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2015年9月

2015年9月30日 (水)

前進座の芝居を観た

 7月頃だったと思うが妻が前進座のチラシを見て観に行きたいと言ったので前売り券を買った。27日の午後中日劇場に行った。

  指定席なのでゆっくりと行けばよいと思ったが、妻が早く行きたいと言ったので早めに行ったが、エレベーターには長い列ができていたので驚いた。座席は中央の11列目でとてもよい位置であった。

  演目は二つあり、第1部は狂言をもとにした狂言舞踊の「棒しばり」であった。解説によると、この狂言は岡村柿紅が同名の能狂言をもとに、六代目尾上菊五郎と七代目坂東三津五郎にあてはめて書き下ろした舞踊劇で、初演は大正5年だそうだ。

  大きな松が描かれた能狂言舞台でセリフや所作も狂言と変わりはなかった。所用で出かける大名は、召使の太郎冠者と次郎冠者が底抜けの酒好きなので、大事な酒蔵の酒が心配でならない。

  そこで一計を案じた大名は、次郎冠者が棒の手の練習をしているのを利用してそれを演じさせ、その隙に両手を棒に括り付けてしまう。また太郎冠者の両手も隙を見て後ろ手に縛りつけてしまい、これで安心と用に出かける。

  二人は酒を飲みたいので酒蔵にやってきて中に入り、酒を飲む。手を縛られたままで酒を飲む仕草が笑いを誘う。酒を飲んで上機嫌になった二人は互いに踊りを見せあうことになる。両手を縛られたままの踊りが面白い。

  相当飲んで踊っているところへ大名が帰ってきて見つかってしまう。大名が罰を与えようとするがそれを逃げる2人。三者が入り乱れての動きが面白い。約45分の楽しい舞踊劇であった。

  次郎冠者は嵐芳三郎、太郎冠者は中嶋宏太郎、大名は益城宏が好演した。

  25分間の休憩の後第2部は「芝浜の革財布」であった。これは三遊亭円朝の有名な人情噺「芝浜」を舞台化したものである。

  貧乏暮しのうえに後先も考えない呑兵衛の魚屋熊五郎は、どうにもならなくなって、女房のお春に、「これからは性根を入れ替えて一生懸命働き酒も止める」という証文を書く。

  次の朝、時間を間違えてお春が早く起こしたので、暗いうちに芝浜に行く。そこで足に引っ掛かったのが革の財布であった。中には小判がいっぱい入っていた。震える足で家に帰るとお春にいきさつを話し、財布を改めると48両も入っていた。その財布と小判を女房に預ける。

  お春の勧めで風呂に行った熊五郎は長屋の仲間に日ごろの義理を果たそうと考える。仲間を招いて飲めや歌えの大騒ぎをする。

  それを見て女房のお春は一計を案じる。翌朝泥酔から覚めた熊五郎に請求書を見せて、金がないのにどうするつもりだと言う。熊五郎は昨日拾った金があるだろうと言う。お春はそんなものは何もない、夢を見ているのだろうと言い、夢の話しにしてしまう。

  証文を取り出したお春に真面目に働くことを誓わせられる。そして3年経って大晦日の場面である。」熊五郎は立派な魚屋になって若い衆を2人雇うほどになっていた。

  お春は話があると言ってこれまで革財布はないとウソをついてきたことを話し、財布と小判を見せる。そして用意してあったご馳走と酒を持ってくる。

  落語では酒を勧められた熊五郎は杯を口に運ぶが、「よそう。また夢になるといけねえ」というオチで終わる。この芝居では大きな茶碗でお春の勧めるままに飲んで幕となる。

  人情噺をもとにうまく芝居に組み立ててあった。熊五郎は藤川矢之輔が、お春は山崎辰三郎が巧みに演じた。

  私と前進座との縁は、高校時代にさかのぼる。前進座は陸の孤島と言われた南紀新宮にも毎年来ていた。名立役の河原崎長十郎や名女形の河原崎国太郎、中村翫衛門、瀬川菊之丞などそうそうたる役者であった。当時演劇部にいたので友人と手伝いを頼まれて楽屋などに入ることができ、芝居を観ることができたのはラッキーであった。私が歌舞伎を知ったのは前進座を通じてであった。

 『棒しばり』『芝浜の革財布』

 

 

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2015年9月29日 (火)

財務省の消費税還付案に反対

 安倍政権は2017年4月から消費税を10%引き上げるにともない、酒類以外の食糧について、社会保障と税の共通番号を使って還付するという案を導入するという。

 2%分のポイントをカードにためて、2%分の還付を受けるのだが、その手続きは自分でしなくてはならないのだ。

 食料品を買ったり飲食をしたりするときは、カードを持って行って提示しなければならない。その手間とカードを常に保持する危険性があるし、情報漏えいの心配もある

 その上還付すると言っても上限が一人年4000円である。1日当たり11円にもならないのだ。

 この案については公明党からも反対だという声が大きく、自民党と調整をすることになっている。しかし、公明党の山口委員長や副代表の北側氏と自民党の間ではすでに了解があったと言われている。

 公明党は安保法案のときも結局自民党の言うなりになってしまった。今回もポーズとして抵抗を見せながら最後は賛成に回るものと思われる。

 消費税を10%にすることに6割以上の国民が反対をしている。10%にするのは止めるべきである。そして大企業に対して軽減した法人税を元に戻すことで財源をつくればよいのだ。安倍政権は国民をいじめることばかりやっている。

 アベノミクスで生存に直結する食料品の値上がりがひどく、いつもスーパーに行くたびにため息が出るのだ。主婦連合会長の有田さんがいうように、むしろ食糧品の税率はゼロにするのが一番良い。そうすれば消費も増え生活も多少は楽になるというものだ。

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2015年9月28日 (月)

シールズへのインタビューー⑥―

【奥田】:震災が起きた時に、どんな映画とかどんな小説よりも断然、現実の方が悲惨。そのあとには、「日本社会はありとあらゆるものが終わった」みたいな話がポーズにしか見えなくなった。

 【牛田】:そうそう。でも国会前に来てる人で絶望してる人はいないと思うんですよ。だってあんだけ、若い人たちが国会前にいて、当事者として、主権者として、この社会を見直そうとしてるんでしょ。もう希望しかねえじゃん、って俺は思ってる。

 ──それはねえ、憎らしいほど見抜かれてる(笑)。

 【植田】:たとえこの法案は通ったとしても、私の生活はまだ続いていくから絶望してる場合じゃないんですよ。バイトしなきゃ。稼いで生きていかなきゃいけない。

 ──そうして、生きていく限りは「主権者」だと。

 【植田】:そう。この社会とつきあっていかなきゃいけないわけだから、そうやって絶望する暇があったら、ご飯を食べたい(笑)。

 【牛田】:時間のムダなんですよ、絶望するのは。

 

──たしかに。そうやってどんだけムダにして来たか。

【牛田】:でも絶望してる人たちって、諦めきれない人たちでもあるでしょう。この絶望的な状況を諦めきれないっていうか。俺らは最初からそうなんで受け入れてる。社会がダメなんてことは当然で、もう諦めてるんですね。

【奥田】:震災の後、「ヒミズ」が映画になって、見ちゃったら絶対落ちるだろうと思ってみなかったんだけど、結局見ちゃって、でもラストが漫画と全然違ってたんで、あとで園さんに「どうしてああいうふうにしたんですか?」って聞いたら、「希望に負けました」って言われた。諦めることを諦めたって。

【牛田】:諦めることを諦めるって超重要なんですよ。絶望なんてくだらねえなって笑い飛ばす。

【奥田】:「守りたい普通」とか「守りたい日常」とか言ってたけど、すでに日常だいぶヤバいぞって。日常自体が壊れている。それでも生きていかなきゃいけないんだっていうのが勝つ(笑)。

 ──絶望も捨てたもんじゃなかったんだ。

 【奥田】:今日、高校生がコールしてたけど、彼らはもうこういうことすらいわないんだろうなって思う。社会が絶望的で、とか、バブル崩壊がどうしたとか。
 
内向的で鬱屈的な高校生とか、俺らが読んでたものにはスタンダードだったけど、あの子たち見てると、もうこれが当たり前で、絶望的な中でも、また絶望しても立ち上がれちゃう。
 
ただ、少子高齢化とか年金のこととか、くそみたいなことばっかりだけど、それが新しい状況とも思わないんだろうな。

 

──SEALDsも、安保法制だけで終わる予定ではないんですね? 

【奥田】:そうです。安保法制が通ろうが通るまいが、主権者であることには変わりないし、民主主義の問題は俺たちの問題であることも変わらない。安保法制だって、通ったあとも俺たちの問題なんですよ。次の選挙も、結局その主体は俺たちなんだと、そのことが信じられるんであれば、絶望する必要ないでしょう。まだやることいっぱいある。

 【牛田】:安保法制通ったあとで、みんな死ぬわけじゃないから。

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2015年9月27日 (日)

友人の死に思う

 先日夜電話があり、出てみると友人の長男からで、友人が亡くなったという知らせであった。葬儀に参列して友人の冥福を祈った。

 式場には小学校の同窓会を取り仕切った写真が飾ってあった。同窓生に囲まれてその中心にいたが元気そうであった。でも、そのすぐ後に遠い東京の病院に入院し、まもなく亡くなったと知った。

 現役の頃は同じ研究会に属して、はるばる岐阜から名古屋まで来て参加していた。東京の全国研究集会にも一緒に行ったことがあった。

 退職後しばらくは年賀状の交換にとどまっていたが、私がblogを始めたのをきっかけに年にときどき会うようになった。

 私のblogで知った吉田文さんのオルガンコンサートにも一緒に行きファンとなった。他のコンサートにも行き、終わると話好きの彼と多岐に亘る話をしたものである。

 彼は原発問題、安保法制などにも強い関心を持ち、原発再稼働に反対し、安保法にも反対をしていた。私のblogにもそのスタンスで時折コメントを書いてくれた。

 彼が亡くなったのは安保法制が参議院で成立した3日後であったので、おそらくそのニュースを聞いて知っていたに違いないと思う。悔しい思いで亡くなったのではないかと想像する。

 彼が亡くなったのは69歳であったと葬儀の時知った。その時私はふと自分のことを思い出した。69歳と言えば私が大嫌いであったカラオケを始めた歳である。

 その後70歳の時には男声合唱団を仲間と作り、ついでに中川区にできた区政70周年記念の第九合唱団で第九も始めた。

 さらに退職後止めていたマジックも始めた。さらにblogもスタートして以来今日まで続いている。吉田文さんのオルガンコンサートに魅せられたのもその頃であった。

 今思えば69歳以後いろいろな新しいことを始めたのであった。そう思うと友人が69歳でこの世を去ったのは非常に残念である。もし生きていたらたくさんの新しい経験をできただろうと思うのだ。

 このところネットでは川島なお美さんの死が話題となっている。54歳の死は余りにも早すぎる。世の中にはモーツアルトのように30代で亡くなった天才もたくさんいるが。

 人が死ぬということは運命であって個人の力ではどうしようもないことである。その運命を受け入れるしか仕方がないのだ。

 釈迦は生老病死を「四苦」として最も耐え難いものとしたが、それをしっかりと見つめる(諦める)ことによって乗り越えることを説いた。諦めるとは実相を見極めることである。その結果到達する境地が「諦め」なのだ。

 私もこの先どれぐらい生きられるか、どのように死を迎えるのかは皆目分からない。それは誰にでも同じことである。だから今の刻を大事にして生きることが肝要であろうと思う。

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2015年9月26日 (土)

何度見ても採決とは言えない特別委員会の大混乱

 安保関連法の参議院特別委員会採決の映像は何度見てもどのようにして採決が行われたか分からない。ただ大混乱があるだけだ。

 

 新聞によると、採決の手順はあらかじめ自民党議員たちで練習がされていてその通りに行ったという。映像を見ると佐藤議員が手を挙げて起立を促している様子が見て取れる。しかし、委員会室の議員たちは全員立った状態である。ということは全員賛成ということになるのではないか。

 

 民主党蓮舫議員は鴻池委員長席を占拠したのは、特別委員ではない自民党議員たちだという。採決の場で関係のない議員が取り囲む中で採決をするということ自体常識ではあり得ないことだ。国会という政治の最高機関で、しかも日本の歴史を変えるほどの重要法案の採決があのような形で行われ成立したとされるのは全く納得がいかない。

 

 小学校や中学校の学級会とか生徒会でも、しあのような混乱の採決をしたとすると誰でもおかしいと言って成立を認めないであろう。

 

 採決をするなら、全員がきちんと座席に着いた状態で、議長の声がよく分かる中で整然と行われるべきである。そして賛成、反対、棄権の数が明確に分かるように行われるべきである。

 

 国会の採決の規則を明文化して即刻改めて、今後2度とこのような採決が行われないようにすべきである。

 

 報道ステーションでは8分間の採決の全体を放映したが、NHKは何も放映しなかった。こういうことこそNHKは視聴者に伝えるべきである。視聴料を収めている国民を愚ろうした行為である。これも安倍首相のお気に入りやお友達に支配されたNHKだからできたことである。

 ※蓮舫議員の追及

 「安保特別委員会で、委員以外の20人の自民党議員が委員長席を占拠して、委員の表決権を奪っても、瑕疵がないのですか?」民主党蓮舫議員
「特別委員会の議決に法的に瑕疵はない(成立している)」と稲田自民党政調会長
そして、ヒゲの佐藤議員の採決の策略が山本一太議員とともに明かした
9月20日報道2001(フジテレビ)での論戦。

蓮舫議員は訴えた
「憲法違反も気にしない、立憲主義も気にしない、そういう人々には、
再開宣言もしていない
法案も読んでいない
与党議員に囲まれて何をおっしゃっているのかもわからない
姿も見えない
しかも囲んでいた20人の自民党議員は全員委員外
委員外の委員に表決権を奪われてどこに瑕疵がないというのですか」

不思議だ。これを瑕疵がないというのだ。これが立憲主義を否定する自民党与党の姿だ。

 以下のアドレスをクリックして採決の実態を観てほしい。

 

http://www.dailymotion.com/video/x37bxwx

 報道ステーションの8分間は、削除されてしまったようである。不都合だと判断したのであろう。

 

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2015年9月25日 (金)

シールズへのインタビュー―⑤―

【奥田】:SEALDsへの反論で、武藤議員とかも「日本が攻められたらどうするんだ?」と言うけど、日本が攻められたら現在の政府解釈の個別的自衛権で対応できますよって。そうじゃなくて、日本が攻められてもないのに攻撃するのはダメですよね、って言ってるのに。

──ものすごく詳しいですね。政府や政府よりの論者は「反対派は法案も読んだことがない」「戦争とか徴兵とという単語に情緒的に反応している」と繰り返していますけど、そこも彼らは見誤ってますね。みんなで勉強するんですか?

