NHK合唱コンクール高等学校の部を観た
岡崎高校の先生に勧められてNHK合唱コンクール高等学校の部をライブで観た。高等学校の部を観るのは初めてであった。
今年のテーマは「ピース」で、その狙いを「2015年、日本は戦後70年を迎えます。好きな音楽を自由に楽しむことができる、いまの私たち。そんな当たり前の毎日は、平和であるからこそ。 合唱を通して、一人ひとりに平和について考えてほしい、という願いをこめたテーマです。 」とNこんホームページに書いてある。素晴らしいテーマだと思う。
ただ、先の安保法制成立までのNHKの報道姿勢とは相いれず、「エッ、NHKがこんなこと言っていいの?」と思ったくらいだ。本当にそう考えるのなら政府広報機関でない安保法制の伝え方をして欲しかった。
ところで課題曲だが、穂村弘作詞、松本望作曲の「メイプルシロップ」であった。この詩は非常に難解でどう解釈するのか、何を感じればよいのか、私のような者にはサッパリ分からない。
合唱曲としては歌うのは難しそうだが、メロディは高低、強弱等の変化があり大変良くできていると思った。
出場校はシード校も含めて11校であった。愛知県からは東海中部ブロック代表の岡崎高校が出ていた。26回の常連校だということだ。
出場校は女声合唱部も多かったが混声もあった。女声は3部で、混声は4部であった。どの学校もレベルが高く揃っていてさすがは伝統あるNHK合唱コンクールだと思った。
高校生だから声も大人の声になっており、素晴らしかった。私は歌う表情に気を付けて観た。というのは声を出すのに表情が大事だといつも指揮者から指導されているからだ。
口を縦に開ける、頬骨のあたりを上げる、眼を大きく開ける、額にしわがよるぐらい上げる、笑顔で歌うなどである。その観点で見るとみな表情豊かに歌っていた。なかには微笑んでいる合唱部もいくつかあった。
どの合唱部もよく訓練されていたが、高等学校3年間でやらなけられならないので指導者は大変だろうと思った。合唱部によっては先輩を補助に頼んだり、上級生が指導したり、相互に指摘しあったりといろいろなやり方をしていた。
私がいい曲だと思ったのは、各学校の代表者による即製の合唱で歌われた「いのちのリレー」であった。メロディーのきれいなとてもいい曲であった。また即席でありながら雨森さんの指揮で素晴らしく歌ったのはさすがであった。
甲乙つけがたいコンクールの金賞は、福島県立郡山高校であった。
※課題曲は下記のURLをクリック
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「メイプルシロップ」をそれぞれの高校生はどう解釈して歌ったのか知りたいものです。
投稿: らら | 2015年10月12日 (月) 20時44分
放送を視聴しませんでしたのでさっそく「音楽コンクール」のホームページを見てみました。う~ん、確かにわかりにくい詩です。
「ホットケーキにメイプルシロップ」で象徴される日常と「夢の中の景色みたい」な非日常を交錯させているんでしょうが、それほど訴えてくる力がありません。動画で聴いてみるとなおさらです。
今放送されている朝ドラのテーマ曲は私でも1週間で覚えてしまいました(前作は1週間で見るのをやめましたが)。あのテーマ曲ほど簡単でなくても、高校の部の課題曲はもう少しわかりやすいものにしてほしいところ。
それにしても相変わらずNHKは安倍政権をヨイショし続けていますが、昨年12月に放送された夕方の番組で、戦争に足を踏み入れている現政権を憂える俳優の宝田明氏の発言が司会者によってさえぎられ、ちょっと話題になりました。
かと思えば、数学者にして多才なピーター・フランクル氏の講演のように、安倍首相の名前を出して、明治時代の時代劇であれば「弁士、そこまで!」と止められそうなことを言っていても今年の9月に放送されました。ラジオ第2の目立たない時間だったからかもしれませんが。
投稿: たりらりら | 2015年10月12日 (月) 10時32分