憲法9条を守ろう 2015愛知県民のつどい―②―
●何でも決める第二次安倍政権
1.手段としての「富国強兵」
①富国→アベノミクスによる株高、円安の演出。それによって恩恵を受けられたのは、大企業と富裕層だけ。一般国民は円安で輸入価格が上がり、食料品に反映して、物価高にあえいでいる。
②強兵→自衛隊を積極活用した安全保障政策への誘導。
2.独裁に等しい閣議優先、国会軽視
安倍首相は重要な議題をすべて閣議決定という手段で決めてきた。閣議といっても20名以下の大臣で決めることであり、反対する者はいないし、もし反対すれば入れ替えるだけだから、事実上の安倍独裁である。
そうやって決めたことは、国家安全保障政略、防衛計画大綱、中期防衛力背日計画である。
そして昨年7月1日の憲法解釈へんこうによる「集団的自衛権行使容認」であった。ありえない事例をみせて国民を騙す手口であった。
ガイドラインの先行、安全保障法制は後回しにした。
●安倍訪米の狙いは何か
1.改憲へ向けた米国詣で
①リセットしたかった安倍政権へのマイナス評価。
・2013年の初の訪米では昼食を含めてたった1時間半というオバマ大統領との会談。
・靖国参拝などでつくられた歴史修正主義を上書き
②そこで2回目の訪米では、手土産を用意した。それは「ガイドライン改定」と「TPP支援」
・ガイドライン改定で、地球規模で戦う米軍に自衛隊を提供
・TPPをやりたいオバマ大統領を支援するため、譲歩に譲歩を重ね日本の農業を米国に
提供。日本の農業は食いつぶされるであろう。
戦後レジーム脱却を掲げる安倍首相だがむしろ固定化させた
2.米国に安保法制を夏までに成立を約束した意味
・衆議院で2/3の多数を握ったので成立は可能。何としてもやる。
・2016年 参議院選挙では与党で2/3議席を確保。野党はバラバラだし、安保でもめたこと
は忘れるであろう。
・2017年 第1回めの憲法改定のための国民投票実施。そのときは国民に慣れさせるため
に、環境権と緊急事態条項を憲法に入れることを提案する。しかし、緊急事態条項は安倍
首相に自由に自衛隊を派遣させる根拠にされる恐れがある。
・2018年 第2回の国民投票で憲法9条を改定。
安倍首相が任期2年で衆議院を解散したのは、次の4年間を確保できるからで、4年間の
安倍政権の間に、9条改定までやってしまうという目論みなのだ。
―つづく―
« 憲法9条を守ろう「2015愛知県民のつどい」―①― | トップページ | 憲法9条を守ろう 2015愛知県民のつどい―③― »
「憲法問題」カテゴリの記事
- 憲法記念日に思う(2023.05.04)
- 憲法九条をまもろう 2022愛知県民のつどい(2022.11.05)
- コロナ禍便乗の憲法改正論(2021.05.06)
- 菅首相の正体見たり!!(2020.10.03)
- 政教分離は厳密に守るべき(2020.01.31)
コメント
« 憲法9条を守ろう「2015愛知県民のつどい」―①― | トップページ | 憲法9条を守ろう 2015愛知県民のつどい―③― »
安倍独裁の指摘は半田氏の言ったことです。その通りになっていますね。
投稿: らら | 2015年11月 6日 (金) 09時23分
今まで気がつきませんてしたが、貴兄のおっしゃる通り、閣議決定は手っ取り早い独裁の手法ですね。
安倍独裁者が君臨する限り、独裁政治がまかり通ります。恐ろしいことです。
ついに辺野古に機動隊が乱入したそうですね。無抵抗な市民に対する暴力のテロです。そういうことはみんな閣議決定で正当化してしまうのですから、この国の法治はなくなります。
アーアーヤンナッチャウナ、アーアーオドロイタ
投稿: Ninja | 2015年11月 6日 (金) 09時14分