【奥田】:勉強会とかするんです。こないだ密着取材をしていたNHKの人に言われたんですよ。「SEALDsの主要メンバーの方が、ぜったいに議員とかより安保法制について詳しいよ」って。「この件についてどう思います?」って聞いてもちゃんと答えられる議員はあまりいなくて、コメントが使えないことがけっこうあるんだけど、SEALDsで同じように聞いても使えなかったコメントはないから。て言うことは(笑)

 

──最後の質問ですが、おそらくはまもなくこの法律は成立してしまうと思います。だけど、その時に絶望しないために必要なことってなんだと思いますか?

 【奥田】:これで通って絶望する人って本当にいるのかなあ。絶望したってポーズをする人はいるだろうけど。だって日本社会でももっともっと悲惨だったことっていっぱいあるじゃないですか。もともと声を上げようが上げまいが通ると言われていたわけだし。だって絶望的な社会でしょ、そもそも。
 

 たとえば俺たちが生まれたのは90年代の初めで、バブルは崩壊してた。小学校の時に見せられたのがホリエモンのビデオで、「ホリエモンみたいになりなさい」って言われた(笑)。社会が相手にしてくれないから、自分で生きていくしかない。「ホリエモンを見てみなさい、君たちがゲームで遊んでる間にホリエモンは自分でゲームを作ったんですよ、エラいでしょう?」って言われて、「たしかになあ」と(笑)。

 90年代の終わり頃に見た映画とかも、なにもかもぐちゃぐちゃになってみんな死にました、みたいなものが多かったし、そういうのが面白いと思ってた。小学校のときは「バトルロワイヤル」があったし、「エヴァンゲリオン」はもうスタンダードになってた。

 自分の命と引き換えに世界も終わるとか。何が正常かよくわからないと言うか、この世界が安定してて、「自由とか平和とか大好き」なんていってるけど、そいつの日常大丈夫?みたいな。まったくアナーキーの歌詞じゃないけど、「核兵器、戦争反対、でもどうする明日のご飯代」(Anarchy - Moon Child feat. Kohh)という感じで、きれいごと言ってるやつよりも、本音でいかに悲惨だって言ってるやつの感覚の方が超真っ当だよね。

【牛田】:で、だけど俺らは悲惨じゃない、というところを説明した方がいいよ。

 

──あ、悲惨じゃないの?

 

【奥田】:だから逆にいうと、悲惨なことがスタンダードであって……

【牛田】:そうそうそう。

【小林】:閉塞感のネイティヴなんだよね。

 

──閉塞感のネイティヴなんだ。

 

【牛田】:超いい言葉、それ。

奥田:バブルから経験してそれがあった、というんじゃなくて、生まれた時からずっとダウンだった。で、ダウンの中で面白いものあるよね。

牛田:ダウン極めて行くと面白いよね(笑)。大人が絶望絶望言ってると、「分かった分かった」って。俺ら最初からそれだったから。最底辺から始まってるんで、あとは上がるしかないっしょ。

──ポーズで絶望するやつはいるかもって言われたけど、いまのおとなも過去に何度も何度も失望して絶望もして、でもなにかあればまた誰かから立ち上がり始めて、でもまた負けて、というふうにして、そしてまた国会前に来てたりするんですけどね。

奥田:自分自身が社会的なことに向かっていけたのはいつ頃からなのかはけっこう分かんなくて、高校3年前ではぶっちゃけ、どうなろうが楽しいことは楽しいし、それが本音だったかどうか今となっては分からないけど、社会がどうなろうが関係なかった。なんにも期待してなかった。

小林:俺もそうだった。

 

──高3で何が起きたの?

奥田・牛田:震災ですよ。

 

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2015年9月24日 (木)

不愉快な場面が多いNHK連続ドラマ「まれ」

 退職後はずっとNHK朝の連続テレビ小説を観ている。もうすぐ終わる「まれ」は土屋太鳳のや常盤貴子のきれいな顔を見るのはよいのだが、ストーリは面白くなく、不自然さが目立った。

 月曜日のパティシエコンテストでも、師匠の池畠が「叩き潰してやる」と参加したり、最も不自然で不愉快であったのは、制限時間の中で秒を争う仕事をしなければならないときに、池畠が希に話しかけ、希の集中力を奪ったことだ。

 前にも書いたが本当のトップパティシエなら人格的にも優れているはずで、彼のような横柄な人物はいないと思うのだ。

 火曜日には、コンテストが終了して、希の祖母が突然現れた。フランスにいるはずがどうして希のコンテスト出場を知ったのか?

 父親の徹がふらふらしていて、あんなよい家族がいるのに2度目の家出をしてしまったのも不自然な設定である。徹に会ったというニュースをわざわざ輪島まで伝えに来る池畠の息子も変だ。

 前に「まれ」ついてドタバタ喜劇だと書いたが、最後までその線からはずれなかった。ナンセンスストーリーに終始したと言っても過言ではない。

 おかしいと感じたことを数えあげればきりがないが、「まれ」を観てイラッと来た人がたくさんいるということをネットニュースで知ってやっぱり・・・・と納得した。

以下にそれを紹介する。

 「まれ」について9月上旬、東洋経済オンライン編集部の問い合わせ窓口に一般読者からメールで意見が寄せられた。「『まれ』の内容があまりに下品で道徳心、倫理観に欠け、かなりの視聴者から怒りの声が出ている。NHKは公共放送という立場を忘れてやりたい放題だ」というのが主な趣旨だ。

■ ネットの書き込みでは圧倒的に批判の声が

 ヤフーの「みんなの感想」欄を見ると、「まれ」に関する感想数は圧倒的。毎日多い時で100件以上の感想が送られ、その総数は6万7500件以上にも及ぶ。今期、話題のドラマ「民王」(テレ朝系・金深夜)の最終回感想は7件、総数で約1900件となっており、いかに「まれ」への感想が多いかがわかるというものだ。個別には取り上げないもののその視聴者が書き込んだ感想をじっくり読むと、8割強が批判的な内容に読み取れる。ここまで嫌われる朝ドラも珍しい。

 東洋経済オンラインで、「まれ」について取り上げる記事は今回が初めてだ。テレビ番組に対する苦情ならBPO放送倫理・番組向上機構という窓口があるし、NHKに直接訴える手もある。なんたって「皆様のNHK」なのだから、視聴者の声はありがたく拝聴するはずだ。あるいは、テレビ番組を扱う紙媒体、ネット媒体もあるだろう。が、そういう限られた専門媒体ではない編集部にこうした意見が寄せられた意味を考えてみた。

 今、『まれ』の最終週を前に思うことは、結局、「パティシエの仕事がちゃんと描かれなかった」ということに尽きる。パティシエだけではなく、数多くの職業に対してリスペクトが感じられない。いくらドラマだとしてもリアルな世界からかけ離れている描写が多すぎるのだ

 ※もっと知りたい人は

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150921-00085266-toyo-soci

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2015年9月23日 (水)

NHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるために」を観て

 NHKスペシャル「老衰死 穏やかな最期を迎えるために」を録画しておいた観た。私も高齢者だし人生の終わりについては関心があるので観るのが楽しみであった。

  番組は東京の特別養護老人ホーム「芦花」でのドキュメンタリが中心であった。そのホームに入居している2人の女性を追ってどのように死を迎えたかを撮ったものであった。

  特別養護老人ホームの医師は石飛幸三さんで、この人はかなり前に「平穏死という選択」という本を幻冬舎から出版されたので私も買って読んだことがある。

  芦花ホームでは、経管治療などの延命治療はやらず、老衰による自然な死を目指している。「老衰死」という自然な死に方が一番良いものであることを映像を通して知ってもらおうというものであった。

  私は養親を自宅で看取ったが、今から思えば、2人とも老衰による自然死であった。養父は死の1週間前から布団の上に静かに寝たきりで何も食べなかった。苦しむこともなく90歳の人生を大往生で終えた。理想的な死に方であった。

  養母は養父の死後半年ほどして、これも老衰のため85歳でなくなった。当時はこの歳まで生きるとおめでたいと言われたものであった。

 私は二人の死の際にいたので、老衰で死ぬということはどういうものかよく分かった。私も死ぬときは老衰で死にたいと思ったものだ。

 それから長い年月が経って母がやはり老衰で亡くなったが、その時も私は傍に付き添っていた。穏やかに息を引き取るのを見た。93歳であった。

 年を取ると次第に細胞の分裂が弱まるとアメリカの研究者が話していた。炎症性サイトカインが増えることによって身体の機能が低下するのだそうだ。細胞の分裂が弱まると臓器などが弱まり、腸などの消化器官が委縮し食が少なくなる。また心肺等の器官も委縮し働きが衰えるのだ。

 死のだいぶ前からカロリーの摂取は一定量あっても、BMIが減るという現象が見られるという。生命の維持ができにくくなるのだ。そして1週間ぐらい前から双方とも急激に低下していくという。その時期は食べられなくなるのである。

 老衰はゆっくりと進みゆるやかに死にむかうのだという。イギリスではQuolity Of Deathという考え方が行われ終末期ケアの推進機関があり、安らかな死を迎えるのでは世界一だそうだ。

 エディンバラ大学のマクルーリッチ教授は、死ぬときには不快感は少なくなっていると言っている。痛みを脳に伝えられないようになるのだそうだ。そういえば先日のためしてガッテンで腰痛の痛みは実は脳の痛みだと言っていたが、痛みを脳につたえられなくなれば痛いとは感じないわけで、それが自然の摂理なのかもしれないと思う。

 死が近くなると呼吸が速くなり、口を大きく開けて呼吸をするので傍で見ていると大変辛そうに見えるが、当人はそういう自覚はないようなのだ。

 英国の終末期ケア推進機関の人が、「死は負けではない。安らかに死ねないことが負けなのだ。死に向き合うことで人生は豊かになる。穏やかに人生を閉じる力を人は持っていることを先に逝く人が教えてくれているのだ」と言っていた。

 私が若いころまでは、私の養父母のように自宅で死を迎えることが普通であった。だから大人だけでなく子どもでも死を観ることができた。そして死とはどんなものか、実は穏やかなものであることを知ることができたのであった。

 昨今は病院に入院をして管につながれて延命治療を受ける人も多い。その状態は決して安楽ではない。無理に生かされることで苦痛があるだろうと推察される。

 米国のある学会では経管医療の効果はないことが分かったと発表したそうだ。遺漏やカテーテルや点滴などの延命治療は必要ないのだ。

 芦花ホームでは石飛医師の指導でもうずっと前から自然死を実践してきているそうだ。

 

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2015年9月22日 (火)

再掲載:採決やり直しを求める署名

 昨日夕方にblogに追加しましたが再度掲載します。

          記

以下の呼びかけの拡散にご協力いただけましたら幸いです。

 政府・与党は917日の参議院安保特別委員会で、2つの安保関連法案ほか計5件の案件を「採決」し、「可決」したとみなし、マスコミもそのように報道しています。
しかし、「採決」の場面をテレビで視た多くの市民の間で、「あのように委員長席周辺が騒然とし、委員長の議事進行の声を自席で委員が聴き取れない状況で、5件もの採決がされたとは信じられない」という声が飛び交っています。至極もっともな感想ではないでしょうか?
ということは、「強行採決」に抗議する以前に、「採決」はそもそもなかったというのが真相ではないでしょうか?

