クロ現「座りすぎが病を生む」を見て驚いた!
11月11日のNHKクローズアップ現代は、「座りすぎが病を生む!?」というテーマであった。それを見て座ることもほどほどにしないと健康に良くないと知って驚いた。
これまでは座ることは全く悪いことではなく、体が楽になるしよいと思っていた。だから立って疲れるとできるだけ座るようにしていた。
ところが座ることも、度が過ぎると代謝機能が衰えることで、中性脂肪が増えたり、血液がどろどろになったり、糖尿病になったりするので、気を付けなければいけないというのであった。
世界各国で座りすぎの健康への悪影響についての研究がされているのだそうだ。オーストラリアでは政府も民間もあげて座り過ぎへの警告のキャンペーンをしているという。
それは22万人の調査で11時間以上座る人は4時間未満の人に比べて死亡リスクが40%高まるということが分かったからだ。
オーストラリアの学校では高さを変えられる机を使っているとその様子を紹介していた。またアメリカの企業でも高さを変えられる机を使い能率を上げているという。
アメリカでは1日に9時間座ると狭心症、肺がん、糖尿病、脳疾患などのリスクが高くなるという研究もあるという。
シリコンバレーでは立って仕事をできるように可動式の机を使っている企業があるそうだ。
世界で一番座る時間が長いのは日本だそうだ。机の前の仕事、学校の勉強も家庭での過ごし方も、座ることが多いと言えるようだ。
日本でも椅子などを作るオカムラが一台18万円もする可動式の机を企業に提供したところ評判がよいという。コミュニケーションが増えて、仕事の能率が上がったというのだ。
立ったり歩いたりしているときは脚の筋肉がよく働く。このとき、筋肉の細胞内では血液中から糖や中性脂肪が取り込まれエネルギーとして消費される「代謝」が盛んに行われる。
ところが座ると、全身の代謝機能を支えてきた脚の筋肉が活動せず、糖や中性脂肪が取り込まれにくくなり、血液中で増えてしまうのだ。
座位行動研究の第1人者ネヴィル・オーウェン博士は「長時間座り続けると、脚にある大きな筋肉が働くのをやめてしまいます。体にあるいくつものスイッチがオフになってしまいます」と言っている。
北海道大学の鵜川重和氏は、全国およそ12万人の生活スタイルと病気の関係を20年にわたって調査したデータを解析。すると男性の場合、座ってテレビを見ている時間の長さが肺がんの発症率に関わることを突き止めた。
食事、パソコンの前、テレビ、新聞読書など1日に14時間前後は座っているのではないかと思う。座ることが健康によくないとここまで言われると立つ時間を作らなければと思う。コメンテーターは、30分から1時間に1度立つようにするとよいだろうと話していた。座りっぱなしをしないように気を付けることが大事だということだと思う。
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私の知り合いの会社員も1日中のデスクワークで疲労が大変だと言っています。可動式のデスクも一案ですが、働き方自体も見直しがいるかもしれませんね。
投稿: らら | 2015年11月15日 (日) 15時56分
絶えず泳ぎ続けなければならないマグロほど極端ではないものの、人間も動物である以上、動けなくなることは生きていけなくなることにつながると、我々も常識的には識っています。
ただ、動かないこと(座りつづけていること)がどのようにからだに悪いのかの因果関係がようやく実証されてきているようですね。
私のように脳梗塞の麻痺で自由にからだを動かせない者は、ついつい動くことを怠りがちになります。まさに負のスパイラルへ真っ逆さまに陥りやすいわけです。
しかし、食事もまともに取らずに一日中デスクワークに追われている勤労者が増えている昨今、寿命が40年くらいで尽きる日が再び来ないとも限りません。
投稿: たりらりら | 2015年11月15日 (日) 11時57分