「クスリに殺されない47の心得」を読んで―②
「無農薬野菜にこだわるのに、自分の体はどっぷりクスリ漬け」「添加物にはぞっとするのに、クスリが『添加物のかたまり」だとは気づかない」
本当にその通りで、有機栽培とか無農薬とか無添加食品がいいという人が多いようで、近所にもそういうものを扱う店ができた。
クスリは化学薬品だから身体によくない面があるのは当然である。今はどうかしらないが以前は神様の水をもらってきたり、ご祈祷をしてもらって治す人がいた。まだその方がよいかもしれない。
近藤医師は「じつは、クスリの9割に病気を治す力はなく、症状をしばらくうやむやにするだけです。クスリには必ず副作用があり、年をとるほど、クスリの毒が体にたまりやすくなります」と書いている。
先日面白い話を聞いた。3ケタの数のクスリを飲んでいる人がいるというのだ。そんなのは信じられないと言ったら本当だと言った。介護をしている人に聞いたのだが、高齢者で医者に処方されたクスリを山のように持っている人がいるそうだ。クスリをいつどう飲むかということも分からなくなるようだ。
著者は「身の回りで『あっちが痛い、こっちもつらい』と言っている人に、聞いてみてください。クスリを山ほど飲んでいるはずです」と書いている。
「ためしてガッテン」で、腰痛は脳の働きであって、クスリを飲まずに治すことができると実例を紹介していた。私もときどき腰痛を起こすと医者に行き、ロキソニンという鎮痛薬をもらうことがあるが、飲むのは痛みがひどいときだけで、あとは我流のストレッチで克服している。
近藤医師は「僕自身がこの40年間に飲んだクスリは、歯の痛みどめを3錠だけです」と言っている。さすがにご立派というほかない。
「不眠症は20年続きましたが、人は不眠では死なないので、クスリは飲まなかった」そうだ。
こんなことも言っている。「ほかにも花粉症、お腹をこわしやすい、ひざが痛むなど、僕も人並みにいろいろ抱えていますが、『みんなにある』『ほっときゃ治る』『老化現象』と、気にしません」
飼っている犬にもクスリは飲ませず、ガンも放置したそうだ。それでも長生きしたという。
著者は、クスリが必要なケースは二つしかないという。
①心筋梗塞などの、命にかかわる症状がある場合。
②そのクスリを飲んだことで、飲む前より明らかに健康状態がよくなっている場合。
飲み薬ではないが、私は緑内障という目の持病があり、40年近く点眼薬を毎日用いている。それで眼圧を保っているので、これなどは②のケースにあたるのだと思っている。
薬学部の新入生は、「クスリは毒です。みなさんクスリを飲んでいけません」と最初の抗議の時教えられるという。しかし、医者や薬剤師は、クスリの毒性を患者にきちんと伝えないと言っている。
近藤医師のような医者ばかりだったら、製薬会社は全く儲からないし、成り立たないであろう。厚生労働省は医療費が節約できると喜ぶのだろうか?
これまで取り上げたのは「はじめに」に書いてあることである。この本を読んだとき、前書きを読めばそれで十分だと感じた。クスリは飲まないに越したことはないと思う。
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通風の薬は飲まなくても食べ物に気を付ければよいと言っている人は他にもいます。
投稿: らら | 2015年8月31日 (月) 18時42分
私は尿酸値の上昇を抑える薬をかれこれ25年以上、毎日飲み続けている。そのせいか、飲む以前に
起きた痛風の発作は以後、一度も起こっていない。
飲まずにそのまま放置したらどうなったかは知りようもないが典型的な②のケースにあたると思う。勿論、何らかの副作用はあるかもしれないが、効能の方が大きいのである。できれば薬は飲まないに越したことはないが、飲まないで放置したために病状が
悪化したということは大いにありうるのである。過信も軽視も問題ありである。薬の限界を知った上で上手に薬を処方してくれる医者が信頼できる医者と言えよう。
投稿: toshi | 2015年8月31日 (月) 08時37分