このような余りに理不尽な状況が既成事実としてまかり通るのを見過ごすことはできません。
そこで、緊急に山崎参議院議長、鴻池安保特別委員会宛てに、添付のような申し入れをすることにしました。

以下のとおり、皆様に賛同の呼びかけをさせていただきます。

「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い

   
 

 
 

「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い

 

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http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6f5b.html

賛同いただける方は次の署名フォームにご記入の上、至急、送信下さるようお願い
いたします。

http://form1.fc2.com/form/?id=009b762e6f4b570b

申し入れは、賛同者名簿を添えて、今国会の会期末(927日)までに提出します。

それに合わせて賛同署名は925日(金)10時締切りとします。

時間が切迫しているため、僭越ながら、醍醐1人の呼びかけでスタートさせていただ

きましたが、呼びかけ人に加わっていただける方は次へご一報をお願いします

shichosha_kangeki@yahoo.co.jp または、080-7814-9650

あわせて、この呼びかけ転載した私設のブログ記事をお知らせします。

「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」
への賛同のお願い

http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-bd74.html

呼びかけ人

醍醐 聰(東京大学名誉教授)

 shichosha_kangeki@yahoo.co.jp

電話:08078149650

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2015年9月21日 (月)

採決成立とは言えない特別委員会採決の暴挙

 18日の参議院得別委員会での強引な採決は速記不能の混乱であった。その様子を見ていたというサンデーモーニングの岸井成格コメンテーターは、とても採決があったとは言えない無効であると言っていた。

 

 鴻池委員長は「決して強行採決ではない」と述べたが、中継を見る限り誰が見てもだまし討ちの強行であり、しかも採決が成立したとは言えない。

 

 新聞によると後から議事録を作って体裁を整えるというが、生の議事録でなく作文したものがどうして通用するのか不思議である。採決が成立するためには整然とした中で挙手なり起立なり所定の方法でやるべきである。

 

 また地方公聴会の報告もなしに、さらには総括質疑もなしに採決されたというが、そんな無茶なことがどうしてまかり通るのであろうか。国民の代わりに審議をするのであるから、必要な手順を守ってほしい。

 

 政権党のやり方は最初から多数を頼んで数で押し切るという態度である。先の衆議院選挙で多数の棄権を含めて、自民・公明に大多数を与えてしまった選挙民の愚が責められるが、小選挙区制によるトリックも大きく作用している。47%の得票で議席の2/3以上を占めることできたという事実である。比例制であれば決してそんなことは起こらなかったはずだ。

 

 その他にも選挙区の格差があった。それらに助けられて自民党・公明党は絶対多数を獲得できたのだ。

 

 その他に民主党の不甲斐なさ、野党がバラバラになったことも安倍政権を勢いづかせた。今回の安保国会の終盤では安保法制反対の運動が全国に広がった。そして政治に関心がなかった多くの人々の目を覚まさせた。

 

 SEALDsなどは次は選挙で安保法に賛成した議員を落とそうと言っている。安保法に反対をした民主党・共産党など5党と1グループは選挙協力をして自民・公明・次世代など賛成した5党に対抗してもらいたい。今回の勢いを来年の参議院選挙まで落とさないように頑張ることが大事である。

 

次の記事は特別委員会の採決は無効であることを詳しく述べているので是非覗いてほしい 。

 

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itokazuko/20150918-00049638/

 

※21日午後、次のメールが届きました。署名してあげてください。

以下の呼びかけの拡散にご協力いただけましたら幸いです。

政府・与党は917日の参議院安保特別委員会で、2つの安保関連法案ほか計5件の案件を「採決」し、「可決」したとみなし、マスコミもそのように報道しています。
 
しかし、「採決」の場面をテレビで視た多くの市民の間で、「あのように委員長席周辺が騒然とし、委員長の議事進行の声を自席で委員が聴き取れない状況で、5件もの採決がされたとは信じられない」という声が飛び交っています。至極もっともな感想ではないでしょうか?
 
ということは、「強行採決」に抗議する以前に、「採決」はそもそもなかったというのが真相ではないでしょうか?

  このような余りに理不尽な状況が既成事実としてまかり通るのを見過ごすことはできません。
 
そこで、緊急に山崎参議院議長、鴻池安保特別委員会宛てに、添付のような申し入れをすることにしました。

 以下のとおり、皆様に賛同の呼びかけをさせていただきます。

 「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い

 

 

 

 

 

 

 

 
 

「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い

 

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 http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6f5b.html

 賛同いただける方は次の署名フォームにご記入の上、至急、送信下さるようお願い
 
いたします。

 http://form1.fc2.com/form/?id=009b762e6f4b570b

 申し入れは、賛同者名簿を添えて、今国会の会期末(927日)までに提出します。

 それに合わせて賛同署名は925日(金)10時締切りとします。

 時間が切迫しているため、僭越ながら、醍醐1人の呼びかけでスタートさせていただ

 きましたが、呼びかけ人に加わっていただける方は次へご一報をお願いします

 shichosha_kangeki@yahoo.co.jp または、080-7814-9650

 あわせて、この呼びかけ転載した私設のブログ記事をお知らせします。

「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」
への賛同のお願い

http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-bd74.html

呼びかけ人

醍醐 聰(東京大学名誉教授)

 shichosha_kangeki@yahoo.co.jp

電話:08078149650

 

 

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2015年9月20日 (日)

諸手を上げて安保大賛成の読売新聞

 かねてよりアメリカのマスコミから「政府広報機関」と言われている読売新聞と産経新聞だが、19日たまたま薬局で読売新聞を見て驚いた。政府広報機関の名の通り、諸手を上げて安保関連法成立を大歓迎しているのだ。

 見出しを拾ってみると、

一面トップ記事が「安保法案成立 集団的自衛権可能に 防衛政策歴史的転機」

政治部員のコメントに「戦禍を防ぐ新法制」とあり、安倍首相の言ったこと口移しである。

また、「民主 演説2時間議事妨げ」と、民主党の戦術を批判している。

2面のバナーは「首相10年越しの悲願」と悲願達成を喜んでいる。

3面は、「日本の安保新時代へ 日米同盟軸に抑止力 自衛隊広がる貢献」と手放しで喜んでいる。

さらに社説は「抑止力高める画期的な基盤だ 積極的平和主義を具現化せよ」と

安倍首相の積極的平和主義に応援のエールを送っている。

 読売新聞はたしか日本一の発行部数をもつだけに、今回の安保法制成立に向けて安倍政権にとってどれだけ貢献したか計り知れないと思われる。

 かねて安倍首相はマスコミ対策に力を入れ、読売新聞、産経新聞、朝日新聞、毎日新聞、等党の幹部と度々会食を重ねてきた。とりわけ読売、産経とは昵懇であったと言われている。

 NHKには経営委員や会長に親しい人や安倍派の人を送り込み支配を確立した。民放各社とて安倍首相と会食を重ねて懐柔されたので安保法制についてこれはといえる報道番組は作られなかった。読売テレビ等いくつかのテレビ局は安倍首相を招いて時間をあたえた。

 戦前マスコミは戦争に協力をさせられ、批判を封じられた。今回もそれに似た道を突き進んでいるように思われる。

 国民の大多数が反対をし、危惧をしている安保法制である。デモや集会に出かけた人たちは動員された人たちではなかった。普通の若者、少年、お母さん、政治に関心のなかった人たちがいてもたってもいられず声を上げたのであった。

 19日に病院で見た中日新聞はそうした国民の側に立った取り上げ方をしていた。地方紙の動向も伝え全国の地方紙が安保法制反対であることを伝えていた。

 

 

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2015年9月19日 (土)

シールズへのインタビューー④―

【奥田】:(笑)コバタクが言ってるのは、国家権力というのは暴力装置で、暴力を唯一使えてコントロール出来る機関なんですよね。だから警察の存在を否定する人はいない。自衛隊はグレイだけど、でもたとえば北朝鮮が攻めて来た時にも発砲しちゃいけないと思ってる人もいないんですよ。

 ただし、その(今回の法整備によって)ストッパーが無くなることは、ただ単に武力行使出来るようになることよりもヤバいこと起こってくると思うんです。つまり憲法の歯止めがないままに一内閣が決定しちゃうことでどんな戦争にも参加できてしまう。

 武力行使に関して、いつ出来るか、どういうふうに使うかということを、ぶっちゃけ内閣に一任しちゃうという状況は、「国家が集団的自衛権を使えるとか武力行使を出来る」ということよりとは次元が違うおかしさだと思う。
 

 安全保障上の議論で言っても、たとえば今回、兵站=後方支援の活動をするということですけど、後方支援の活動と言ったら、国際法上、武力行使と一体なわけなんですね。武力行使と一体ということは、即ち憲法九条に反しているんです。しかも兵站活動は戦場ではいちばん狙われる。兵站を叩いて最前線をすっからかんにするというのが戦場のセオリーなわけで、政府が「後方支援だからいいじゃないか」というのは間違っている。

 たとえば日本に攻撃してる敵国の後方で補給部隊が支援してる時、普通はこれ(補給部隊)を攻撃するじゃないですか。でも今回の政府解釈だと、「兵站活動は武力行使じゃないので攻撃してはならない、攻撃できない」と言い始めたんです。それって国防上で考えてもおかしいでしょう。本来、個別的自衛権で両方対応できるのに、それを個別的自衛権で対応しませんって言い始めたということは、むしろ国防上も危なくなるんじゃないですか? 
 

 それから、後方支援やPKOでも武器を使えるようにするということで、これから武器を揃えなきゃいけない、訓練しなきゃならないのに「軍事費は上げない」って言ってるんです。嘘だと思いますけど、軍事費を上げないまま海外に派兵していくことになると、結果的に日本の国防や周辺領域に関しては使える予算が減るわけですよね。海外の戦争に行くことで自国の防衛が手薄になる?
 

 というふうに、相手の議論に乗ってあげるとしても、「中国が、北朝鮮が」って言ってることと、作られようとしている法律がかなり違うんじゃないですか。
 

 僕がいちばんまずいと思ってるのは、「新三要件があるから歯止めが利きます」と言ってることも、こないだのDOMMUNEでもカッパくんというのが紹介したんですけど、新三要件の第二と第三が法律に明文化されてない。つまり法律の専門家が見たら、パッケージで言ってることと法律の内容があまりにかけ離れているからこれは無理だと。
 

 憲法学者の人たちも、たぶん彼らがここまで言うことってないと思うんですよ。「民主主義を守れというけど、民主主義がどうあれ憲法は憲法です」というのが彼らの役割なんで。それがいま奇跡的に立憲主義と民主主義が一致しちゃってる。一緒の立場で言える、というのは、それだけ状況が悲惨だと言うこともであるんですけど。

 だって、立憲主義の説明を憲法学の権威に言わせなくて いいんじゃないか。問題っていうか、そんなこと公民の教科書に書いてある。それがいま、大まじめに政府が「合憲です」「こういう解釈もあります」とかこじつけようとしてる。でも、彼らがそれを自覚的やっているのかということも、僕は最近疑っているんです。

 確信犯なのか本当にバカなのか? またバカとか言うと産経新聞に怒られるからなるべくバカって言わないようにしてるんですけど、確信犯だとしたら国民をバカにしてると思うし、天然なら、あまりにも憲法上の議論や安全保障の議論を理解してないんじゃないかと思いますね。

【牛田】:それを確信犯だとしても分からずにやってるとしても、こないだ山口二郎さんが言ってたんですけど、ジョージ・オーウェルの『1984』に出て来たニュー・スピークだって。言ってることとやってることが完全に違っているんだけど、それを聞かされ続けると「あら、できちゃうんじゃない?」みたいになってしまう。スチャダラパーのボーズも「安倍さんはめちゃくちゃなこと言ってるのに嘘つき過ぎてて、だんだんほんとっぽくなってくるから怖い」って言ってた。

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2015年9月18日 (金)

違憲の安保法案は成立するが運動はつづく!!

 参議院特別委員会でのだまし討ち的強行採決のより憲法違反が明明白白な安保法が成立真近となった。自民党・公明党の論理は「周囲の環境の変化」と「国民の命を守るため」である。しかし大多数の国民はその説明に納得していないから不安を覚え反対するのである。

 安倍政権自身が説明不足を認めながら今国会成立を目指している。法案が成立してしまえばあとはこっちのものだという姿勢である。

 野党のうち、次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の3党は最終段階で自民・公明との協議が成立して、単独採決ではないという言い訳に加担した。しかしながら、この3党が賛成に回ることは最初から分かっていたことである。

 新聞によると、新党改革の新井議員は安倍首相のお友達であり、元気にする会の井上国対委員長は第一次安倍内閣の首相政務秘書官であった。さらに次世代の党はウルトラ右翼でかねてから賛成を表明していた。

 3野党と自公が合意したという「国会関与」については、付帯決議に入っただけで、なんら法的拘束力はなく、安倍政権の対応次第である。重大な憲法違反の集団的自衛権行使閣議決定さえやった安倍政権のことだから、付帯決議を無視するぐらいは朝飯前であろう。

 産経新聞によると石原慎太郎氏は、BSフジで「安保反対の大集会を全く無為意味だ。やがて雲散霧消する集団でしかない」と切り捨てたそうだ。彼らしい言い方と言えばそれまでだが、実に失礼な真実を見ない発言である。

 16日の参議院議員会館前で、法学や政治学などの研究者で作る「立憲デモクラシーの会」がリレートークを行った。13人の学者が安保法案や政府の審議の進め方を批判し、一連の運動は法案成立後も終わらないと述べた。

 法案賛成議員の落選運動や違憲訴訟、さらには選挙以外にも市民が政治に参加する文化を創って行くことが大事だと指摘した。日刊ゲンダイはもう来年の参議院選挙の落選議員を挙げた。

 法案成立後も大事であることは言うまでもないことである。原発反対の運動のように粘り強く続け広げていくことが重要だ。

 SEALDsなどの若い人たちも同様の発言をしているのは頼もしい限りである。60年安保を経験したものとして、今度の安保反対運動は「違憲立法」と「戦争法反対」で政治的立場を乗り越えて一致できたのが素晴らしいことであった。その意味では眠れる獅子を起こしてくれたのは安倍政権であった。でも、まだまだ眠っている獅子がいるので呼びかけて行くことが大事である。

 憲法を守り戦争をさせない真の平和を守る戦いがこれから始まるのだ。

 

http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20150917-00049591/

 

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2015年9月17日 (木)

実に立派な「奥田愛基さんの国会参考人スピーチ」

 参議院での安保法制についての審議も昨夜の特別委員会での攻防があったが次世代、元気、新日本の野党3党が賛成にまわり、残念だが可決目前となった。

 一昨日国会での公聴会で参考人として発言したSEALDsの奥田愛基さんのスピーチを読んで、理路整然としていて、分かりやすく、重要なことを網羅していて、感性に訴えるものを持っている素晴らしいものだと感動した。

