは、毎回、事態の動きと政権に対する鋭い批判を含んでいた。

 この3人の批判的コメントが連日のように放送されたことは、今回のテレビ報道ではきわめて注目すべき現象だと言ってよい。

 批判的コメンテーターの採用は、「報道ステーション」を特徴づけるものなので、典型的なコメントの例を挙げておく

 ドイツ軍のアフガニスタンでの後方支援のレポートのあと、木村草太氏のコメント。

 木村「ドイツには法律だけでなく、憲法にもきちんと武力行使について議会が関与することが書かれているが、日本は憲法がそもそもそういうことを想定していないので、全く憲法上書いてない。今のままやってしまうと、どんなに緩い手続きでやっても憲法で止めることができない、非常に危険な状態と思う」(7月20日)

 強行採決が迫っている段階での中島岳志氏のコメント 

 中島「私たちは今4つの“崩壊”に出会っている。(説明部分は略)

 一つは憲法の崩壊、政策論が憲法に優越してしまう、憲法の空洞化。二点目に国会の崩壊。問題の違うあり方を検討して行くことが全く無視されるという議論の崩壊がある。三つ目に連立与党の崩壊。公明党とは何なのか、公明党が与党の中でどんな役割を果たしているのか、見えづらい。

 四つ目に保守政治が崩壊。今回のように急進的で一気に物事を変えていく、その政治姿勢こそ保守が批判してきたあり方ではないか」(9月16日)

 参院特別委で強行採決されたのを受けての立野純二氏のコメント

 立野「安倍政権が否定したのは平和主義にとどまらず、主権在民という大きな原則もないがしろにした。国会の外、全国で多くの方々が街頭に出ている。その最大のアピールは、主権 者はいったい誰なんだ、というアピールだと思う。

 上から決める政治なのか、国民本位の政治なのか、国会の外と内とでぶつかり合っているのはその二つの価値観ではないか」(9月17日)

  3人のコメントを記録したが、注意深く聴くと、いずれのコメントも「安保法案反対」とは言っていない。あくまで憲法と民主制の維持の立場からのリベラルな批判であり、そのため説得力があった。

  この番組のモニター担当者は、こうしたコメンテーターが常連として登場していたことは、最近の政権のメディアへの圧力の強まりのなかで、奇跡的なことではないか、と報告している。番組を詳細に記録してきた担当者の感想はうなずけるものがある。

  このほか 後述するように、「報道ステーション」は、法案の問題点を、国会審議と独自の調査報道でできるだけ明らかにしようとしていた。また市民の抗議行動の紹介にもかなり長い時間量を割いている。その点を総合的にみて冒頭の評価となった。

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2015年12月 6日 (日)

安保関連法案国会審議・テレビニュースはどう伝えたか―⑥―

2)NHK「ニュース7」

 ニュース7」は、各局ニュース番組の中で、最も高い視聴率を獲得している。非常によく見られ、影響力が大きい。ただこの番組は、「ニュースウオッチ9」の半分の時間量で、キャスターが用意されたニュース原稿を読む、という基本的な性格を持っている。そのため独自のコメントや時間をとった企画などが入りにくいという事情はある。

 しかし、そのことを勘案しても、この番組は「ニュースウオッチ9」と同じ傾向を持ち、批判精神を欠くという指摘は避けられない。その事例をいくつか示したい。

 6月25、自民党の「勉強会」の中で、批判的なメディアを「懲らしめる」発言が伝えられ大問題となった。

 「ニュース7」は、「――と述べた」「――と陳謝した」と伝えるだけで、ニュース番組としてこれをどう見たか、どう考えたかをせめて言外にでも伝えるという姿勢が見えなかった。報道に従事する者としては身に迫る圧力であるのに、そのような危機感は感じられなかった。

 ちなみに、新聞も民放のニュースでも、この事件を、「圧力」「威圧」といった用語を用いて表現し、抗議のニュアンスをにじませたが、NHKは「ニュースウオッチ9」も含めこのような用語は使っていない。

