新六会有志傘寿祝い旅行―③―
旅行2日めの観光メインは「時代祭」を見ることであった。私は時代祭は一度も見たことがなかったので楽しみにしていた。
幹事のS君がよい指定席を確保してくれていた。指定席は平安神宮の前で2050円であった。行列は御所を12時ごろ出発し、平安神宮に先頭が来るのは14時過ぎの予定であった。
私たちは10時半にホテルを出てタクシーに分乗して銀閣寺の近くまで行った。銀閣寺を見るか哲学の道を歩くかという選択であった。私は銀閣へ行くと、さらに上らなければならないので後が大変だから「哲学の道」を歩いて平安神宮まで行くことを提案した。
哲学の道を歩くのは何十年ぶりであろうかと思った。ゆっくりと歩いて行った。外国人もたくさん歩いていた。途中に創作タイシルクの露店があった。女性たちはそこで長い間品選びをして買い求めていた。
かなり歩いて行くと一部の人が歩くのはしんどいからタクシーで行くと行ったが、タクシーを拾えるところまで行って昼食にして休もうということになった。
錦林小学校のあるところへでた。その辺りで近くの人に尋ねたら、西の方に行くとレストランがあると言った。バスが走っている通りに出て歩いて行くとホテルがあった。しばらく歩いてコンビニから出て来た婦人に尋ねたら、ホテルのレストランでバイキングが値打ちだと教えてくれた。
直ぐ前に岡崎神社があった。そちらに渡ってホテルに行った。Iさんが少し先まで行ってもう一つのレストランを確かめて来た。結局女性たちは洋食のキングより和食の方がいいと言ったので、そちらに行った。「洛々」という店であった。
定食がいろいろあり、私は天ぷら定食にした。1350円でデザートとコーヒーが付いていた。前日と違って時間がたっぷりあったのでゆっくりと味わえるねと話ながら食べた。
そこから平安神宮まではそれほど遠くはなかった。店の人はバスで行くよりも歩いて行った方が早いくらいだと言った。停まっていたタクシーに聞いたら1分ぐらいだと言った。それでもタクシーに乗りたい人はタクシーに乗った。
平安神宮の前まで来ると南の方に大きな鳥居がありそちらの方に私たちの席があると言った。信号の交差点のところに2ブロックの受付があり、そこで受付をしてパンフをもらった。席は直ぐ前で3列の最前列であった。
反対側にアナウンス席があり、若い女性がアナウンスをしていた。行列が近づく時刻になると交通が遮断された。そして大鳥居のはるか向こうに先導のパトカーが見えた。
行列はゆっくりゆっくりとやってきた。先頭は「名誉奉行」で、知事や市長など公職者の乗った馬車が続いた。
行列は明治維新時代から遡る形になっていた。維新勤皇隊、坂本竜馬などの維新志士列があった。女性の踊りも披露された。
江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代では大原女や桂女の列もあった。鎌倉時代には流鏑馬があった。藤原時代は公家列、平安婦人列で華やかな行列であった。延暦時代は武官・文官の列、神餞講社列という料理人の列、最後は神幸列で天皇の輿がいくつか続いた。花を掲げた白河女献花列や弓箭組列があった。
馬や牛も加わった総勢2000名余、20列の時代絵巻だった。天気がよく陽が向こう側からさしていたので暑かった。行列は1時間半ほど続いた。椅子席の後ろで立って見ている人は無料で参観できる。
観終わった後は地下鉄東西線東山駅まで歩き二条城前駅でおりてまた歩いてホテルに戻った。
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