 歴史に残るスピーチとして我がblogにも掲載しておくことにした。法案が成立したから終わりではなく奥田さんが指摘したように憲法違反の法律を覆すまで継続が大事なのである。

 

 ご紹介に預かりました、大学生の奥田愛基といいます。

 『SEALDs』という学生団体で活動しております。

 すみません、こんなことを言うのは非常に申し訳ないのですが、先ほどから寝ている方が沢山おられるので、もしよろしければお話を聞いていただければと思います。僕も二日間くらい緊張して寝られなかったので、僕も帰って早く寝たいと思っているので、よろしくお願いします。

 初めに『SEALDs』とは、”Student Emergency Action for Liberal  Democracy”。日本語で言うと、自由と民主主義のための学生緊急行動です。

 私たちは特定の支持政党を持っていません。無党派の集まりで、保守、革新、改憲、護憲の垣根を超えて繋がっています。最初はたった数十人で立憲主義の危機や民主主義の問題を真剣に考え、5月に活動を開始しました。

 その後、デモや勉強会、街宣活動などの行動を通じて、私たちが考える国のあるべき姿や未来について、日本社会に問いかけてきたつもりです。

 こうした活動を通して、今日、貴重な機会をいただきました。今日、私が話したいことは3つあります。1つは、今、全国各地でどのようなことが起こっているか。人々がこの安保法制に対してどのように声を上げているか。

 2つ目はこの安保法制に関して現在の国会はまともな議論の運営をしているとは言いがたく、あまりにも説明不足だということです。端的に言って、このままでは私たちはこの法案に関して、到底納得することができません。

 3つ目は政治家の方々への、私からのお願いです。

 まず第一にお伝えしたいのは、私たち国民が感じている、安保法制に関する大きな危機感です。この安保法制に対する疑問や反対の声は、現在でも日本中で止みません。つい先日も国会前では10万人を超える人が、集まりました。

 しかし、この行動はなにも東京の、しかも国会前(だけ)で行われているわけではありません

 私たちが独自にインターネットや新聞などで調査した結果、日本全国2000ヶ所以上、数千回を超える抗議が行わわれています。累計して130万人以上の人が路上に出て声をあげています。

 この私たちが調査したものやメディアに流れているもの以外にも、沢山の集会があの町でもこの町でも行われています。まさに、全国各地で声があがり人々が立ち上がっているのです。

 また、声を上げずとも、疑問に思っている人はその数十倍もいるでしょう

 強調しておきたいことがあります。それは、私たちを含め、これまで、政治的無関心と言われてきた若い世代が動き始めているということです。これは誰かに言われたからとか、どこかの政治団体に所属しているからとか、いわゆる動員的な発想ではありません。

 私たちはこの国の在り方について、この国の未来について、主体的に一人ひとり、個人として考え、立ち上がっているのです

 SEALDsとして活動を始めてから、誹謗中傷に近いものを含む、さまざまな批判の言葉を投げかけられました。

 例えば『騒ぎたいだけだ』とか、『若気の至り』だとか、そういった声があります。他にも『一般市民のくせにして、何を一生懸命になっているのか』というものもあります。つまり、『お前は専門家でもなく学生なのに、もしくは主婦なのに、お前はサラリーマンなのに、フリーターなのに、なぜ声をあげるのか』ということです。

 しかし、先ほどもご説明させていただきましたように、私たちは一人一人、個人として声をあげています。不断の努力なくして、この国の憲法や民主主義、それらが機能しないことを自覚しているからです

 『政治のことは選挙で選ばれた政治家に任せておけばいい』。この国にはどこか、そういう空気感があったように思います。

 それに対し私、私たちこそがこの国の当事者、つまり主権者であること、私たちが政治について考え、声をあげることは当たり前なんだということ、そう考えています。

 その当たり前のことを当たり前にするために、これまでも声を上げてきました。そして2015年9月現在、今やデモなんてものは珍しいものではありません。路上に出た人々がこの社会の空気を変えていったのです。

 デモや至るところで行われた集会こそが『不断の努力』です。そうした行動の積み重ねが基本的人権の尊重、平和主義、国民主権といった、この国の憲法の理念を体現するものだと私は信じています。

 私は、私たち一人ひとりが思考し、何が正しいのかを判断し、声をあげることは、間違っていないと確信しています。また、それこそが民主主義だと考えています。

 安保法制に賛成している議員の方々も含め、戦争を好んでしたい人など誰もいないはずです。

 私は先日、予科練で特攻隊の通信兵だった方と会ってきました。70年前の夏、あの終戦の日、20歳だった方々は、今では90歳です。ちょうど今の私やSEALDsのメンバーの年齢で戦争を経験し、そして、その後の混乱を生きてきた方々です。

 そうした世代の方々も、この安保法制に対し、強い危惧を抱かれています。私はその声をしっかりと受け止めたいと思います。そして議員の方々も、どうかそうした危惧や不安をしっかり受け止めてほしいと思います

 今、これだけ不安や反対の声が広がり、説明不足が叫ばれる中での採決は、そうした思いを軽んじるものではないでしょうか。70年の不戦の誓いを裏切るものではないでしょうか。

 今の反対のうねりは、世代を超えたものです。70年間、この国の平和主義の歩みを、先の大戦で犠牲になった方々の思いを引き継ぎ、守りたい。その思いが私たちを繋げています。

 私は今日、そのうちのたった一人として、ここで話をしています。つまり、国会前の巨大な群像の中の一人として、国会にきています。

 第二に、この法案の審議に関してです。

 各世論調査の平均値を見たとき、初めから過半数近い人々は反対していました。そして、月を追うごと、反対世論は拡大しています。『理解してもらうためにきちんと説明していく』と現政府の方はおっしゃられておりました。

 しかし説明した結果、内閣支持率は落ち、反対世論は盛り上がり、この法案への賛成の意見は減りました。

 選挙の時に集団的自衛権に関してすでに説明した、とおっしゃる方々もいます。しかしながら自民党が出している重要政策集では、アベノミクスに関しては26ページ中8ページ近く説明されていましたが、それに対して、安全保障関連法案に関してはたった数行でしか書かれていません。

 昨年の選挙でも、菅官房長官は『集団的自衛権は争点ではない』と言っています。さらに言えば、選挙の時に国民投票もせず、解釈で改憲するような違憲で法的安定性もない、そして国会の答弁をきちんとできないような法案を作るなど、私たちは聞かされていません。

 私には、政府は法的安定性の説明することを途中から放棄してしまったようにも思えます。憲法とは国民の権利であり、それを無視することは国民を無視するのと同義です。

 また、本当に与党の方々は、この法律が通ったらどんなことが起こるのか、理解しているのでしょうか、想定しているのでしょうか。先日言っていた答弁とはまったく違う説明を翌日に平然とし、野党からの質問に対しても国会の審議は何度も何度も速記が止まるような状況です。

 このような状況で一体、どうやって国民は納得したらいいのでしょうか。

 SEALDsは確かに注目を集めていますが、現在の安保法制に対して、その国民的な世論を私たちが作り出したのではありません。もし、そう考えていられるのでしたら、それは残念ながら過大評価だと思います。

 私の考えでは、この状況を作っているのは紛れもなく、現在の与党のみなさんです。つまり、安保法制に関する国会答弁を見て、首相のテレビでの理解し難い例え話を見て、不安を感じた人が国会前に足を運び、また、全国各地で声を上げ始めたのです。

 ある金沢の主婦の方がFacebookに書いた国会答弁の文字起こしは、瞬く間に1万人もの人にシェアされました。ただの国会答弁です。普段なら見ないようなその書き起こしを、みんなが読みたがりました。

 なぜなら、不安だったからです。

 今年の夏までに武力行使の拡大や集団的自衛権の行使の容認を、なぜしなければならなかったのか。それは、人の生き死にに関わる法案でこれまで70年間、日本が行ってこなかったことでもあります。

 一体なぜ、11個の法案を2つにまとめて審議したか、その理由もよく分かりません。一つひとつ審議しては駄目だったのでしょうか。まったく納得が行きません。

 結局、説明をした結果、しかも国会の審議としては異例の9月末まで延ばした結果、国民の理解を得られなかったのですから、もう、この議論の結論は出ています。

 今国会での可決は無理です。廃案にするしかありません。

 私は毎週、国会前に立ち、この安保法制に対して抗議活動を行ってきました。そして沢山の人々に出会ってきました。その中には自分のおじいちゃんやおばあちゃん世代の人や、親世代の人、そして最近では自分の妹や弟のような人たちもいます。

 確かに若者は政治的に無関心だといわれています。しかしながら、現在の政治状況に対して、どうやって彼らが希望を持つことができるというのでしょうか。関心が持てるというのでしょうか。

 私は彼らがこれから生きていく世界は、相対的貧困が5人に1人といわれる、超格差社会です。親の世代のような経済成長も、これからは期待できないでしょう。今こそ、政治の力が必要なのです。

 どうかこれ以上、政治に対して絶望をしてしまうような仕方で議会を運営するのはやめてください。

 何も賛成からすべて反対に回れと言うのではありません。私たちも安全保障上の議論は非常に大切なことを理解しています。その点について異論はありません。しかし、指摘されたこともまともに答えることができないその態度に、強い不信感を抱いているのです。

 政治生命をかけた争いだとおっしゃいますが、政治生命と国民一人ひとりの生命を比べてはなりません。与野党の皆さん、どうか若者に希望を与える政治家でいてください。国民の声に耳を傾けてください。まさに、『義を見てせざるは勇なきなり』です。

 政治のことをまともに考えることが馬鹿らしいことだと思わせないでください。現在の国会の状況を冷静に把握し、今国会での成立を断念することはできないのでしょうか。

 世論の過半数を超える意見は、明確にこの法案に対し、今国会中の成立に反対しているのです。自由と民主主義のためにこの国の未来のために、どうかもう一度考えなおしてはいただけないでしょうか。

 私は単なる学生であり、政治家の先生方に比べ、このようなところで話すような立派な人間ではありません。もっと言えば、この場でスピーチすることも、昨日から寝られないくらい緊張してきました。政治家の先生方は毎回このようなプレッシャーに立ち向かっているのだと思うと、本当に頭が下がる思いです。

 一票一票から国民の思いを受け、それを代表し、この国会という場所で毎回答弁をし、最後には投票により法案を審議する。本当に本当に、大事なことであり、誰にでもできることではありません。それは貴方たちにしかできないことなのです。

 では、なぜ私はここで話しているのか。どうしても勇気をふり絞り、ここにこなくてはならないと思ったのか。それには理由があります。

 参考人としてここにきてもいい人材なのか分かりませんが、参考にしてほしいことがあります。

 ひとつ、仮にこの法案が強行に採決されるようなことがあれば、全国各地でこれまで以上に声が上がるでしょう。連日、国会前は人で溢れかえるでしょう。次の選挙にも、もちろん影響を与えるでしょう。

 当然、この法案に関する野党の方々の態度も見ています。本当にできることはすべてやったのでしょうか。私たちは決して、今の政治家の方の発言や態度を忘れません。

 『三連休を挟めば忘れる』だなんて、国民を馬鹿にしないでください。むしろ、そこからまた始まっていくのです。新しい時代はもう始まっています。もう止まらない。すでに私たちの日常の一部になっているのです。

 私たちは学び、働き、食べて、寝て、そしてまた路上で声を上げます。できる範囲で、できることを、日常の中で。

 私にとって政治のことを考えるのは仕事ではありません。この国に生きる個人としての不断の、そして当たり前の努力です。私は困難なこの4ヶ月の中でそのことを実感することができました。それが私にとっての希望です。

 最後に、私からのお願いです。SEALDsの一員ではなく、個人としての、一人の人間としてのお願いです。

 どうか、どうか政治家の先生たちも、個人でいてください。政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった一人の『個』であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を持って孤独に思考し、判断し、行動してください。

 みなさんには一人ひとり考える力があります。権利があります。政治家になった動機は人それぞれ様々あるでしょうが、どうか、政治家とはどうあるべきなのかを考え、この国の民の意見を聞いてください。

 勇気を振り絞り、ある種、賭けかもしれない、あなたにしかできないその尊い行動を取ってください。日本国憲法はそれを保障し、何より日本国に生きる民、一人ひとり、そして私はそのことを支持します。

 困難な時代にこそ希望があることを信じて、私は自由で民主的な社会を望み、この安全保障関連法案に反対します。

 2015年9月15日、奥田愛基。ありがとうございました」

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2015年9月16日 (水)

シールズへのインタビュー③

【牛田】:「僕が得たもの」でさっき言えなかったこととつながるんですが、学者とか「エラい」って言われてた人たちも実はたいしたことないんじゃね?ってことが分かって来た。

 【奥田】:おぉぉぉー。 やばそ。

 【牛田】:ほんと、そうなんですよ。学者が言ってることよりも、Twitterでごちゃごちゃ言ってる人の方が正しいことがいっぱいあるんですよ。僕はもう、反知性主義ですから(笑)。

 ──植田さんはどうですか? ところで植田さんは何歳なんですか?