 また、安保法制ニュースのコーナーが、一方的に政権与党の主張を伝える場になった例があったことも見逃せない。

 8月9日の放送では、自民党高村副総裁が、講演会で安保関連法案審議における民主党の質問を批判したことを報じた。「非核3原則を持った日本が核弾頭を米国のために運ぶことはあり得ないのは日本人の常識。あまりあり得ない無意味な議論をして不安を掻き立てるのは止めにしてもらいたい」。わざわざ単独でこの発言を取り上げた理由はなんだったのか、なぜ、民主党の反論を取材しなかったのかなど疑問が残る。

 また国会周辺で、これまで最大の安保法制反対の集会が開かれた日の「ニュース7(8月30日)5分12秒間の安保報道の最後を、自民党谷垣幹事長の「戦争法案、徴兵制をやる法案というのは、ためにする誹謗中傷だ。何としてもこの国会で解決し、次に進まなければならない」という談話で締めくくっている。

 このほか、「ニュース7」のキャスターのコメントでは、政権のメッセージ“今国会での法案成立”というフレーズが再三にわたり使われている。

 「安倍総理は安保法案をめぐって野党が対案を国会に提出したことを評価した上で、決める時は決めると述べ今の国会での成立に重ねて意欲を示した」711日)

 「今日の論戦では、PKO活動の拡大や、自衛隊の安全確保の問題が取り上げられた。今後の審議に関連し〝議論が熟した時は採決を〟と述べ、今の国会で法案の成立を期す考えを重ねて強調した」825日)

 「安倍総理は今日夕方、自民党の役員会で〝今の国会も残り1か月を切ったがこの国会で成立させるべく、最後まで政府・与党が緊張感を持って取り組んでいきたい〟と述べ、今の国会で成立に向けて改めて決意を示した」831日)

 「衆院特別委員会で安倍総理大臣は〝今国会で法案成立させる〟の考えを重ねて示した」914日)

 その他にも819には「中谷防衛大臣は参議院特別委員会で、安保法案は〝国際テロ対処で自衛隊貢献の幅を広げる〟として法案の必要性を強調した」などとコメント、8月21の放送では、防衛省の統合幕僚監部が法案成立を前提に自衛隊の対応を記した文章を作成していたことを共産党の小池議員が暴露した問題について、「安倍総理大臣は今後具体化していく検討課題を整理するため、必要な分析や研究など行うことは当然だとして、問題なしとの認識を示した」などと政権の代弁とも取れるコメントをしている。

 記者解説も「ニュースウオッチ9」と同様の傾向がみられた。9月17、参院特別委員会の強行採決の解説は次のような内容だった。

 キャスターの「混乱した委員会での採決、なぜこんな事態になったか」の問いに対して、政治部記者の解説は「野党側が徹底して採決に反対したから。国会周辺ではデモや集会が連日行われていて、民主党などは、世論と連携しあらゆる手段で採決を阻止したいとしてきた。鴻池委員長の不信任動議の採決でも野党側は法案の採決を遅らせたいとして趣旨説明や討論で40分以上演説する議員もいた。与党側は昨日の夕方に委員会採決をしたいとしていたが野党の強い反対でスケジュールが遅れて、昨日は委員会の開催も出来なかった。本会議でも野党の強い反対を予想すれば、連休前の今日の採決は譲れなかった」

 この解説はどう聞いても混乱の責任は野党にあると主張するに等しい。政権の非民主的な議会運営で強行採決した事については何の批判、疑問も呈していない。

 以上は象徴的な例であり、そのほか同様の例は少なくない。こと安保法制報道に限り、「ニュース7」は現政権、現権力に有利な主張を伝え、結果的に世論を誘導することに貢献したといえるのではないか。

 

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2015年12月 5日 (土)

