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2015年10月19日 (月)

「生涯健康脳」という本を読んで―②―

 著者の瀧教授は、第1章の「見た目と脳は一致している!」で次のように書いている。

 「私は人に会うと長い間の研究のせいで、その方の脳が見えてしまいます」と言っている。「例えば70歳の男性が撮影のために、MRI室に入ってこられたとしましょう。身なりがきちんと整い、お洒落のセンスもところどころに感じられます。機器まで案内した短い時間にも、その言葉遣いはとても丁寧で、しかも声が若々しい響きを持っています。

 実は、ここまでで、もう私の頭の中には、この男性の脳の画像がはっきりと映しだされています。脳の中枢である「前頭葉」はじめ周囲にもほとんど萎縮がなく、しっかりした脳のがそうです」(P.16)

 MRIの画像解析という仕事で16万人の脳の画像を見て来て気づいたことがあるという。それは「身なりと脳の画像は多くの場合一致する」ということだという。先の例と逆に身なりが老け込んでいる人は脳も老け込んでいるそうだ。(P.17)

 「『名は体を表す』という言葉がありますが、まさに『体は脳を表す』という言葉が実にぴったりと当てはまります。脳がしっかりしているから、きちんとした服装をしていることも考えられます。身なりや言葉遣いに頭や心を働かせているから、脳が健全であるということも考えられます。

 逆に脳が老け込んだ方は脳の委縮が進むことで認知力が落ち、外見を整えるところまで気がまわらなくなったということもあるでしょう。」(P.18)

 このように言われると少し頭が痛い気がしないでもない。年を取ってもお洒落な男性がいるが、私はお洒落にはあまり気を使わない、というかセンスがないと言った方がよいかも知れない。でも、だらしない恰好は家の中だけで、外に行くときは気を付けているつもりである。

 言葉遣いは丁寧にするように心掛けている。声は若々しいと言われることがあり嬉しく思っている。これはコーラスで発声の指導を受けてきたから効果が出ているのだと思う。

 しかし、最近のMRI画像では年相応の萎縮が見られるそうだから脳の衰えは進んでいるのであろう。でも、それを遅らせることは今からでも遅くないそうだから有難い。

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コメント

 自覚して自分の行動に気を配っている間は大丈夫ということだと思っています。

脳が老化したから服装や言葉遣いに配慮がなくなってくるのか、服装や言葉遣いに配慮が欠けるから脳が萎縮、老化するのか、鶏が先か卵が先かの議論のようだがおそらく相乗作用ということであろう。脳の老化は避けられないが日常生活において、できる限り些細なことにまで気を配るようにすれば脳の老化を防ぐことにつながるかもしれない。ただ常に気を配ることは面倒だし疲れるので、私の場合も家庭内ではかなり弛緩した状態で過ごしている。それが過ぎるといろいろとミスが増えてくる。最近とみにその傾向が強いので気をつけてはいるが、、。

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