 【植田千晶】:19です。高3の終わりくらいからデモにいくようになって、友だちが増えました(笑)。それまで、たとえば「秘密保護法って言うヤバいやつがあるんだよ」って友だちに言う時、なにも言えなかった。説明がヘタなんです。

 いまは一緒にやってる同年代の仲間がいるというのはすごく大きなことです。私は写真を撮ってるんですが、初めて行った脱原発のデモでは撮ってても緊張してた。年代が上の人ばっかりだから、友だちになってもずっと敬語を話してる。可愛がってはくれるんですけど、本当の意味で楽しむというのとは違った。

 (特定秘密保護法反対の)SASPLのデモで抗議やってて、初めて楽しいなって思ったんです。それまでは抗議しても、いつも「法案通っちゃった」「原発再稼働しちゃった」「悔しい」という感情が大きかったけど、初めてポジティヴな気持ちで出来たんです。それが自分にとっては、成功体験……まだ「止めたぞ」という意味では成功していないけど、自分にとっては……大人の人がやってるものに参加させてもらってる感じだったのが、自分たちでやるということで得たものです。

 【奥田】:2010年くらいには、みんな脱原発デモに一度は行ったことあって、だけど若い人が溜る場所はなかった。

 【植田】:そうです。そういう場所がないから紛れちゃう。それはそれでいろんな話を聞けて楽しかったんですけど。
 

 あと、いまSEALDsで本を作っているんですが、普通に大学だけ行ってたらやらないだろうなということができて、それも楽しい。面白い経験をしてるなって。デザインもやってて、そういう勉強ができる学校みたいなところです。牛田くんに面白い本を教えてもらったり、そういう知の給食おばさんみたいな人がいっぱいいる。
 
 

 社会に関しては、以前、下北沢のライヴで出会った女の子と連絡先を交換してたんですね。こないだTBSかテレビ朝日の報道番組で私のインタヴューが使われたみたいで、その子がそれを見たって半年ぶりに連絡をくれた。その子が言うには、そういう政治的なことって(自分とは)無関係なことだと思ってたけど、千晶ちゃんがインタヴューで話してたことを聞いて、全然無関係じゃないと思ったんだと言ってくれた。自分の友だちが言ってるとリアリティーが増すということってあるじゃないですか。私の世界、社会にとってはそういう変化がありました。

 ──なるほど。小林くんはどうですか?

 【小林卓哉】:自分の日常と路上に出る行為のバランスの取り方っていうか、自分たちはこの安保法制を本当に止めるということでやってるんですけど、仮にこの法案が止まっても止まらなくても、日本に生きてる限り、問題はたくさんある。たとえば奨学金だったり、あるいは原発だったり。そういう問題があった時に、フットワークを軽くしとくっていうか、自分の日常がいくら忙しくても、サッと、たとえば国会前に出て来られる、そういうフットワークの軽さが身に付いたと思います。
 
 

 初めてデモに行ったのは2011年の911日、脱原発のアルタ前のデモで、特定秘密保護法の時のSASPLのデモには、牛田に誘われて行ったんです。学生がやるって言うからどんなものかと思って……。サウンドカーって最初に見るとびっくりするじゃないですか。機材もすごくて。これを学生が手配したんだって、この人たちの行動力に感心しちゃった。すごい人たちがいるな、デカい音が出てるぞって(笑)。

 ──そもそもこの法案に反対するいちばんのポイントはどこですか? それぞれの思うところを聞かせて。

 【小林】:憲法違反なところがいちばんのポイントですね。権力というのはモンスターみたいなもので、手放しにしとくと暴走するんですよね。で、その権力の一個上にある法が憲法なわけですけど、これを権力がないがしろにするということはどういうことなんだと。政府に「憲法守れ」なんて言わなきゃいけない状態がすごく悲しいですね。

 【植田】:今年の4月くらいにアベちゃんがアメリカに行って来たじゃないですか。その時に──いや、その前があったかもしれない問題(自衛隊幕僚長と米軍幹部の会談問題)がいま出て来てますけど──「夏までには決めてきますんで」って勝手に約束してきたことに、ほんっとにマジかちんと来ました。「勝手に決めるな!」って。

 【牛田】:今の二人の話はそれぞれのシュプレヒコールに反映されてるんです。小林は「憲法守れ!」って言ってて、アチキちゃんは「勝手に決めるな!」って言ってる。これが二つのダメなところで、一つはプロセス。法案の通し方自体が民主的じゃない。それから法案の中身も立憲主義的じゃない。過程だけじゃなく中身も違憲でダブルにダメなんですよ。
 
 だから何がダメ?って聞かれても、全部ダメって言うしかないんですけど、それが最大の問題です。

それからたとえば、 「中国の脅威」とか、安全保障の政策としてもおかしいってことを、これから奥田くんが言います。

 

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2015年9月15日 (火)

シールズへのインタビュー―②―

──当事者として動く、ということはいままでは実感としてなかったということですか?

【牛田】:いや、それまでも実感としてはあったんですけど、思想の流れと言うか、日本社会全体の気持ちのあり方としては、人びとが上から目線でものを見て、たとえば「しばき隊とレイシストがいる、それぞれの正義がある」というようなものの見方から、そうじゃなくて自分が当事者であるという、地に足がついた感じですね。

【奥田】:以前は、コレクティヴ(集団的)に動くということには抵抗があったんですね、みんな。客観的な事実がないとダメだというような。

【牛田】:僕なんか、最初のデモの前日のミーティングでは最悪だったもんね。「なんだお前ら、デモやんの?」みたいな感じで。「その前にまず勉強とかした方がいいよ」なんて言ってた。

【奥田】:そうそう。それを「まあまあ」って。

【牛田】:やってみて、デモ、大事だなって(笑)。僕の政治哲学観が出来たっていうか。政治と哲学とは別のもの、つまり哲学というのは判断しないんですよ。本当にこれが正しい、全部完璧に正しいとなるまで判断しない、とにかく考える。で、悩む。でも政治っていうのは、確実に間違う。なにかに賭けてみる、決断をする瞬間のことを、僕は政治って考えていて、観察者としてじっくり考えることと、ある局面では選択する──そのふたつを行き来するということを、最近カール・シュミットとかを読んで思ったことです。

【奥田】:僕自身が得たものは……安保法制にやたら詳しくなった(笑)。日本国憲法も全部ちゃんと読んだことなかった気もするし、安保法制に関しても、なんのこと話してるんだろうと思っていたことが、いまは国会を聞きながら「あー、ここは質問しないんだ」「(この議論は)ここで終わっちゃうんだ」ということが分かるようになった。ということは、だいぶ詳しくなったということじゃないかと思います。

 あと、高校生を含めて、(政府や法案について)「立憲主義を分かっていない」とか「憲法違反だ」とか語り始めた。立憲主義のシステムをちゃんと理解できる人が世界中にどのくらいいるのか分からないですけど、いま日本では、憲法と権力者の関係性みたいなことがこれだけ連日ニュースで流れている。──それでも安保法制は必要だという人もいるけれど、でも、なんで憲法違反なのか、なんで憲法違反だとダメなのかということを意識したことはなかったんじゃないかと。立憲主義という言葉の意味が分かる人が、この数ヶ月ですごく増えたと思うんです。
 

 なんでそう思うかと言うと、礒崎さんっていう内閣補佐官がTwitterでつぶやいたんですが、立憲主義という言葉を知らなかったんですよ。東大法学部を出た人が立憲主義を知らなかった。「法の支配という言葉は分かりますが、立憲主義は」って。

 つまりその人は法律と憲法の違いが分からないんですよ。そういう人が、この政府を含めて多かった。野党の人だって、これまで「立憲主義」という言葉をこんなに使ったことなかったんじゃないかと思うんで、そういうことも社会が得たことの一つかな。
 

 単純に怒る、声を上げることが良くなったということもあるけど、一方で牛田くんが問題としている「客観的な事実だけじゃダメなんだ」ということ。個別的な怒りから、客観的な、普遍的な知識まで手に入れつつあるんじゃないかな。民主主義についても「民主主義は数じゃないんだ」ということをTVで一般的に言える。

 以前、国会議事堂の駅を上がって行くと、「みんなで決めたことはたいてい正しい」という広告があったんだけど、「選挙に行けばいいじゃん、お前たち」という意見がバカっぽく見えて来ちゃった。それまでは「選挙に行けばいい」と言われると、「ああ、なんて真っ当なんだ」という感じだったけど。普通にTV見てても、そういうことに「選挙だけじゃなくて、こういうの(デモ)も大事ですよね」って言い返してくれる人がけっこういる。しかもお昼の情報番組で。これにはすごくびっくりしました。夢みたい。ほんとは当たり前のことなんですけどね。

──それを言わせるだけのものを見せ続けたということでしょう。

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2015年9月14日 (月)

シールズへのインタビューー①―

 友人が送ってくれたシールズへのインタビューを起こしたものです。作成されたのは横田忠夫さんという方です。大変な労を取られたと思うのです。せっかくだから紹介させて頂くことにしました。

 

 安倍政権は安保法案を今週可決しようとしています。日本の将来に禍根を残す大変なときです。シールズのインタビューは勇気を与えてくれます。

温かく緩やかな「ユナイト」の兆し

 ──シールズ、インタヴュー

 取材・写真:水越真紀

 Sep 10,2015 UP

  デモで政治を変えられるか? 橋下某に言われなくたって、そんなの無理だと分かっている。だけどデモに変えられるものはたしかにある。それは人びとの、つまり「主権者」の考えや心だ。そして、つまるところそれだけが民主主義を護っていく。
 

 イラク反戦デモをやっていた時、日本のデモはしょぼかった。警察がデモ隊の隊列を250人ずつに分けさせるのでしょぼく見えたということもあったけど、全体の人数だって欧州の都市に比べたら全然少なかった。それでも、世界のどこかでもっと巨大なデモが起きていることが遠い国の私の勇気にもなった。そういう効用がデモにはある。ので、私はなるべくデモの「アタマ数」になろうと思ったのだった。
 
 

 「シーズルのデモは新しい」と言われる。この15年くらいだけど、アタマ数になって来た私から見れば、いつのデモだって新しかった。やってる人たちだって若くなっていってた。「左翼は互いの違いについて語り合うばかりで、ひとつにユナイトしないから勢力を失い、世の中を変えることが出来なくなった」(ブレイディみかこ『ザ・レフト』──これは英国の映画監督ケン・ローチの言葉だと言うが、日本でもまったく同じだ。いつだって新しいデモがでてくるたびに、なんだかんだと苦言が登場するんだ。
 

 SEALDsは「見せ方」にものすごく拘っている。広告代理店みたい? いや、こう見えてもいままでのデモだってそういうこと考えてはいたんだ。だから「画期的!」と思えるのは、そういうところでもなくて、名前でも素顔でも露出しまくる彼らのが琴線に触れることではないかと私には思える。デモは政治でもあり、ポップ・カルチャーでもある。その効力は緩やかだが、デモのない社会の民主主義は衰えていくばかりだ。
 
 

 92年生まれの奥田愛基、牛田悦正、小林卓哉、95年生まれの植田千晶に聞いた。国会はもう最後の攻防、強行採決はまもなくだろう。そのことも含め、デモについて、安保法制について。
 
 大学生の彼らの、高校生のデモ参加者への視線が、大人たちのSEALDsへの視線と重なり、温かく緩やかな「ユナイト」の兆しに思えた。

 ──まず、この間、安保法制反対のデモンストレーションをして来て、個人的に得たものと、この社会が得たと思えるものについて、それぞれの考えを聞かせて欲しいんです。

奥田愛基】:得たものかー。失くしたものだったらいっぱいあるんだけど(笑)。時間とか……

 ──それは次の機会にぜひ(笑)。

 【牛田悦正】:僕は哲学の研究者になりたいんですけど、なにかを研究する時は観察者視点で上からものを見てやることになるんです。でも運動に参加して、行為者になって、よく分からなさというか、先が見えない中で動くという視点を獲得したというか……。なんかギャンブルなんですよね。

 上から観察するのは分かりやすい、分かるためのことなんですが、実際にプレイヤーとして、行為者になって率先してやる時には先が見えないし、よく分からない。でも分からない中で、「それが原因なの?」みたいなことが原因となって社会が動いていく。ということを学んだと言うか……抽象的なんですが。
 
 どうです? (奥田に向かって)助けてくれ。

 【奥田】:あと社会が何を得たか。

 【牛田】:あ、社会が何を得たかっていうと、やっぱり自分が主体になるということ。当事者になって動こうという人が増えて来たことは社会的にとても良いと思っています。

 

 

 

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2015年9月13日 (日)

 飛騨路の旅―⑤―

 予定を変更したのでゆっくりと朝食をすませて9時2分のバスでロープウエイ駅まで行った。山はガスがかかっていて、モニターで見てもガスに包まれていた。それでアルプスを見に行くことを諦めて駅の辺りを次の高山行きのバスまで散策することにした。

  直ぐ近くに谷川が流れていて橋が架かっていた。橋の上から見ると本来ならアルプスがちょっと見える辺りも雲に覆われていた。流れは白く岩をかんで流れていた。橋を渡ってDさんが花が好きなので珍しい花を探した。

  9時55分のバスで大鍾乳洞を見に行くことにした。洞窟の中なら雨は関係がないし、珍しいからだ。鍾乳洞口には11時過ぎに着いた。バス停からシャトルバスがあり、インターホンで呼ぶと直ぐに来た。

  鍾乳洞入場料はフリーバスチケットを見せて200円割引の800円になった。鍾乳洞に入るまえに飛騨ミュージーアムというのがあり、大橋という人の集めた内外の物品が展示してあった。中には珍しい物もいくつかあった。