高齢者健康診査を受診して

 先日、高齢者健康診査を受診した。毎年春に健康診査の受診表が送られてくるが、私は11月に受診することにしている。

  昨年は問題がなかったのだが、1年経つとその間にどんな変化があったか心配になる。特に血糖値が気になるところである。

  ついでにPSA検査と便による大腸ガンの検査も受けることにした。PSAについては以前に数値が高くて生研をやったことがあり、結果は異常はなかったのだが、8か所も針を突っ込まれ、その後の後遺症に悩まされたので数値が心配であった。

  PSAの値は自転車に乗って行くと高くなる場合があるいう。前に高かったときは自転車で行ったのがいけなかったのかもしれなかった。それで以後は車で行くことにしている。

  1週間ほどで結果が出たので、聞きに行ったら血液検査と大便検査はいずれも正常であったのでほっとした。心配したPSA値は正常範囲におさまっていてホッとした。

  ただ血圧がやや高かったので、医者から塩分に気を付けるようにと言われた。年を取ってきたせいか毎朝計っている血圧の数値は140を超える日が多くなってきた。でも、「血圧はほうておくのが一番」という本を読んでから気にしないようにしている。

 コレステロールも最近では値が高くてもよいという本が増えている。私は正常であったが、これも気にするものではない。

 今年も高齢者健康診査を受けたが、自分の身体の状態を知るためで、何事もなかったのでよかったということである。それに自動車免許更新の高齢者講習で認知症テストも問題なかった。

 その他に、歯も欠損は1本だけで今のところしっかりとしている。この歳まで健康年齢を伸ばすことができているのは有難いことだと思っている。

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2015年12月 4日 (金)

第10回吉村由紀子独唱会 熱き心

 11月29日に、5/R Hall&Galleryで、吉村由紀子さんの独唱会があった。今年は「熱き心」と銘打ってのコンサートであった。

 Hall&Galleryには何度か行ったことがあるのだが、今回は迷ってしまった。地下鉄千種駅4番出口に階段を上って出たのだが、どうも様子がおかしかった。その辺を歩き回ったがわからなかった。

 道を尋ねようと若い人に声を掛けたが無視して行ってしまった。次に来た熟年夫婦らしい人に聞いたがこれも無視して行ってしまった。仕方がないので、駅まで戻った。改札の駅員に聞いたら、4番出口に行くように言った。さっき出たところだと言ったがそちらだという。

 JRの改札口の前を通ったのも同じ。階段とエレベーターの分かれ道も同じ。そこで今度はエレベーターにしたら、出たところが見覚えのあるところであった。狐に騙されたみたいな気分であった。

 コンサートが始まった。吉村さんは真っ赤なドレスに髪にキラキラの飾りをつけて登場した。ピアニストは今回は兼松千里さんであった。これまで10年ほどピアニストを務めてきた清野照子さんは、今回はソプラノ独唱をすることになっていた。

