たかが折り紙、されど折り紙ーその進歩に驚く
2月14日にNHKで放映されたスーパー・プレゼンテーション「The Math and Magic of Origami]を録画しておいて、やっと見た。
このプレゼンテーションは、Robert Langという科学者によってなされたものである。驚いたのは、複雑な形をした、とても折り紙では折れないようなものー例えば、カマキリとかクワガタとか―まで折り紙で折ることができるということである。それを可能にしたのは、何と数学と結びつけたことであった。
Robertはカルフォニア工科大学を卒業し、半導体レーザーの研究で博士号を取っている。彼は6歳の時、学校の先生から折り紙の本を与えられて、虜になったそうだ。10代前半から創作折り紙を始めて、大学でも創作と研究を続け折り紙作家でもある。
折り紙は江戸時代に日本で始まり、日本人なら誰でも子供の頃に折り紙を習っている。中でも折り鶴は日本の折り紙の象徴でもある。
折り紙を飛躍的に発展させたのは、Robertによると日本人の吉原章さんで、彼は2万もの折り紙を作り出したそうだ。彼の功績は折り紙の折り方を本できちんと説明したことで、それによって世界に広がることになったのだ。オリガミは今やカラオケのように世界で通じる言葉である。
Robertは折り紙を数学と結びつけて、コンピューターで折り方のデザインをし、線にもとづいて折っていくと出来上がるようにした。ライオン、ニワトリ、クワガタ、ピアノを弾く人などをプレゼンの中で見せてくれた。
折り紙のもう一つの素晴らしい成果は、それが人工衛星の太陽電池を折りたたんで運ぶことや大天体望遠鏡をたたんで運ぶことなどに応用されていることである。
少し前に折り紙を使ってある国の極貧の子どもたちを元気にしているという日本女性のニュースを見たが、折り紙がいろんな形で使われていることを誇らしく思う。
●スーパープレゼン
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/150204.html
●Robertの作品と本人の出演
https://www.youtube.com/watch?v=xzcaYbSfkTs
●無料公開している展開図の検索
robert lang origami daiagramで検索するといっぱい出ている。
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折り紙が日本の伝統芸であることはあまり認識していませんでした。私も人生長くやっていますが、もし外国人の友人から折り鶴を作ってくれと言われたら、恥ずかしながらできませんと答えるしかありません。たまたまネットで折り紙と検索したら、折り鶴の作り方が掲載されていました。いい歳をした日本人なら折り紙のアイテム2~3くらいはマスターして外国人に披露し教えてあげるぐらいはなりたいものです。ぜひ実践したいと思います。
投稿: toshi | 2015年6月14日 (日) 13時38分