  鍾乳洞の中は寒くないと思っていたら入口に温度が書いてあり、夏でも11度ぐらいで寒いことが分かった。入口を入ると急にひやっとした。

  私は秋芳洞を始め国内や外国の鍾乳洞をいくつか見たことがあるが、この鍾乳洞の内部は独特のものがありよかった。全長8000mもあり1時間以上かかった。

 説明によると、「岐阜県高山市丹生川町の「飛騨大鍾乳洞」は日本全国に約80ヶ所あるという観光鍾乳洞の中でも、日本一の標高900mに位置し、1965年に大橋外吉により発見されました。このあたりは2億5千万年前には海だったため、海の中のサンゴなどから石灰石ができ長い年月の間に雨水に溶け、少しずつ堆積して鍾乳洞がつくられていきました。膨大な時間と大自然が作り上げた驚異の芸術鍾乳洞ををお楽しみ下さい。」とあった。

 http://www.syonyudo.com/limestone.html

 12時49分発の濃尾バスセンター行のバスに乗り、13時半ごろバスセンターに着いた。まず予約してあった白川郷までの北陸鉄道バスの指定席チケットを買った。その間にKさんたちは観光案内所でランチによいレストランを聞いた。2か所勧められたが駅前の中華そばの店に入った。

 kさんがラーメンと中華そばはどう違うの?と言ったら店の人がうちでは中華そばと言っていますと答えた。そういえば昔は中華そばと言っていたように思うが、最近はラーメンになってしまったようだ。

 この店のラーメンはスープが塩辛くて飲めなかった。Kさんは昨日の蕎麦屋のスープはみんなのめたのに・・・とぼやいていた。

 天気がよくないし交通に不便なので高山見物はやめて早めに白河郷に行くことになった。指定席のチケットが買ってあるので変更できるか心配であった。バスセンターの窓口で聞くと変更できると言った。濃尾バスも北陸鉄道も共同運航だから大丈夫なのだそうだ。それで14時50分発の濃尾バスの自由席に変更した。

 その間にKさんは観光案内所に行って「あんなまずいところを紹介してはいかんよ」とクレイムしたそうだ。Kさんの話しによると他にも同様のクレイムをしている客がいたそうだ。

 バスにはトランクがあるので荷物はそこに収納できた。普通は白河郷までは50分ぐらいだがこのバスはあちらこちら寄るので1時間10分ぐらいかかると運転手が言った。バスは16時に白川郷に着いた。

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                 ロープウエイ駅近くの谷川

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                    石 錘

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                     石 柱

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                     石柱と石錘


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2015年9月12日 (土)

 飛騨路の旅―④―

 14時37分に5分遅れで高山駅に着いた。高山駅は小さな駅舎でどうやら現在改築しているようであった。

  濃尾バスセンターに行って穂高温泉行の切符を買った。ハガキ大のフリー切符であった。その切符で途中下車が自由なので「古い町並み」まで行くことにした。

  バス停で降りると目の前にお茶を売っている店があり、冷たい茶の飲み物が200円と書いてあるのが目に入った。そこでお茶を飲もうということになり、Dさんたちは湯呑で出されたお茶を飲んだ。

  そしてダメ元で荷物を預かってもらえないか尋ねたら、16時半までに戻るならよいと言ったので荷物を預けた。Mさんが前のバスに帽子を忘れたというので、濃飛バスセンターに電話をした。バスセンターでは平湯温泉のバスの事務所に預けておくからそこでもらうようにと言った。

  身軽になって歩いて行き、「古い町並み」に入った。造り酒屋があったのでそこに案内をして酒の試飲をした。Mさんは日本酒が初めてであったがおいしいと言っていた。

  両側の店を覗きながら歩いて行った。通りの終点近くに版画を掲示しているという喫茶店があったのでそこでコーヒーを飲むことにした。Dさんは紅茶で、私以外はケーキを取った。落ち着いた店であった。お茶代はDさんとMさんが出してくれた。

  戻りは木彫りの店などに入って伝統工芸を見た。穂高温泉へは「古い町並み」のバス停から乗るので、預けた荷物をもらいお茶を買った。

  16時45分ごろ穂高ロープウエイ行のバスに乗った。座席は空いていたので助かった。幅の狭い登り坂の道を進んだ。かなり行くと「平湯温泉」に着いた。さすがに大きなスペースで、たくさんの人々がいた。

  そこでMさんの帽子をもらいに降りた。何処でもらえるのかと探していたら「Kさんはどこですか?」という声がした。帽子を持った係りが帽子を振っていた。無事に帽子が戻った。それにしても濃飛バスの迅速で適切な対応に嬉しくなった。Mさんに言うと同じ気持ちだと言った。

  18時15分ごろに穂高温泉口に着いた。両側に山がそびえていた。宿の「たにぐち」がどこにあるか分からないのでバス停の前の旅館で尋ねたが、忙しいようで取り合ってもらえなかった。でも、反対側の宿からでて来た土地の人が教えてくれた。バス停から近くであった。

  「たにぐち」に入ると老女将が出迎えてくれ、部屋に案内してくれた。露天風呂が3つと普通の風呂があるということで、女性は露天風呂に行き、Mさんと私は普通の浴室に行った。狭い風呂でカランの調子が悪くお湯の出が悪かった。何とか身体を洗って湯船に入ろうとしたがとても熱いので水を目いっぱい出して入った。女性たちは露天風呂はとてもいい湯で30分近く入ってきたと言った。

  夕食は広間で食べた。Mさんのお気に入りのアサヒドライがあった。それで乾杯をした。イワナの刺身があったが生まれて初めて食べた。鯉のあらいのように大変おいしかった。ヤマメの塩焼きもおいしかった。てんぷらなどもあった。メインは飛騨牛を卓上で朴葉にのせて焼くもので、味噌と一緒に食べるのだ。鶏肉しか食べないDさんは別メニューであった。Mさんは地方の和食に興味を持っておいしいと言って食べていた。

  次の朝露天風呂に入ったらとても良い風呂であった。ただときどき前の道を通る車の音がうるさかった。

  夜雨の音がしていて、朝から天気はよくなく、ロープウエイで穂高に上る計画は危ぶまれた。宿のテレビでは穂高や平湯や上高地のライブをやっていた。それで見ると山は霧に包まれ見えなかった。それでも穂高ロープウエイの駅まで行ってみることにした。

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                   夕食 イワナの刺身、山菜天ぷら
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                         塩焼き

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                      お告げで見つけた湯

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                         朝食

 

 

 

 

 

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2015年9月11日 (金)

「ことばはゴムのように」という興味深い記事

 9月9日の朝日新聞に「ことばはゴムのように」という興味深い記事があった。国語辞典編集者の飯間浩明氏が書いたものだ。サブタイトルに「安保法案 解釈が伸びていく不安」とある。

  国語辞典の編集者の飯間氏が、言葉はあいまいなところがあり、解釈でどうにでもなる危険性があることを述べたものだ。

  氏は交渉などで「解釈に幅のある言葉をあえて使う」のは有効であるという。その例として「明治日本の産業革命遺産」の登録に際し、朝鮮人労働者の歴史をどう表現するかでもめたときのことを挙げている。

  英文で「強制労働」を「forced labour」ではなく「foraced to work」を使ったことで、韓国側は「強制により労役し」、日本側では「働かされた」と訳した。苦慮のあとがうかがわれるという。

  「合意のためには、解釈の余地を残すことも必要です。ただ、注意すべきは、『解釈は、ほうっておけばゴムのように伸びることが多い』のです」と指摘している。

  飯間氏は「辞典編集者として国会の議論も観察対象にしているが、安保関連法案の審議では、ゴムのように伸びる例が多く採集される」と言っている。

  中谷防衛相が「ミサイルは弾薬と同じ『消耗品』」言ったことを「ミサイルの運搬が鉛筆を持ち運ぶ感覚になりかねない」と危惧している。「消耗品」を三省堂国語辞典では【使うたびに減る品物。えんぴつ・コピー用紙など】と説明しているそうだ。

  「集団的自衛権行使の前提になる『存立危機事態』も、どういう事態を指すのか、解釈の余地を残しています。たとえ今の政権が自制的に解釈しても、将来の政権が解釈をゴムのように伸ばすかも知れない」と指摘している。

  憲法9条の解釈を歴代政権が70年間、「個別的自衛権」に固定してきたものを、一夜にして「集団的自衛権行使」に変更した安倍政権である。国会で「絶対にありません」などと体のよいことを言っていても、いつ変えるか知れたものではない。だいたい安倍政権の答弁はゴムのように解釈を伸ばす用語ばかりなのだ。

  安保関連法案は参議院でも十分に審議されたとは言えず、問題だらけである。与党は早期の採決の地ならしをしているがとんでもない話である。安保法制は憲法違反であり、廃案にすべきである。

 辞典編集者飯間氏の「ことば」の面からの安保法案の危険性の指摘は素晴らしい。政治家は「ゴムことば」を多用するから、いつも注意していなければ騙されてしまう。

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2015年9月10日 (木)

名古屋大学レクチャー2015

 名古屋大学が毎年開催している公開レクチャの案内が来たので応募したら当選のハガキが来た。「名古屋大学レクチャー2015」で、今年の講師はノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇教授と天野浩教授であった。

 

 会場は豊田講堂であったが、抽選になったのはノーベル賞受賞者が揃ったことと高校生が招待されたからだと思われる。

 

 6日の12時半開場というので12時20分ぐらいに着いたら、すでに開場していた。中央の前半分は高校生の席になっていた。後で分かったのだが、天野教授の希望で今回はたくさんの高校生が招待されたのだそうだ。

 

 赤崎教授が「青色発光素子はいかに創られたか」と題して話された。大きなスクリーンにパワーポイントを使ってパソコンから投影して、レーザーポインターを使って話された。マイクと少し離れていた感じで音声が聞きとり難かったし、せっかくの図や説明の文字も大きい字しか読めなかった。それに内容が専門的すぎて、予定時間を1時間ほどもオーバーしての講義でのあったが私にはほとんど分からなかった。

 

 休憩の前に天野教授へ名大最高の栄誉の盾が贈られた。

 

 天野教授の講義は3時10分から始まった。「世界を照らすLED」というテーマで高校生を対象にした話であった。

 

 イントロで面白いデータを示された。日本は世界第3位のGDPだが一人あたりのGDPは確か16番目とかなり低いことや、幸福度は46番目であること、だから日本はまだ発展途上国なのだという。

 

 1988年以後一人当たりのGDPは右上がりだが、幸福度は逆に右下がりであることや、江崎教授の示されたところでは、若い時から分別力は右上がりに増すが創造力は下がり続け、40歳がその境だという。

 

 若者は夢中になるものを持つことが大事だと話され、ご自分がどんなことに夢中になったかを、小学生から大学までに分けて話された。

 

 小学校時代は読書に熱中したそうで、集中力が養われたと思うと言われた。高学年ではソフトボール部で活躍したそうだ。

 

 中学ではカーペンターズなど当時のアメリカンホップスに夢中になったが、それで英語の勉強になったと話された。その他に読書やアマチュア無線に夢中になったそうだ。

 

 高校では数学や読書に夢中になったそうだ。あとの質問の時間で歴史は好きだったが理科はそうではなかったと言われたのが意外であった。

 

 大学では1年で数学概論などの数学、2年では量子力学、マイコン(パソコン)にも熱中したそうだ。そして自分で何か作りたい、作って試したいと思うようになったという。そして赤崎教授に出会い青色LEDを卒業研究に選んだそうだ。

 

 その頃はまだ真空管であったがそれから固体素子へと関心が移って行ったという。結晶成長の勉強をし、結晶成長の装置も自分で作ったそうだ。

 

 赤崎先生の勧めでドクターコースに進もうというとき、学資金が途絶え、進学を諦めなければならない事態になったが、どうしても諦めきれず進学を決意したそうだ。幸い奨学金を得ることができて助かったという。

 

 博士課程のとき、世界中の青色ダイオード関係の100余りの論文を読破したという。そしてp型GaMの実現を目指したそうで、1985年から88年までひたすらGan・Znを追い続けたという。

 

 その後は、最初はディスプレイに使われたLEDが照明に移ったことや、それによって非常に大きな省エネ効果がもたらされたことなどに話題が替わった。2020年には日本のLEDによる省エネが7%にもなり、1兆円になるという。

 

 原子力発電のよいところと悪いところ、再生可能エネルギーにも同様にあり、また、科学技術が進歩してもよいことばかりとは限らず、必ずマイナスの面もあると話された。例えば交通渋滞で年に12兆円の損失が出るとか、情報がどんどん増えインターネットは有用であるが、2023年にはルーターの消費電力だけで現在の消費電力分の電力が必要になるなど面白いデータを示された。

 

 若い人たちに、①疑問をもつこと、②それに取り組むこと、③結果としてその副産物が得られることを話された。

 レクチャーの後高校生10名を壇上に上げ質問を受け付けた。ノーベル賞をもらってよかったことは?という質問に、世界のいろいろな分野の人たちと会う機会ができたことだと言われた。

 また研究で多忙であった最近まで新聞を読んだことがないと言われた。今は新聞からいろいろな情報を得ていると話された。

 参加者は高齢者が目立ったが、高校生を招待したのはよかったと思った。

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                     栄誉盾と花束送呈

 

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2015年9月 9日 (水)

飛騨路の旅―③― 

 名古屋駅を8時43分に出発したワイドビューひだ3号は、岐阜駅で方向転換をして高山線に入った。その後美濃太田、下呂に停車するだけで、高山に着き、そこで車両を切り離し3両の富山行になった。

  最初の目的地の飛騨古川には5分遅れて11時18分に着いた。飛騨古川は初めてで知っているのはNHKのドラマで見たことぐらいである。

  改札を出ると観光案内所があった。そこで地図をもらい、古川の歩き方を聞いた。荷物は案内所で預かってもらえるというので助かった。値切ったら係りの女性はOKしてくれた。

  駅前の道をまっすぐに歩いて行った。両側にレストランなどが少しあった。地図にある目印の橋は溝のような細い流れでそこに掛かっていた。流れはきれいな水だった。その流れに沿って右へ歩いて行くと「飛騨古川まつり会館」があるのだ。