 第一部は

 ペチカ 北原白秋 山田耕作曲、 さより 北原白秋 團伊久磨曲、

 落葉松林(カラマツバラ) 北原白秋 久田瞬一郎曲 

 夜店の唄 西沢爽 中田喜直曲 小さい秋 サトウハチロー 中田喜直曲

 待ちぼうけ 北原白秋 山田耕作曲

 サヨリ、落葉松林、夜店の唄の3曲は初めて聞く歌であった。

 いずれも解説付きであったのでよかった。

 休憩のあと、友情出演の清野さんが歌った。

 いとしい私の恋人 ジョルダー曲

 オペラ 「ドンジョバンニ」より ぶってよマゼット モーツアルト曲

 ピアニストだと聞いていたがソプラノ歌手でもあった。きれいな歌声であった。

 第2部は 白いショールをつけて登場した。

 椰子の実 島崎藤村 大中恩曲  浜千鳥 鹿島鳴秋 弘田龍太郎曲

 叱られて  清水かつら 弘田龍太郎曲

 桑畑 門倉訣 関忠亮曲 寺 清水重道 信時潔曲

 たんぽぽ 三好達治 中田喜直

 最後は2人が交互に「夜明けの歌」を歌った。

 吉村さんは東北大震災の被害者に思いを寄せ、平和を願い、昨年と今年世を去った大切な友を思い、そうした気持ちを心に込めて素直な歌声で歌った。

 吉村さんは、40代でテノール歌手の洞谷吉男氏の歌に出会って師事したという。昨年までは洞谷氏も出演していたが今年は出られなかった。

 吉村さんは、観世流謡曲、和泉流狂言、大蔵流小鼓、石井流大鼓をやっておられ、日本の古典芸能と日本の歌を愛し、それで表現をしておられるある意味ではユニークな人である。

 この日、私は16時からビレッジホールでの「市民の第九」を聴きに行くことになっていて、時間を心配していたが、十分時間があって、最後まで楽しむことができてよかった。

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                    曲について話す吉村さん

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2015年12月 3日 (木)

安保関連法国会審議・テレビニュースはどう伝えたか―⑤―

 「政府広報」という印象はどこから生まれるか~問題はらむ記者解説~  

 「ニュースウオッチ9」での政治部記者の解説は、政府・与党の方針・主張・思惑の説明が大半を占め、批判的な指摘はほとんど見当たらない。NHKニュースが「政権寄り」と批判される主要な要因の一つがこうした記者解説であろう。

 7月16日、衆院本会議可決後の政治部長解説では、衆院審議を「与野党の議論が噛み合わなかった」と論評、その原因を「合憲か違憲か根本的立場が違うので歩み寄りようがなかった」とした。しかし、この解説には、野党の質問に誠実に答える姿勢が安倍首相になく、はぐらかしや官僚のメモの棒読み答弁を重ねたことが「議論が噛み合わなかった」原因ではないか、という批判的視点は含まれていない。

  また、数を頼んで成立させようとする政府・与党の強権的な姿勢に対しても批判的視点が感じられなかった。 記者自身が批判することが難しいとしても、多くの識者、言論人の声を取り入れて、この強行採決の問題を掘り下げることもできたはずである。しかし、そのような工夫はみられなかった。

  9月11日、参院特別委審議の大詰めを迎えた政治部記者解説は、「国民の法案への反対意見 が根強くあること意識してか、安倍総理や閣僚の答弁からは、懸念を払拭しようとする姿勢 が随所に見られた」と政府の答弁を評価している。 ここには、「懸念を払拭しようとする姿勢」とはうらはらに、邦人輸送の米艦防護や、ホルムズ海峡の機雷掃海の必要性について、首相の答弁が矛盾し、あいまいな答弁に終始したことへの言及はなかった。

 9月18日、参院本会議を控えての政治部長解説では、「今の流れのなかで今回の法案は、どんな意味を持つか?」というキャスターの問いに、「集団的自衛権行使容認は画期的で戦後安全保障政策の大きな転換」「自衛隊の海外活動の内容・範囲が拡がり、日米の防衛協力も拡充される」と、政府見解に近い法案の評価が語られている。

 この解説には、アメリカの戦争に巻き込まれる危険、海外での武力行使、高まる自衛隊員のリスクなど、人々の不安や反対の声のみならず、憲法を視野に入れたコメントもなかった。

  政府・与党の主張に傾斜 ~国会審議の伝え方~

 「政府広報」との印象を持たれる理由のもう一つは、国会審議の伝え方にあると考えられる。  「ニュースウオッチ9」では、「報道ステーション」や「NEWS23」に比べて国会審議の紹介に充てられる時間が短い傾向がある。

 その時間内で、与野党の質問、首相、あるいは防衛大臣の答弁、という一問一答の編集スタイルが支配的だった。 このスタイルでは、審議の紹介は必ず首相や防衛大臣の答弁で終わる形になり、政府答弁の印象が強く残る結果になる。

  「報道ステーション」では、ある重要な問題を明らかにするため、同じ質問者での一連の質疑が時間を取って紹介されることがしばしばあった。この編集では、答弁の矛盾や不備、法案の問題点が浮かび上がることになる。

