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2015年7月 5日 (日)

長い間の勘違いー「葷酒」の意味

 先日、「酢タマネギの効能」をネットで調べていて、「不許葷酒入山門」という言葉の「葷酒」の意味を間違って解釈していたことを知った。

  この言葉は禅宗のお寺の入り口に立っている戒壇石と呼ばれる石柱に書かれているものである。この中の「葷酒」というのは、「酒気を帯びる」ことだと若い時からこの歳までずっと思いこんでいた。

  先日も日本語教室の学習者と建中寺のお祭りの話をしていて、戒壇石の話になり、「不許葷酒入山門」の説明をしたが、恥ずかしいことだがそれが間違いであったのだ。間違いはすぐに正さなければならないと思っている。

  タマネギは匂いの強い野菜であるがいろいろな効能があると言われている。仏教では匂いのきついネギの仲間のニンニク、ニラ、ネギ、タマネギなどは食べることを禁じられていたというのだ。「葷」とはそうしたネギの仲間の野菜のことだと初めて知った。その他にも肉や魚も含まれるようだ。

  こうした食べ物は精力がつくので、修行の妨げになるとされている。生殖器を温め、性的エネルギーを高め、心の冷静さを失うとして、インドではお坊さんはタマネギを食べないのだそうだ。禅宗の寺の戒壇石はその戒めである。

  ところでこの言葉の意味は、「臭い匂いのする野菜(ニンニク、ネギ、ニラなどや生臭い肉や魚)と酒は寺の境内に入れてはならない」ということである。

  でも、お坊さんはニンニクもタマネギも食べているし、酒も「般若湯」と呼び換えて飲んでいる。破戒といえば破戒である。だから世間では生臭坊主などと揶揄するのである。

  タマネギは精力がつくというので、古代エジプトではピラミッドを建造するとき労働者にタマネギをたべさせたそうである。

  最近「酢タマネギ」がいいと言われ、テレビや本で取り上げられ、関連した本もいろいろ出版されている。2か月前に、私もその中の1冊を買って来て、酢タマネギを作って毎日の食事に添えて食べている。

 

 

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