  手前には円光寺という大きな寺があった。お寺に関心があるDさんは境内に入って写真を撮っていた。

  その向こうに出ると、祭り広場があり、祭りに使う大太鼓の格納庫があった。太鼓は100円で叩くことができたので、MさんとDさんはやぐらに上って打ち鳴らした。

  隣に飛騨古川祭り会館があるのでそこに入ることにした。飛騨路フリーチケットを見せると1割引きになった。

  中に入ると、係りがまず3Dの動画を見ることを勧めてくれた。動画は古川祭りの準備から祭りまでで12分であった。3Dなので臨場感があった。

  その後会館にある3台の山車を見た。からくり人形の実物模型があってコンピュータ仕掛けで動いていた。また、実際に手で動かしてみることができるものも2つあった。係りに説明してもらって動かした。 

  山車は豪華なものであった。このようだ山車が12台出る古川祭りを見てみたいものだと思った。他には金襴の神輿も展示してあった。

  昼時だったので係りの人にどこかよいところはないか尋ねたら2軒教えてくれた。私たちは飛騨の匠会館の前にある「手打ちそば」の店に入った。

  900円のかけ蕎麦と300円のてんぷらなどの好みの具を組み合わせて1200円だった。蕎麦が短く切れていたのが残念であったが、汁はおいしかったので全部飲んでしまった。

  女将にどうして蕎麦が切れているのかと尋ねたら、「もりそば用に作ってあるのでかけそばにすると切れてしまうのです」と言っていた。

  蕎麦を食べたあと、古い町並みを歩いていった。つくり酒屋の白い蔵がいくつかあった。散策しながら三嶋和ろうそく店まで行った。

  店では店主が実演をしていた。とても気さくな方で和ろうそくの説明を聞いた。驚いたのは蝋燭が直ぐに固まることであった。この店はNHKテレビ小説の舞台になったので中を見せてもらった。ドラマではそっくりなセットをスタジオに作ったのだと話していた。Kさんは紅白の和ろうそくを2セット買った。

  古川での時間は3時間であったので、散策はそれまでにして観光案内所に戻った。荷物をもらって14時19分発のワイドビューひだ14号に乗った。プラットフォームは降りたところと同じだったので駅員に尋ねたら、お客さんの便宜を図ってそうしていますと言った。

  車掌は、何と行の人と同じ人であった。富山まで行って戻って来たにしては早すぎると思ったら、途中で交代をする駅があるのだと言った。高山には14時32分に着いた。

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                       太鼓を担ぐ

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                 技術保存のために作った山車
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                         神輿

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2015年9月 8日 (火)

飛騨路の旅―②―

奥飛騨旅行変更して実行したプラン

 1日(828日)

 名古屋駅発843 ワイドビューひだ3号(指定)奥飛騨フリーチケット(7663円)

 飛騨古川駅着11:13 

 古川散策(約3時間)

  ●起こし太鼓

  ●飛騨古川祭り会館

  ●そば

  ●古い街散策、和蝋燭屋

 古川駅発1419ワイドビューひだ14号(自由)

 高山駅着1432

 高山市内観光(2時間)

  ●古い町並み

 古い町並み 濃飛バス 16:43

 新穂高温泉口着18:02

 新穂高温泉泊 「たにぐち」(0578-89-2468)9855円(夕食、朝食、風呂、ビール、税込)

 

2日(829日)

 9時04分バスで新穂高ロープウエイ駅へ。天候悪くロープウエイに乗らず。付近散策。

 新穂高ロープウエイ発 9:55

 鍾乳洞口 10:59着

 ●大鍾乳洞見学 割引で500円

 鍾乳洞口発 12:59

 濃飛バスセンター着13:31

 ●駅前で中華そば 

 高山濃飛バスセンター発14:50 濃飛バス

 白川郷着 16:05

 ●田園風景を見ながら散策

 白川郷泊 合掌造民宿「志みづ」(05769-6-1914)9100円(夕食、朝食、ビール、税込) 

3日(830日) 

白川郷散策 9;15~

●城山展望台 シャトルバス 往復400円

●西野モータース併設の店で栃もちぜんざい(500円)

●合掌造り民家園見学 12:50~14:20

白川郷発15:15分 

 高山濃飛バスセンター着1605

 高山駅発16:44分ワイドビューひだ18

名古屋駅着1903 

 

※総費用  3万7058円

 ◎交通費 飛騨路フリーチケット7663円(特急指定席、バス)

  バス白川郷往復4420

 ◎宿泊費 18955円(ビール6本)

 ◎拝観料・入場料 2520円

 ◎昼食2回 2500円

 ◎その他 コーヒー 400円 アイスクリーム 300円×2

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               飛騨古川酒蔵

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               和ろうそく屋

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                和ろうそく屋


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              和ろうそく屋主人

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2015年9月 7日 (月)

飛騨路の旅―①―

 英国に在住のDさんは毎年日本を訪れる。Kさんの家に泊まって旅行をしたり知人に会ったりして過ごす。Dさんは今回は友人のMさんを連れて来ると言った。Dさんたちは英国で新幹線などに乗れるチケットを買って来て1週間ほど自分たちで旅行をするのだ。

  8月の終わりの3日間はDさんたちとKさんと私の4人で旅行をしたいということであった。行先は高山方面がよいと言った。英国と日本の間は離れているが今はインターネットがあるので便利だ。KさんはSKYPEで私はfacebookで連絡しあった。

  旅行のプランは私が立てた。いろいろ調べたらJRの「飛騨路フリーチケット」というのが値打ちだと分かった。「ワイドビューひだ」のチケットと高山から穂高温泉までのチケットがセットになっているのだ。4人で買うと一人当たり7663円になる。高山から穂高温泉まで往復が通常料金では5600円になるのでそれだけでも安いが、名古屋⇔高山の特急指定席料金は5830円で往復は11660円だから、普通に買うと合計で17460円になる。それが7663円でよいのだ。

  DさんとKさんは「青春18切符」が好きなので、昨年はそれを使って長野方面に出かけた。しかし、今回のはそれより値打ちである。しかも2時間30分程度と早く行けるので便利である。

  次に宿をネットで調べた。穂高温泉と白河郷に泊まることにした。できた概略のプランは下記のようである。

  

奥飛騨旅行概略プラン

 1日(828日)

 名古屋駅発843 ワイドビューひだ3号(指定)奥飛騨フリーチケット(7663円)

 飛騨古川駅着11:13 

 古川散策(約3時間)

 古川駅発1419ワイドビューひだ14号(自由)

 高山駅着1432

 高山市内観光(2時間)

 高山濃飛バスセンター 16:40

 新穂高温泉着1812

 新穂高温泉泊 「たにぐち」(0578-89-24689330円(夕食、朝食、風呂、税込)

  

2日(829日)

 82分のバスで新穂高ロープウエイへ。ロープウエイでアルプス(往復2700円)

 新穂高ロープウエイ発1155

 高山濃飛バスセンター着 1331

 高山市内散策(約3時間)

 高山濃飛バスセンター発1630 北陸鉄道バス(要予約)

 白川郷着1720

 白川郷泊 合掌造民宿「志みづ」(05769-6-19148800円(夕食、朝食、税込)

 

3日(830日)

白川郷散策

白川郷発11:15分 

高山濃飛バスセンター着1205

高山市内散策

高山駅発16:44分ワイドビューひだ18

名古屋駅着1903 

※費 用  32913円+拝観料、昼食代2回、その他

◎交通費 飛騨路フリーチケット7663円(特急指定席、バス)ロープウエイ2700円(1割引き)

 バス白川郷往復4420円(1割引き)

◎宿泊費 18130

◎拝観料・入場料

◎昼食

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               飛騨古川

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               起こし太鼓

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              飛騨古川 からくり

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            飛騨古川 酒蔵のある街

 

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2015年9月 6日 (日)

公正な報道を求めてNHKへの抗議行動―④―

★調布から来た若い女性、菅野さんがスピーチした。 3・11から、「原発エネルギーを考える市民の会」を主宰している。 NHKは、「廃炉への道」素晴らしい制作。また今年夏は、戦後70年戦争シリーズも、見応えのある秀作であった。

 しかし、ニュースの方はいったいどうしたのか。 視聴者調査によると、NHKのベスト番組はNHKスペシャルとクローズアップ現代、ワーストはニュース7、ニュースウオッチなどだ。権力から距離を置き、批判精神を以ってやるべきだ。

 6月14日、香港の雨傘革命から一年、国会前に集まった2万5000人の抗議行動を何ひとつ取り上げず、本当にオカシイ。

   受信料はここ30年近くずっと払ってきたが、先日、督促状が来て、やむなく必要な措置を取ると脅しがあった。なぜ私が払わないのか、なぜ支払いをやめたのか、なにも問わずに・・・。

   NHKの若い記者が、日本のBBCのようにと高い志を持って入ったが、いま忸怩たる 思いが・・・言葉が大事、権力の意向を忖度して自己規制をする。巨大な組織、いつの間にか、大きな組織の歯車に組み込まれないように。

  戦後70年、太平洋戦争、第二次世界大戦とメディアの果たした役割を検証して、ぜひ ドキュメンタリーを制作してほしいと思う。巨大な組織NHK、その組織の中から声が出るよう祈っている。

★NHK元プロデューサー・ディレクター、永田浩三さんが締め括りのスピーチをした。 こうして、NHKの前に立つ不孝、恥ずかしい。私は1977年にNHKに入った。 不払いの嵐が吹き荒れ、NHKはいまにもつぶれるかと思った。居酒屋でも罵倒され、冷笑を浴びて悪酔いもした。

 1976年、ロッキード事件当時、NHKの会長が、公用車で田中角栄を訪ね、顰蹙を買った。組合は視聴者に向き合うNHKであるよう、署名活動も行い、3日間で136万筆になった。NHK生え抜きの会長が生まれた。

 あれから38年、NHKは良くなったか、ノーである。  視聴者に向き合うのはあたりまえのこと、公共放送の役割を果たしているか。 政治がそんなに怖いのか、なぜあんなに安倍首相にひれ伏すのか。TV番組は変化したが、安倍首相が官房副長官の頃、番組内容がすっかり変わった。 慰安婦問題の番組を放送直前に、安倍が介入し、番組内容をねじ曲げた。私もその頃、その制作にあたり、今も痛恨の極みである。

   安倍首相は3年前、お友達の百田(作家)、長谷川(埼玉大教授)を経営委員に入れた。沖縄の二紙を潰せと暴言を吐いた百田は、1期で委員をやめたが・・・。  戦後70年シリーズはともかくとして、ニュースは、異常で悲惨な様相を呈している。

  70年談話の発表、8月14日夜に安倍首相は記者会見を延々とやった。政治部のヨイショ記者、女性の岩田記者が持ち上げ、持ち上げた。一国の首相が、国会ではなく、記者会見をすること自体が、異常でありオカシイ。ニュースウオッチは42分間にわたり安倍は言い放題であった。(筆者は、金官デモの当日で視聴できなかったが)

   NHKのほんとうの姿、問題がなかなか分からない。偏向した報道姿勢に反対の声が全国各地で上がり広がっている。安倍は10年後にはいないが、NHKに10年後はある。NHKは国民の宝物。安倍の私物化はダメだ。安倍に義理立てすることはない。王様、 裸の王様と、若者気分で、NHKは心中しては困る。 NHKがこのまま、朽ち果てる・・・NHKを市民の手に取り戻そう!

   ★千葉から来た伊藤さんがコールをして締めくくった。

<公共放送の使命を取り戻せ 

<もっと政治を監視しろ 

<外国メディアも見ているぞ

<民放も頑張っているぞ 

<籾井会長、平和を勉強しろ

  さすが、秒刻み、時間に厳しい報道マンの集会、予定の8時にぴったり終った。

        NHK包囲行動の模様は以上。

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2015年9月 5日 (土)

公正な報道を求めてNHKへの抗議行動―③―

★小金井市の酒井悦子さんが集会前半のシメをした。 ピース・アクション2015という市民団体を5月に13人でたちあげ、安保法案反対の署名(3600筆)を地元議会、国会に請願した。

 小金井は市民が声を上げる文化がある町。7月15日衆院強行採決を、どこも中継せず、NHKに電話をかけクレームした。国民の反対の声、平和が踏みにじられている。NHKに問うと、総合的に判断して中継しなかったとの回答。いったい何を以って、そう言うのか。NHKは誰の顔を見ているのか。 NHKのHPに五つのビジョンとあり、公共放送として・・・・(酒井さんは読みあげたが、ここでは省略) しかし、川内原発では、ネガティブなことは報道されず、ポジティブなことだけである。

 全国54基の原発も報道が同一であり、恐ろしい事実隠しだ。 滅茶苦茶な安倍政権がなかなか壊れそうもない。ここで立ち上がる。いまだに安倍チャンネルであってはならない。こうして、ここで声上げする。希望がある。

★シュプレヒコールが続いた。 参加者のひとりが、いま数時間前、NHKは、山本太郎参院議員の国会質問を、途中で午後6時のニュースに切り替え、国会中継を中断したと周りの人に、リアルな実態を口にしたので、筆者は大声で自分がテレビで観てきたことを話した。

★雑誌社の高橋さんがスピーチした。 国会中継を中断するのは、組織の判断、それもかなり上の方の判断だ。中継しない、中断するは大きな問題だ。

 小さな問題は、まだいくつもある。「積極的平和主義」の提唱者、ノルウェーの平和学者、ガルトゥング博士が来日したが、NHKニュースは、枕詞として、安倍談話に盛り込まれた積極平和と・・・・盗用した。ガルトゥング博士は、私の云う積極的平和とは正反対だとはっきり述べた。

 意識、無意識、いずれであり、NHK職員、ヒラメのように政権べったり、感覚が麻痺している。ネットの中で修正、NHKは黙ってカットしたが、やはりもの言わないとダメだ。頑張れば通じる。意識を取り戻す。

