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2015年8月10日 (月)

安全保障関連法案に反対する学生と学者の共同行動―⑤―

 

 ===第二部===

<学生・学者のスピーチ、メッセージ朗読、集会アピール・行動提起>

★司会進行、神宮弘樹さん(立教大学生)と大沢真理教授(東京大学・社会政策)

 共同行動は、歴史的、画期的なこと、市民にも参加いただいている。立憲主義を守るため、60年代は共同が見られたが、70年代はノーであったと大沢教授。

6月15日、記者会見に続いて、7月10日に外国特派員協会で、7月20日には150人が記者会見を行い今日はクライマックスであると。

 

★横浜市立大学生、桑島譲さんがスピーチした。

 「戦争の作り方」という絵本がある。憲法を読み変える。この間、手にとってゾッとした。

着々と戦争を準備している、それが手に取るようにわかる。戦後70年、極め付き、自由と権利が奪われ、国(国家権力)を縛る筈の憲法を、権力自らが壊す。国の基本をどれほど分かっているのか、危機感を抱く。権利と自由を奪い、就労を脅かし日常の生活を脅かす・・・国民を守る、平和を守るとの口実で、剣を取るものは、剣で制される。

 税金は、国民の権利と自由のために払っているのだ。

 沖縄、福島の痛みが、首相や政治家は見えているのか。「どうせ、言ったところで・・・」

「周りがそうだから・・・」。平和への本当の祈りをやめてしまう。希望ある社会を創造するため、その原動力は現状に対する怒りであり、未来への希望である。

そう祈り、行動し、なんとしても廃案に、どういう社会を作っていくか。安倍首相は正しい判断ができない、自公にもオカシイことはオカシイと言おう!

 

★京都大学、高山佳奈子教授がスピーチした。

 

 安保法案について、ここにいない人、賛成する人、武力行使を放棄する人、無風の人、

に聞きたい。憲法を読んだことがあるかと。反対は無効と無視して、賛成派は法治国

家を否定。個別であれ中国が攻めて来たら、砂川判決など根拠にならない。

 

 磯崎首相補佐官補の法的安定性不要発言、なにをやっても良いと。公明党に謝ればと・・・憲法以外やってはならない。集団的自衛のためと、法的安定性はどこへ行ったのか。報道はなぜ、誰が危険を高めているのか、反日だ、ファシストだ、中国産品の拒否だと。

 

  東京や京都に来る中国人ツーリスト留学生は、日本は素晴らしいと口々に言い、この人たちが大事な役割を担っている。

 

 武力行使をしない国として日本は紛争国から認知されている。報道陣やボランティアを傷つけられない。読売新聞でも、内閣不支持率増えている、信憑性は別として。国民の知る権利、表現の自由は、ここに来てかなり浸食されている。米国の軍需産業を潤すだけだ。こつこつ働けば・・・そういう世界はどこへ行ったのか。

 大学予算をカットし、軍事研究にお金を投入。おカネがない、大学に行けない現状がある。戦争は死刑になる犯罪行為であり、近代の独裁、・安倍政権は、神様か!否、立憲主義だから断じて許さない。日本は籤で決める裁判員が裁判を立派にやっている国だ。

             ―つづく―

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コメント

安倍政権はマスコミ幹部との会食をくりかえし、懐柔を進め成功しています。読売と産経はシューヨークタイムズなどから「政府広報機関」と言われています。NHKは完全に支配されている。国民が正しい情報を知る権利を奪われています。そのうちに大政翼賛会が復活するのでは・・・は心配し過ぎでしょうか?

京都大学の高山教授はまた安倍首相が大手マスコミの幹部と夕食会を何十回も繰り返していることについて、権力がマスコミに圧力をかけたり裏取引をすれば、刑事罰の対象になり、「業務妨害罪」や「贈収賄罪」が成り立つと指摘しています。国会の憲法の番人である内閣法制局長官に自分の思い通りになる人を任命したり、NHKも籾井会長になってからは安倍政権支持が鮮明になり、内部ではいつも上司の顔色を伺い、政権に都合の悪い若者のデモなどほとんど報道されなくなっていますね。安保法案に反対する国民など誰もいないのだと伝えたいのでしょう。こんな大本営発表のような放送局に視聴料を取られるのはイヤだと先日も一人の主婦の呼びかけでNHK包囲デモがありましたが、もちろんそれさえも報道されませんでした。大手マスコミも6月後半あたりからやっと安保法案に反対する記事が増えてきましたが、読売、産経などは相変わらず安倍政権の広報機関ですね。

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