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2015年10月22日 (木)

「生涯健康脳」を読んで―④―

 年を取ると怖い認知症だが、その65歳以上の高齢者の推定人数は、

◎2015年  517万人(人口比16%)

◎2025年  730万人

◎2040年  953万人

◎2060年  1154万人

 急激に増えていくと予想されているという。(P.25)長寿者が増え、それにともない認知症も増えると厚生労働省は推計しているのだ。

 また2015年現在の認知症予備軍が約400万人いると言われているそうだ。予備軍(軍ではなく群を使いたいが著者は軍を使っている)とは、軽度認知障害(MIC- Mild Cognitive Impairment)健常者と認知症患者の中間の段階をいうそうだ。

 認知機能である「記憶する・決定をする・理由付けをする・実行する」などのうち、一つの機能に障害があるが日常生活には支障がない状態である。しかし、放置すると認知機能の低下がつづき、50%の人が認知症へと進行するという。

 現在4人にひとり、920万人が該当すると言われている。(P.26)さらに老夫婦だけの世帯と一人暮らしの高齢者をあわせて1000万所帯を超えていて、夫婦での「老老介護」や認知症同士の「認認介護」の社会が来ると予測されているそうだ。(P.27)

 まったく他人ごとではないといえる。日本では介護施設が大きく不足し、50万人が待機状態である。それには施設の不足だけでなく、介護をする人手が圧倒的に足りない。また施設で働く介護職員も安い賃金で過酷な労働を強いられている。

 安倍政権は在宅介護を推進しようとしているが、そのために必要な医者や看護婦などの医療関係の人材不足も甚だしい。

 もし自分が要介護になったら?妻が要介護になったら?と思うと、気が気ではない。安倍政権は防衛関係の予算を増やしているが、福祉関係の予算こそ増やしてほしい。しかし現実は福祉関係予算は減らされているのだ。

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