  ところが「ニュースウオッチ9」では、与党質問2人、野党質問3人、それに必ず安倍首相答弁を付けるスタイルがほぼ定型化していた。各質問への安倍答弁が5回、大まかな時間的比率は政府・与党主張7対野党主張3となる。 こういう編集では、相対的に政府・与党の主張の割合が大きくならざるを得ない。

 この日の国会審議で、何が重要な問題なのかという視点で、審議内容を選択し、重点的に伝える、という姿勢は全体を通じて極めて乏しかった。

  典型的なデータを挙げてみる。 7月15日、衆院特別委での強行採決の日、質疑は与党質問2、野党質問3を取り上げたが、相変わらずどの質問にも安倍答弁が付されている。

 配分された時間を計算すると、政府・与党の見解・主張169秒(自+公議員の質問40秒+安倍答弁5回122秒)vs野党質問40秒(民主+維新+共産)で、比率は4対1となる。

 8月21日、例によって与党2(自民・公明)野党3(民主・共産・維新)の質問に、どれも 安倍答弁がある。 自民・公明の質問に対する二つの安倍答弁は、「日本が危険にさらされたとき日米同盟は完全 に機能する。この事を世界に発信することで紛争を未然に防ぐ力が高まり、日本が攻撃受ける可能性は一層低くなる。国民の命と平和な暮らしを守る法制、今後もわかりやすく丁寧に説明したい」というもので、こうしたメッセージがこの期間中繰り返し伝えられる結果となった。

  政府・与党の主張の重視の象徴的な表われとして記憶されるのは、8月14日、 戦後70年談話を受けて安倍首相をスタジオに招いてその主張を聞いたことである。その中11分ほどが、安全保障関連法案に関する内容だった。 キャスターは、「なぜ成立を急ぐのか」「憲法との整合性をどう説明するのか」「戦争に巻き込まれないか」など、それなりに人々の不安や疑問を代弁した質問をぶつけている。しかし安倍首相は相変わらず質問にまともに答えず、一方通行の独演会に終始した。キャスターも質問の二の矢は放たず、ご意見拝聴に終わった感があった。

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2015年12月 2日 (水)

安保関連法国会審議・テレビニュースはどう伝えたか―④―

  

政権にとってマイナスになるような出来事や審議内容を極力伝えない傾

 本報告末尾の【付表1】を見ていただきたい。

 これは、「報道ステーション」と「NEWS23」で報じられた内容で、「ニュースウオッチ9」が報じなかった事項の代表的な事例を一覧にしたものである。

 民放2番組がわが国のテレビニュースのスタンダードだという趣旨で作成した表ではない。しかし、こうした比較をするだけで「ニュースウオッチ9」がいかに重要な問題をネグレクトしているかがわかる。

 報じなかった事項の代表例としては、

・「ポツダム宣言を詳らかに読んでいない」とする安倍答弁、

・首相の「早く質問しろよ」などのヤジ、

・日本に対して攻撃の意思のない国に対しても攻撃する可能性を排除しな

 いとする中谷大臣の答弁、

・「イスラム国」に対する軍事行動での後方支援も可能との中谷大臣の答

  弁、

・戦闘中の米軍ヘリへ給油する「後方支援」が戦争参加ではないかとする  

 共産党小池副委員長の追及、

・また、「後方支援で」核ミサイルも毒ガスも法文上運搬可能、だという 

 中谷大臣の答弁、などがある。

 このような重要な項目が放送されなかった、という事実は重いものがある。NHKニュースだけを見ている視聴者には、“なかったこと”になるからである。

  もうひとつ注目すべき事例としてNHKが独自に行ったアンケートの問題がある。

 NHKは6月に、日本で最も多くの憲法学者が参加する日本公法学会の会員、元会員に、安保法案について大がかりなアンケート調査を実施した。ところがその結果がいつまでたっても公表されなかった。このアンケートの締め切りは7月3日で、普通に集計すれば衆院採決前に結果の発表ができたはずであった。

