飛騨路の旅―④―
14時37分に5分遅れで高山駅に着いた。高山駅は小さな駅舎でどうやら現在改築しているようであった。
濃尾バスセンターに行って穂高温泉行の切符を買った。ハガキ大のフリー切符であった。その切符で途中下車が自由なので「古い町並み」まで行くことにした。
バス停で降りると目の前にお茶を売っている店があり、冷たい茶の飲み物が200円と書いてあるのが目に入った。そこでお茶を飲もうということになり、Dさんたちは湯呑で出されたお茶を飲んだ。
そしてダメ元で荷物を預かってもらえないか尋ねたら、16時半までに戻るならよいと言ったので荷物を預けた。Mさんが前のバスに帽子を忘れたというので、濃飛バスセンターに電話をした。バスセンターでは平湯温泉のバスの事務所に預けておくからそこでもらうようにと言った。
身軽になって歩いて行き、「古い町並み」に入った。造り酒屋があったのでそこに案内をして酒の試飲をした。Mさんは日本酒が初めてであったがおいしいと言っていた。
両側の店を覗きながら歩いて行った。通りの終点近くに版画を掲示しているという喫茶店があったのでそこでコーヒーを飲むことにした。Dさんは紅茶で、私以外はケーキを取った。落ち着いた店であった。お茶代はDさんとMさんが出してくれた。
戻りは木彫りの店などに入って伝統工芸を見た。穂高温泉へは「古い町並み」のバス停から乗るので、預けた荷物をもらいお茶を買った。
16時45分ごろ穂高ロープウエイ行のバスに乗った。座席は空いていたので助かった。幅の狭い登り坂の道を進んだ。かなり行くと「平湯温泉」に着いた。さすがに大きなスペースで、たくさんの人々がいた。
そこでMさんの帽子をもらいに降りた。何処でもらえるのかと探していたら「Kさんはどこですか?」という声がした。帽子を持った係りが帽子を振っていた。無事に帽子が戻った。それにしても濃飛バスの迅速で適切な対応に嬉しくなった。Mさんに言うと同じ気持ちだと言った。
18時15分ごろに穂高温泉口に着いた。両側に山がそびえていた。宿の「たにぐち」がどこにあるか分からないのでバス停の前の旅館で尋ねたが、忙しいようで取り合ってもらえなかった。でも、反対側の宿からでて来た土地の人が教えてくれた。バス停から近くであった。
「たにぐち」に入ると老女将が出迎えてくれ、部屋に案内してくれた。露天風呂が3つと普通の風呂があるということで、女性は露天風呂に行き、Mさんと私は普通の浴室に行った。狭い風呂でカランの調子が悪くお湯の出が悪かった。何とか身体を洗って湯船に入ろうとしたがとても熱いので水を目いっぱい出して入った。女性たちは露天風呂はとてもいい湯で30分近く入ってきたと言った。
夕食は広間で食べた。Mさんのお気に入りのアサヒドライがあった。それで乾杯をした。イワナの刺身があったが生まれて初めて食べた。鯉のあらいのように大変おいしかった。ヤマメの塩焼きもおいしかった。てんぷらなどもあった。メインは飛騨牛を卓上で朴葉にのせて焼くもので、味噌と一緒に食べるのだ。鶏肉しか食べないDさんは別メニューであった。Mさんは地方の和食に興味を持っておいしいと言って食べていた。
次の朝露天風呂に入ったらとても良い風呂であった。ただときどき前の道を通る車の音がうるさかった。
夜雨の音がしていて、朝から天気はよくなく、ロープウエイで穂高に上る計画は危ぶまれた。宿のテレビでは穂高や平湯や上高地のライブをやっていた。それで見ると山は霧に包まれ見えなかった。それでも穂高ロープウエイの駅まで行ってみることにした。
夕食 イワナの刺身、山菜天ぷら
塩焼き
お告げで見つけた湯
朝食
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