児童虐待が増え続けることに驚く
厚生労働省の調査によると、全国の児童相談所が14年度に対応した児童虐待件数速報値は88931件で、24年連続で過去最多を更新した。
24年前(1990年)には1101件、1万件を超えたのは1999年である。グラフで見るとそれ以後右肩上がりに増加している。この調子では今年は9万件を超えるのではないか。
私が勤めていた頃はまだ1100件程度であったことを知ったが、思い起こすとその頃学級崩壊が始まりかけ、私が辞めたあとに一気に学級崩壊が全国でおき、NHKでも取り上げられた。
また、何時の頃からか、我が子のちょっとしたことで、学校教育に文句をつける親が増えだし、モンスターペアレントという言葉ができた。児童虐待の増加はそうした親の増加とも無関係ではないように感じる。
新聞によると、虐待の要因とみられる家庭の状況として、第一位が「虐待者の心身の状態」で32%となっている。次が「経済的困難」の25%、「ひとり親家庭」と続く。「夫婦間の不和」「DV」も20%前後ある。
入学式で、落ち着かないで勝手なことをする子供の存在が言われ出したのは20年ぐらい前だったように思う。それが今では保育園・幼稚園の幼児が身勝手で落ち着きがないと聞く。
虐待をする親がどのような育ち方をし、それがどのように子への虐待につながっているのか、という観点で調べることも大事なのではないかと思う。
児童虐待が年々増加しているという状況はゆゆしきことである。24年前は1100件だったのだから、その当時の状態に戻すよう、行政やNPOや教育者たちが研究をし、対策を講じるべきだあろう。一体何がそうさせたのか。どんな社会的変化があったのか。虐待要因は重なり合っているのだと思われるが。
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