大須大道町人祭りを観る―②―
大須演芸場は改装されてきれいになっていた。中に入ると満員であった。補助椅子が空いていたのでそこに座った。
けん玉師伊藤佑介さんのけん玉から観た。伊藤さんは世界チャンピオンで大学の頃に「もしかめ」でギネス記録を作ったそうだ。今けん玉は世界でブームになっているが、そのお蔭で新しい技ができているという。何でも3万もの技があるそうで驚いた。
演技には大きいけん玉を使うのだがこれを扱うのが難しいのだそうだ。会場にいた小学生をステージに上げたが、その子は2段だそうで、難しい大きいけん玉を使って上手にやったので感心した。
伊藤さんに一番難しい技は玉の上にけん棒を立てることだそうで、2回失敗して3回目に成功した。
糸のないけん玉を使ってお手玉のように動かしたり、けん棒を回転させて玉を載せたりいろいろな技を見せてくれた。
江戸操り人形の上条充さん。60cm大の人形を手で持った引き板で操るのだ。以前にも見たことがあるがステージだと映える。糸の操り方で人形は自在に動くのが見事であった。かっぽれと酔っ払いと獅子を演じた。
3番目は活弁で坂本頼光さんとが演じた。最盛期には8000人もいたそうで現在は100分の1に減ってしまい、36歳の坂本さんが一番若いそうだ。
スクリーンに投影機で映した動画を説明するのだ。アニメの「日の丸太郎」イギリスの「ジャックと豆の木」「国士無双」という片岡千恵蔵や山田五十鈴が出演する短編の3本を上映した。
昔のアニメや時代劇は大変興味深く観た。プレゼンテイションに活弁を応用できそうだと思った。
次が筑前琵琶の川村旭芳さんで正座で座って琵琶を弾き、「耳なし芳一」と「祇園精舎」を演じた。若くて端正な女性で以前にも聴いたがますます冴えていた。
「祇園精舎」を聴きながら安倍政権のことが頭に浮かんだ。「驕る平家久しからず」で早く壇ノ浦の藻屑と消えてほしいと思いながら聴いた。
次は江戸曲独楽の柳家三亀司さんが独楽を回した。以前に別の人の江戸曲独楽を観たことがある。その時はあまりしゃべらずに独楽の演技の数々を演じていたが、柳家三亀司さんはしゃべる独楽回しでしゃべりが売り物だそうだ。しかし、私が聴いたところでは、毒舌、客をバカにすること、ため口のしゃべりなど品がなかった。
しゃべらないと20分の間が持たないと言っていたが、一つの独楽の技はほんの20秒位で「ハイ、カメラ」などと言っていたが短い演技であった。独楽の太刀渡りは刀を抜いたが結局やらなかった。下手なしゃべりの曲独楽師であった。
最後は戦国セレブアイドル「あいち戦国姫隊」という若い女性のグループで、なんでも家康の側室、前田利家の妻、お市の方が愛知の文化や歴史を広めるためによみがえってきたという設定だそうだ。
踊って紹介をしたあと、歌を歌って終わった。意味不明のグループであった。
そのあと、帰り道に浅間神社の会場に行ったら「ポールダンス」というのをやっていた。鷹島姫乃さんという若い女性で、神社の前に据え付けた高さ10mぐらいのパイプのポールに女性が上っていた。
ポールに足や手を使ってつかまったり、ぐるぐると回ったり、逆さになったりしていた。着物を羽織ってやったり、ビキニ姿で演じたりした。足で巻き付いて身体を止めるのは大変だと思った。それなのににこやかに演じていた。
最後は薄いヴェールのような羽織をはおって上り紙ふぶきを放った。
今年もいろいろなパフォーマンスが見られて楽しかった。
« 大須大道町人祭りを観るー①― | トップページ | 第15回 人生の達人のための音楽会を聴いて »
「エンターテイメント」カテゴリの記事
- 簡単なカードマジック(2023.05.03)
- 笑点、円楽の後釜を早く!(2022.11.03)
- 面白くない今のお笑い(2021.11.30)
- M1-20優勝者のパフォーマンスは漫才ではない(2020.12.24)
- 面白かったM1グランプリ2019(2019.12.27)
コメント