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2015年12月10日 (木)

「海難1890」を見て感動した

 「海難1890」が名古屋で封切られた5日に見に行った。土曜日なので混むかも知れないと思ったが、ボランティアに出たついでに出かけた。ミッドランドスクエアだと思って行ったら、ピカデリーであった。

 映画館に着くと意外にも観客が少なかった。それで希望の座席を取ることができた。1時に着いたのだが、1時半からというのも都合がよかった。

 「海難1980」を見たいと思ったのは、私が育った南紀の串本が舞台であったからだ。トルコの海軍艦艇の遭難を村人たちが総出で献身的に救助したということをもっと詳しく知りたかったのだ。

 映画は大きく二つに分かれ、第一部はさらに2つに分けて描いてあった。トルコの軍艦エトゥールル号が明治天皇に勲章を届けに行くことになったところから始まった。乗組員の一人の下士官と士官を中心に描かれた。

 また、串本の樫野村の赤ひげ医者の様子も描かれた。貧しいものからは金をとらずに診る医者であった。

 エトゥールル号は、無事に役目をはたして帰る途中、1890年9月16日に串本沖で台風に遭遇するのだ。必死の努力にもかかわらず軍艦はマストが折れ、座礁しボイラーが爆発を起こす。その辺りはCGを駆使してリアルに描いている。

 ちょうどその頃串本の村(樫野村)では漁師たちが芸者たち(花魁?)と大騒ぎをしていた。その中に金の儲からないことはやらないという医者も交じっていた。

 そこへ爆発音が聞こえ、船が座礁したという知らせが入る。村人は台風の嵐の中を必死で救助活動をする。その様子が詳しく描かれる。

 言葉が通じないし外国人を見るのは初めての村人たちだが海難にあった人を助けるのは当然のことだと懸命に頑張るのだ。金の儲からないことはやらないと言っていて医者も救助に加わった。

 体温が下がっている人を花魁が裸で温めるというエピソードもあるが、実際素肌で温めるということはあったようだ。

 貧しい漁村では自分たちの食べ物もなくなるが、それでもあるものをもちよって助けるのだ。トルコの下士官は死んでしまうが、士官は心臓マッサージを受けて軽傷で助かる。しかし、この士官は助けられたことを恥だと思い、村人の好意を踏みにじる行動に出る。

 この士官は英語を話すのだが、赤ひげ医者も上手な英語を話す。それが不思議で本当にあった話だろうかと思ってしまった。あんな貧乏な漁村にあの当時英語が話せる医者がいたとは信じがたいのだが。

 士官が村人がサーベルや金貨を盗ったと勘違いしたとき、赤ひげ医者は英語で対応し、汚れた品をきれいにしている村の女たちの所へ連れていく。それで士官は事情を知るのだ。

 第2部ではイラン・イラク戦争(1985年)のイラクを舞台に描かれる。戦争でイラクに在住している日本人が帰国しようとするのだが、日本政府は自衛隊機を出さないし、日本航空も飛行機を出さないので帰国できない状況になる。

 そのときトルコ政府は首相の決断で救援の飛行機を出してくれるのだ。しかしイランには脱出したいトルコ人がたくさん空港に来ていた。その人たちを一人のトルコ人大使館員が説得し、そのおかげで飛行機に乗ることができるのだ。

 海難事故から95年、今度はトルコが日本人を救うことになったのである。大使館員は「トルコには昔からどこの国の人であっても助ける真心がある」と言って説得したのだ。

 この映画のテーマは、真心と献身ではないかと私は思う。損得を離れて懸命に困った人を助けるという美しい心である。その心で日本とトルコは結ばれているということだ。

 映画の最後にエルドゥアン・トルコ大統領が登場し、合作映画の意義を述べる。

 トルコではあの海難救助のことは教科書に載っていて誰でも知っていることだというが、日本ではほとんどの人は知らないだろうと思われる。

 この映画によって日本人が過去にそういう美しい話があったことを知って誇りに思うとともに、トルコの人たちも同様の心を持つということを知ることが大切だと思う。是非多くの人に見てもらいたい映画である。

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コメント

 トルコには行ったことがないので行きたいのですが、今の状況ではとても行けません。

そのトルコも今はロシア戦闘機の撃墜事件で両国間は険悪な関係に陥っている。プーチン大統領はトルコがイスラム国から闇で原油を買っていると言いその証拠写真も公開している。エルドアン大統領はそれが事実なら職を辞すると言っている。戦争にまではエスカレートしないが当分の間、双方の非難合戦は続きそうである。安倍総理はトルコ、ロシア双方に有効な関係を持っているので仲裁の役割が期待されるが、どうなることであろうか。昨今の状況でトルコへの観光は激減しているという。最近5万円台のトルコへのツアーの広告を見た。観光業は平和が大前提であることを痛感させられる事態である。

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