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2015年9月 6日 (日)

公正な報道を求めてNHKへの抗議行動―④―

★調布から来た若い女性、菅野さんがスピーチした。 3・11から、「原発エネルギーを考える市民の会」を主宰している。 NHKは、「廃炉への道」素晴らしい制作。また今年夏は、戦後70年戦争シリーズも、見応えのある秀作であった。

 しかし、ニュースの方はいったいどうしたのか。 視聴者調査によると、NHKのベスト番組はNHKスペシャルとクローズアップ現代、ワーストはニュース7、ニュースウオッチなどだ。権力から距離を置き、批判精神を以ってやるべきだ。

 6月14日、香港の雨傘革命から一年、国会前に集まった2万5000人の抗議行動を何ひとつ取り上げず、本当にオカシイ。

   受信料はここ30年近くずっと払ってきたが、先日、督促状が来て、やむなく必要な措置を取ると脅しがあった。なぜ私が払わないのか、なぜ支払いをやめたのか、なにも問わずに・・・。

   NHKの若い記者が、日本のBBCのようにと高い志を持って入ったが、いま忸怩たる 思いが・・・言葉が大事、権力の意向を忖度して自己規制をする。巨大な組織、いつの間にか、大きな組織の歯車に組み込まれないように。

  戦後70年、太平洋戦争、第二次世界大戦とメディアの果たした役割を検証して、ぜひ ドキュメンタリーを制作してほしいと思う。巨大な組織NHK、その組織の中から声が出るよう祈っている。

★NHK元プロデューサー・ディレクター、永田浩三さんが締め括りのスピーチをした。 こうして、NHKの前に立つ不孝、恥ずかしい。私は1977年にNHKに入った。 不払いの嵐が吹き荒れ、NHKはいまにもつぶれるかと思った。居酒屋でも罵倒され、冷笑を浴びて悪酔いもした。

 1976年、ロッキード事件当時、NHKの会長が、公用車で田中角栄を訪ね、顰蹙を買った。組合は視聴者に向き合うNHKであるよう、署名活動も行い、3日間で136万筆になった。NHK生え抜きの会長が生まれた。

 あれから38年、NHKは良くなったか、ノーである。  視聴者に向き合うのはあたりまえのこと、公共放送の役割を果たしているか。 政治がそんなに怖いのか、なぜあんなに安倍首相にひれ伏すのか。TV番組は変化したが、安倍首相が官房副長官の頃、番組内容がすっかり変わった。 慰安婦問題の番組を放送直前に、安倍が介入し、番組内容をねじ曲げた。私もその頃、その制作にあたり、今も痛恨の極みである。

   安倍首相は3年前、お友達の百田(作家)、長谷川(埼玉大教授)を経営委員に入れた。沖縄の二紙を潰せと暴言を吐いた百田は、1期で委員をやめたが・・・。  戦後70年シリーズはともかくとして、ニュースは、異常で悲惨な様相を呈している。

  70年談話の発表、8月14日夜に安倍首相は記者会見を延々とやった。政治部のヨイショ記者、女性の岩田記者が持ち上げ、持ち上げた。一国の首相が、国会ではなく、記者会見をすること自体が、異常でありオカシイ。ニュースウオッチは42分間にわたり安倍は言い放題であった。(筆者は、金官デモの当日で視聴できなかったが)

   NHKのほんとうの姿、問題がなかなか分からない。偏向した報道姿勢に反対の声が全国各地で上がり広がっている。安倍は10年後にはいないが、NHKに10年後はある。NHKは国民の宝物。安倍の私物化はダメだ。安倍に義理立てすることはない。王様、 裸の王様と、若者気分で、NHKは心中しては困る。 NHKがこのまま、朽ち果てる・・・NHKを市民の手に取り戻そう!

   ★千葉から来た伊藤さんがコールをして締めくくった。

<公共放送の使命を取り戻せ 

<もっと政治を監視しろ 

<外国メディアも見ているぞ

<民放も頑張っているぞ 

<籾井会長、平和を勉強しろ

  さすが、秒刻み、時間に厳しい報道マンの集会、予定の8時にぴったり終った。

        NHK包囲行動の模様は以上。

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コメント

確かにNHKの番組の中にも良心的なものもあり、目を開かされるものがあります。
 政治や経済を扱うニュースは政府広報化しているのが問題です。

なかなかいいスピーチで至言ですね。私もNHKスペシャルは欠かさず見るようにしています。先週の老後破算も好内容で多分、大きな反響を呼んだのではないかと思います。キャスターの鎌田記者はこれまでも「ワーキングプア」「無縁社会」と大きな話題を呼んだテーマを取り扱ったきた。底流に流れるのは、新自由主義の経済の下で弱者が切り捨てられる経済の不公平、政治の貧困に鋭くメスを入れていることです。それに引き換えNHKニュースやニュースウオッチは政権のご機嫌を損ねないような報道配慮がありありです。ニュースウオッチは見たことがありません。

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