安全保障関連法案に反対する学生と学者の共同行動―②―
★専修大学・東大名誉教授、廣渡清吾教授(ドイツ法)がスピーチした。
元日本学術会議議長、元東大副学長の廣渡教授は、「シールズの若者は、国民を大きく勇気づけ、ありがとう、私はみなさんに連帯を表明する」と開口一番。
集団的自衛権行使、自衛隊が海外で米軍を支援、武力行使をする、米国と一体化し戦争できる日本をつくる、正に、憲法9条にトドメを刺すことだ。専守防衛、戦争に巻き込まれないと言うが、それが(首相の)本意ならば、法案を全く理解していない“バカ”だ。
民主主義に反し、立憲主義に反し、国民に押し付ける。国民の目をごまかそうとする。「我思う、ゆえに我合憲」と断じて、譲らない。(拍手、会場から喝采を浴びた)。
憲法9条は、日本の世界に対する約束、国民に希望を託したのだ。自分思うがままに、世界を理解している当内閣を許すわけにはいかない。
沖縄に辺野古基地を作らせない、日本全体のたたかいである。中韓友好関係は、いっそう大きな問題だ。大学、国立大学は税金を使っているから、国益に奉仕せよ!と、軍事研究を押しつけ、学問の自由はそっちのけだ。
9月27日の会期末、安保法は作らせない。そのためにも、内閣支持率をうんと下げる。国会を10万、20万人で包囲し、政府を立ち往生、廃案に持って行こう!
★東北大学生、斎藤さんがスピーチした。
安倍首相、ノラリクラリ同じ国会答弁の繰り返し。民主主義を踏みにじり、7月15日の強行採決に怒り、あの時東京に来ようと思ったができず、今回仙台から来た。(拍手)
東日本大震災、自衛隊は災害復興に尽力しているが、復興は、まだである。平和、平和と、武力による平和、国家権力という暴力で得られた平和は長続きしない。
ユダヤ人とパレスチナ国家、イスラエルのカネとのからくり、本当の平和と言えるか。いつまでも努力を続ける、それが知識人の役割ではないか。最後の最後まで努力する。福島の声に仙台も声を上げ、流れを広め、学者の会が学者・学生の共同行動を行う。
★同志社大学、岡野八代教授がスピーチした。
学長(村田晃嗣)発言で注目の同志社で、政治思想史を教えている。いま、民主主義が悲鳴を上げ、国民が怒り、怒涛の渦が日本中に湧いている。次世代に、民主主義の産声が、シールズ、ママデモ、パパデモ、労働者、9条の会、再稼働反対、沖縄辺野古基地等などと広がっている。
京都大学で政治思想史を研究しているが、政治への無関心を吹き飛ばす勢い。民主主義は、政治学の誕生とともに生まれた政治におけるもっとも古い概念のひとつ。
ただ、これほど毀誉褒貶に揉まれた概念も珍しい。その原因としては、民衆の支配への恐怖心と軽蔑と、民主主義は最悪の統治形態になりうることへの不安感があると思う。
安倍首相は、教育を破壊し、報道を破壊し、憲法を蝕む、(SEALdsが声をあげる)「民主主義ってなんだ?」を共に叫びたい!。国民の声を聞け!社会の中で、これほどコダマすることがあっただろうか。
法律に決まった中で生きている、法律には罰則もある。一生は法の下で生きる。なぜ、自由と・・・。私の民主主義とは、私が作った法にしか従わなくていい仕組のこと、自由のため、自分で作って、国民主権だ。だから人は法の下でも自由であり得るのだ。
ここで立憲主義と民主主義が結び付く。誰もが納得し、排除しない、憲法の前文・・・私が私であるため、あなたがあなたであるため・・・「民主主義ってなんだ」
―つづく―
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