 ところが、その結果は、衆院で法案が可決されたあと、ようやく7月23日の「クローズアップ現代」の中で2分程度で伝えられた。それによると、アンケートは1146人に送付され、422人が回答した。内訳は「違憲、違憲の疑い」が377人で約90パーセント、「合憲」とする意見が28人だった。

 圧倒的に「違憲」の回答が多い。普通ならこの結果自体が「ニュース」であって、それをもとに企画ニュースが組まれてもいいものである。しかも衆院採決前に発表してこそ意味があった。

 人員と予算を投入したこのアンケートを「クローズアップ現代」の1コーナー2分で紹介して終わりにするなど考えられないことである。実施担当者がそれを目指したことはあり得ない。結果が政権には明らかに不利であり、局内で発表にストップがかかった疑いが強い。

 ちなみに「報道ステーション」は同様のアンケートを行い、憲法学者149人中「合憲」としたのがわずか3人だったという結果を報告し、かなりの時間量でこの結果について特集を組んでいる。(6月15日)

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2015年12月 1日 (火)

安保関連法国会審議・テレビニュースはどう伝えたかー③―

 一方、民放ニュースの中では、テレビ朝日「報道ステーション」、TBS「NEWS23」が、政権を監視するジャーナリズムのスタンスで批判的な報道を展開していた。

 NHK「ニュース7」「ニュースウオッチ9」とこの民放2番組との違いは、過去のモニター報告書の中で何回も指摘してきたが、安保法案報道ではその傾向がさらに顕著となった。

 このほか、フジテレビ「みんなのニュース」は、安倍首相・政権寄りの姿勢が目立った。特に7月20日には、安倍首相を単独・生出演させ、1時間半もかけて安保法案の必要性を述べさせた。この席には法案に批判的な研究者、ジャーナリストなどのゲストは招かず、与党寄りの新聞社の解説委員や、自社の報道局幹部などを出席させ、安倍氏には彼自身の持論に基づく火事場のイラストを使って、米軍との共同行動に基づく“戸締り”必要論などを説明させた。

「みんなのニュース」は全体を通して法案推進の宣伝役という印象が強いニュース番組であった。

 日本テレビ「NEWS ZERO」は、関連報道の時間量が毎回少なく、ニュースのオーダー(報道順)でもかなり後に置かれることが多かった。通常夜11時からの番組で、安保関連ニュースの放送オーダーは40分以降が14回、10分台が11回、その他が5回、という状態であり、放送時間量も1分以内が5回、2分以内が9回で、重要項目としての扱いではなかった。こうしたことから、前半の報道では安保法案重視の姿勢がそれほど感じられなかった。

 しかし、9月の最終盤では、一定の時間をかけ、強行採決への批判的な立場を強めた。村尾信尚キャスターは、法案が対米従属の法律であると指摘し、法案のしわ寄せは自衛隊員に来ることを独自取材で明らかにするなど、法案への疑問を提示した。

 「NEWS ZERO」は、前半と最終盤の印象がかなり違うのが特徴であった。

 以下、「ニュース7」、「ニュースウオッチ9」と、「報道ステーション」「NEWS23」に限定して、それぞれの全体的な特徴にふれておきたい。

1)NHK「ニュースウオッチ9」

 前記「中間報告」では、延長国会前のNHKの報道姿勢について、その特徴を次のように指摘した。

 「ひと言で言えば、政権側の主張や見解をできるだけ効果的に伝え、政権への批判を招くような事実や、批判の言論、市民の反対運動などは極力報じない、という際立った姿勢である。法案の解説にあたっても、問題点や欠陥には踏み込まず、あくまでその内容を伝えることに終始している。また、法案に関連する調査報道は皆無に近い」

 この傾向は、終盤9月に至るまで変わらず続いた。以下、各項目で改めて報告するが、ここでは放送全体にかかわる特徴をあげておきたい。

 

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