★京都から来た男性、人見さんがスピーチし、そのあと美声で歌った。 京都で、NHKを憂えるセンターの活動をしており、今日12時から1時まで、NHK京都前で開かれた包囲行動に参加してからここに来た。京都の行動はリレートーク、コール、シール投票、署名活動で、反応はいまひとつであったが、持って行くところがない人、怒りのはけ口になった。

 人見さんは、京都でも歌ったとして、アカペラで沢田研二の“脱走兵”大統領閣下、手紙を書きます・・・・♪を朗々と歌った。長い台詞であったが、艶のある良い声と、スローバラード風の語りに、参加者がじっと聞き入り、大きな拍手が湧いた。

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2015年9月 4日 (金)

公正な報道を求めてNHKへの抗議行動―②―

★自称、「火炎瓶のテツ」さんが、トークとコールをした。

彼は毎週金曜日の夜、経産省前で抗議の声を張り上げている常連。彼のコールは、ラップ調で楽しいが、トークの方は耳をつんざくような大声で、高音に時々閉口する。今日はNHK包囲行動に出前というわけだ。

 

 彼はNHK前でこう言った。今しがた、山本太郎議員が国会質問で、イラク戦争と戦争犯罪を追及し、政府がシドロモドロの答弁・・・6時になって、NHKはプツッと放送を中断した。(山本議員の持ち時間は17分、筆者の観た範囲ではまだ7分近く残っていた) NHKだけでなく、全てのメディアがそうだ。私は、官邸前の抗議に行くと、官邸だけでなく、必ず、官邸近くの国会記者会館に向かって抗議することにしている。

 

 報道、特にメガチャンネルに、私は二度ほど利用された。「退潮する市民運動」と題し、写真入 りで大きく書かれた。米国のニューズウイーク誌は、米国のサンケイ新聞みたいなもの。私の抗議光景の写真を載せて、日本人はヒステリック、TPPパラノイアであるとも書かれた。メデイアの偏向報道は、私たち気をつけないと、事実の捻じ曲げが横行し、一人歩きする。

 

 客観的な報道があって、国民に判断材料を提供する。それが民主主義の源泉だ。特に受信料を国民から徴収している公共放送のNHKの使命だ。読売新聞は御用新聞、産経新聞もそうだ。警察の留置場には、産経しか置いていない。町で買う、買わないは個人の自由だが、留置場では産経しか読めない。報道義務と受信料の徴収、コスト関係も、公共事業的、公共性がある。

 国会中継をやらないで、番組広告をする、これだと日本広告協会NKKではないか。サウディ・アラビアは、サウド家のアラビア、いっそのことAHK、安倍放送協会とせよ!

 

 ひとり叫んでもしかたない、みんなでNHKに向かって声をあげよう、シュプレヒコ~ル

<安倍チャンネルはいらない

 <怒っているぞ、権力に屈するな

 <NHKは権力に屈するな

 <戦争法案に加担するな 

<組合も自主権を取り戻せ 

<自主、自立を取り戻せ

 <みなさまのNHKだ <NHKはみんなのものだ

 <市民の行動を伝えろ

 

 そしてノリの良いラップになった。

報道しない報道機関♪ 報道できない報道機関♪ 広報ばかりの報道機関♪

NHKは恥を知れ♪ NHKは恥を知れ♪ 籾井会長、今すぐやめろ! NHKは安倍チャンネル、いらない、いらない♪ NHKは自民チャンネル、自民チャンネルいらない、いらない♪

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2015年9月 3日 (木)

必見!!8月30日国会前

 杉原さんという人がまとめたものを友人が送ってくれました。必見です!!

 

 昨日、830日の国会&全国大行動に関する報道集をお送りしましたが、

 

補足をいくつかお送りします。力作ぞろいですので、ぜひご覧ください。

 

 

 

なお、参議院戦争法案特別委員会ですが、本日91日(火)の質疑はあり

 

ません。昨日831日夕方に開催されるのではと思われていた理事懇談会

 

は結局開催されず、本日1日の正午に行われることになりました。与党は

 

未だに質疑日程の提案を行っていません。政府与党が追い詰められつつあ

 

ることは事実だと思います。

 

 

【動画】国会前「民主主義の広場」へ~安保法案抗議

OurPlanet-TV820秒)

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1971

 

【動画】8.30 戦争法案に反対する国会前抗議行動(IWJ1328秒)

https://www.youtube.com/watch?v=gLKLOQ_rOfo&feature=youtu.be

 

【写真動画】国会前で安保関連法案反対デモ(831日、朝日)

http://www.asahi.com/articles/ASH800P8MH8ZUQIP03J.html

 

【写真広場】国会前 埋め尽くす声(831日、東京)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/photo-square/201508/CK2015083102100001.html

 

【動画】国会前、決壊、占拠!!!!一部始終!(中嶌聡さんフェイスブック)

https://www.facebook.com/akira.nakajima.94/videos/vb.100001645907434/994454407286080/?type=2&theater

 

【動画】国会議事堂前デモ 歩道に人があふれた瞬間(2015830日)

https://www.youtube.com/watch?v=g-cTh3cdAe4

 

◆なお、補足分を含めた報道集はこちらのブログからご覧になれます。

http://kosugihara.exblog.jp/21598565/

 

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2015年9月 2日 (水)

公正な報道を求めてNHKへの抗議行動―①―

8月30日の安保法制関連法案反対の集会やデモは、60年安保以来の規模となったと31日の朝日新聞は伝えていた。全国各地から集まったそうで、中には貸し切りバスを仕立てて行った人もあるという。私は残念ながら旅行中で参加できなかった。

この大規模な集会について31日のNHK「お早うニッポン」では何も伝えなかったようだ。(私が見ている間は)完全に無視をしたのだろうか?それとも下記の行動があったからであろうか?

東京の友人から送られてきたK.Tさんが書いた行動のまとめを転載させても  らう。

★★★15.8.25 NHK包囲行動に参加して(K.T)★★★

★台風の余波で東京は夕方から大雨の天気予報であったが、結果オーライ、小雨模様の中を、渋谷のNHK放送センターに出向いた。

 

 国会前で配られたチラシで知った、NHK包囲行動 “政権べったりの報道をやめろ” 怒りの声でNHKを包囲しよう!に参加するためだ。渋谷駅から公園通りを登って、渋谷区役所、渋谷公会堂、そして定刻18時半前、NHKに近づくにつれ、道中の下りは若い人がいっぱいだが、上りは若い人が少なく、シニアが手にチラシ、行き先NHKと分かるのだが、この様子だと参加者は?いまひとつ寂しい。

 

★NHK放送センターへのアクセスは、入り口が鉄柵と警備員で固められ、構内には入れない。抗議集会は公園通りと井の頭通りの交差点から西門方面に向かって、井の頭通り歩道に沿って集まり始まった。

 実行委が配ったポスターは実にカラフルでまた分かり易い、一面は巨大な放送センタービルの写真を背景に”アベチャンネル“にするな!と、もう一面は、「籾井はやめろ!経営委員会はこんな恥ずかしい会長 今すぐ罷免しろ!」と謳い、背景に籾井会長が上の空の似顔絵(KOHJOHCHO)が描かれている。

 

★集会の中央には、大きなバナー(横断幕)を二人の男性が掲げ、「安倍べったりの報道をやめろ」 「怒りの声でNHKを包囲しよう!」 NHK包囲行動実行委員会と、アピールが書いてあり、女性がシュプレヒコールを始めた。

<政権に不都合なことを隠すな

<NHKは戦争報道に加担するな

<中国の脅威を煽るな 

<国民の抗議の声を伝えよ 

<国家審議をまともに放送せよ

<籾井会長はNHKを私物化するな 

<権力を監視するメディアになれ!

<籾井会長はただちにやめろ!

 

 参加者は当初30~40名位から、ダンダン増え、19時前には100名近く、最終的には300名を超えた。いろいろなプラカードがあった。

「NHKは政府の道具か?」

 「政権からの自主自立をせよ!」 

「翼賛報道」

 「ジャーナリズムの精神を忘れるな!」

「NO PROPAGANDA」

「NHKは目を覚ませ」

その中でも、極め付きは、「籾井会長は九州の二流ヤクザ」 とあった。

 

★スピーチが始まった。

 ジャーナリスト会議(JCJ)の河野さんが話した。

 筆者は、当初集会予定地の西門付近の様子を見に行き、彼のスピーチを最初から聞けなかったが、籾井会長は虎の威を借り、政府べったりの報道、国民の声で直ちにやめさせよう!と、訴えていた。

 

★元NHK経営委員の小林みどりさんがスピーチした。

 ニュース市民の会の活動をしている。国立音楽大学で音楽の歴史を教えているところに、総務省から、経営委員にと声が掛かった。小泉首相と面識もないし、NHK幹部にお友達もいない。単に、女性、文化系、大学教授の三要件を満たすかららしい。でも乞われたからにはN響のことなど意見出来ると・・・トンデモナイ。今でも後悔している。

 

 2001年から2007年まで二期務めたが、経営委員会は、会長、副会長、10名の理事、いわゆる執行部が決めたことを追認するだけであった。毎月二回、火曜日にあの22階、通称、雲の上ホールで開かれ、このホールはNHKNでも限られた人しか入れない。

 当日は黒塗りのハイヤーの送迎があり、私は断ったが・・・報酬も、高給であり、批判があって、そのあと世間の半分になった、すべて受信料からの支払いである。

 ETV番組の監修について、私が意見を述べるようになると、その議事録から、いろいろなところから声が掛かってくるようになった。他の人たちからもNHKはオカシイと異口同音に言われた。私も行動しよう、地に足のついた、視聴者のため、対・対のニュース、番組が求められている。

 

 

 

 

 

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2015年9月 1日 (火)

本当に官邸が怯えてくれたらいいのだが

 日刊ゲンダイが「官邸が怯える、8月30日『安保反対10万人デモ』の破壊力」と下記のように伝えている。

 それに対して菅官房長官は「デモの中で『戦争法案』『徴兵制復活』と宣伝され、大きな誤解を受けていることは極めて残念だ」と語った。また別の首相周辺の人は「デモに参加する若者は理想や建前に走り、現実を知らない」と言い、谷垣自民幹事長はポピュリズム(大衆迎合)だと言ったそうだ。

 60年安保の時は動員された人が多かったが、今は学生も女性も高齢者も学者も法曹関係者も・・・・みな安保法制が解釈で憲法を変えたことや戦争に道を開くことを理解して行動しているのだ。自民党などの批判は的をそれている。

 坂本龍一さんがデモに参加して、「民主主義や憲法が壊される崖っぷちしなって、日本人に主権者や憲法の精神が根付いていると示された。

 日本の歴史のなかでは、憲法は命をかけて闘いとったものではなかったかもしれないが、今まさにそれをやろうとしている。」と述べた。

 安倍首相たちは日本国憲法は米国に押し付けられたものだと言っているが、国民の多数は憲法の精神を身につけて、それを守るために立ち上がったのだ。

 

 デモ前の日刊ゲンダイが興味深い見方をしていた

 安倍周辺が「最後の日曜日」に警戒を強めている。夏休み最後の日曜日(8月30日)、10万人規模の「反安保デモ」が予定されているからだ。もし、10万人が国会を包囲したら、憲法違反の「安保法案」は廃案になっておかしくない。

(実際は12万人も国会周辺に集まったのであった)

 「安倍官邸はいまからピリピリしています。学生グループ『SEALDs』が毎週金曜日、国会周辺でデモを行っていますが、参加者は2万~3万人です。10万人が国会周辺に押し寄せたら、革命前夜のような雰囲気になりかねない。台風でもなんでもいいから、デモが中止になって欲しい、というのがホンネです」 (官邸事情通)

 (小雨は降ったが台風は来なかった)

 実際、首相周辺は、デモを潰そうと必死だ。安倍チルドレンの筆頭、武藤貴也衆院議員(36)は、 SEALDsのことを〈利己的な集団〉と誹謗し、自民党の幹部職員は〈チンピラ〉と罵倒している。デモに 参加する学生をおとしめることで、これ以上、賛同者が広がらないように画策しているのはミエミエだ。

 警察による規制もどんどん強まっている。国会周辺の道路には鉄柵が張り巡らされ、警察官がズラリと並んでいる。デモを行っても、簡単には国会に近づけない。

(主催者がわの強い要望で柵は取り払われた)

 安倍官邸がデモ潰しに必死なのは、もし10万人を超えるような大規模デモが行われたら、参院での強行採決も、60日ルールを使った衆院での再可決も難しくなるからだ。

(そうなってほしい)

  「もともと、自民党の参院議員は強行採決はやりたくない。彼らには、良識の府という自負心があります。なにより、1年後には参院選が控えている。選挙の時、野党から攻撃されるのは確実なだけに、世論に敏感になっている。10万人の大規模デモが行われたら、強行採決に二の足を踏むはずです」 (政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 (そうだろうか?)

  「鴻池さんは、思想信条は“右寄り”ですが、任侠というか、スジを通すタイプ。先日も、委員会で『参院は衆院の下部組織ではない』『官邸の下請けではない』と宣言している。たとえ安倍官邸が強行採決を命じても“まだ議論が尽くされていない”“国民は納得していない”と考えたら採決しないと思う。参院が採決しない場合、衆院が60日ルールを使って再可決するのは、現実問題、難しいでしょう。結果的に廃案になる可能性があります」(鈴木哲夫氏)

すべては世論の盛り上がり次第だ。首相周辺は、8月30日のデモをなんとか4万~5万人程度に抑えたいらしいが、こうなったら10万人ではなく、30万人で国会を包囲するしかない。

 (BBCをはじめ外国のマスコミも注目する大規模なデモとなった。)

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