ハローウィンとゴミの散乱
ハローウィンなるものがいつごろから日本に輸入されたのか?私が英会話の勉強を始めた頃、約40年前には、テキストのダイアローグにハローウィンが紹介されたことがあった。イギリスやアメリカなどでは、Trick or Treatと言って子どもたちが近所の家を回ってお菓子をもらうということであった。
またJack-o'-Lanternという、カボチャをくり抜いて人の顔を造り、中にローソクを灯し、悪霊を追い出すということも知った。秋にカナダを旅行したとき、巨大なカボチャを置いてあるのを見たことがある。この頃では日本でも小さな装飾用カボチャを見かけるようになった。
バレンタインデーは神戸のチョコレート会社のビジネスから始まったと聞いたが、ハローウィンは誰が仕掛け人なのだろう?ここ数年で広がってきたように思うのだが。
一昨日はハローウィンということで、たまたま大須に出かけたので、ハロウィーン・コスチュームの人を見ることができると思っていたが、あまり見かけなかった。
NHKニュースを見ると、東京の渋谷スクランブル交差点辺りは大変な賑わいであった。DJポリスというポリスも登場したそうだ。
一番心配されたのはゴミで、昨年は大量のゴミが残されたので、今年は都がハローウィンのゴミ袋を配布したという。それでも映像で見ると数えきれないゴミが路上に散乱していた。
しかし、そのゴミを拾って回収するNPOなどのグループがいくつか現れて街をきれいにしているのを見て感激した。若い人たちの中でツイッターで呼びかけあっている様子も映し出された。
こういう自主的な人々がいることを知って日本もまだまだ捨てたものではないと思ったが、一方、ハローウィンを楽しんだ人たちの多くがゴミをまき散らして自分たちが楽しむことだけであったのは本当に残念である。
どうしてゴミを持ち帰るということができないのであろうか。公共の場でゴミを捨てないというのは人間としての基本的な道徳である。安倍政権は道徳を国家への忠誠に重きを置こうとしているが、日常生活の中の、他人への思いやりこそ大事な道徳である。
ハローウィンで遊び騒ぐのは結構、だがゴミの始末ぐらいはきちんとできる人間になってほしい。そこへ行くとハロウィーンのコスチュームでゴミを拾う人が僅かでもいたことは嬉しいし、自主的にゴミを片づけるグループができたことは本当に素晴らしいことであった。
普段の生活の中で、ゴミを路上に捨てないというちょっとした心がけを守ることから始めてほしいと思う。
余談だが、ハローウィンとハロウィンの2つの言い方があるようだ。私は英国式のHalloweenによった。ちなみに一番盛んな国はアメリカだとか。ドイツ、フランスなどヨーロッパでは余り盛んではないとテレビで言っていた。日本はますます盛んになるのであろう。
« 正論だ!「正規雇用で競争力発揮を」というコラム | トップページ | 日野市役所の行為に驚く! »
「話題」カテゴリの記事
- おかしなメールと詐欺電話(2024.10.10)
- やっと咲いた彼岸花(2024.10.03)
- 小泉氏は何故別格扱いにされるのか(2024.09.08)
- おせち売り出しのニュース(2024.09.06)
- 嫌われているコメンテーター (2024.09.02)
コメント