血糖値を改善する食事―ためしてガッテンから
6月10日に放送されたNHK「ためしてガッテン」を興味を持って観た。このところ私が関心をもっている糖尿病と食べ物について取り上げたからだ。題して「食べて糖尿病大改善!医師も驚愕の最新ワザ」であった。
番組では、この数年で分かってきたこととして、小腸にインシュリン分泌を促すスイッチがあり、そのスイッチを押すことが大事だということであった。
最近腸内フローラということが盛んに言われ、100兆個もいると言われる腸内細菌が私たちの健康と大きくかかわりをもっていることが分かってきた。例えば免疫システムにも重要な働きをしているとか。
そうした腸内細菌の中に、バックテロイデスというのがあり、その仲間が小腸のインシュリン分泌スイッチを増やすことに関係しているというのである。
そのメカニズムは、食べ物がスイッチに触れると、すぐに膵臓に「インシュリンを出せ」という指令を出すのだ。それにより血糖値が上がる前に素早くインシュリンを出させるのだ。そして血糖値が上がるのを抑える。
指令は、イレクチンという腸のホルモンで、食事を吸収するときに膵臓のβ細胞に働きかけてインシュリンの蓄積・分泌を促すのだ。この働きはもともと体に備わっていて、腸内細菌の影響で強く働くのである。
そこで腸内細菌を増やすことが大事であるが、そのためにはエサをやらなければならないという。そのエサになるものは何か?
水溶性食物繊維である。腸内細菌はそれを食べて増えるのだ。水溶性食物繊維を含むよく品は、次のようなものである。
ごぼう、タマネギ、ニンジンなどの根菜類(イモ類は避ける)、
・キノコ類、ヒジキ、ワカメなどの海藻類、
・納豆やオクラなどのねばねばする食品
・ヨーグルトは腸内環境を整えるのでよいそうだ。
次に、分かったことがもう一つあるというのだ。それは魚がスイッチを押すとインシュリンを出す指令をたくさん送るいうことである。
そこで食べる順は、まず野菜で腸内細菌にエサをやり、次に魚を食べてスイッチを押し、最後に炭水化物(糖質)のご飯を食べるのである。
和食を料理屋で食べると、最後にご飯が出るが、あれは理に適っているのだ。
もう一つ心得るべきことは、ためしてガッテンでは3人の人で2週間野菜を加えて食べる実験をしたのだが、それでも効果が認められたようだ。私の考えは、少なくとも4週間~5週間は続けることが必要だ。
効果を確認するためには、始める前と後で血液検査をしてデータをとるのがいい。
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年を取るとどうしても健康の話になりますね。
投稿: らら | 2015年6月13日 (土) 17時47分
私の所属する「男のための料理教室は」会員の平均年齢が70歳をこえているのでいつも健康のことが話題になります。昨日の例会でもこの話が話題になりました。私が最近読んだ「炭水化物が人類を滅ぼす」について話しをすると、すでに何人かは読んだと言っていました。でもご飯は美味しいので米食を
止めるつもりは勿論、減らすつもりもないという雰囲気でした。高齢化社会のもと健康ブームは衰えることはありません。誰もが健康で余生を送りたいと
思っています。この種の話題は皆が関心を持つので真偽はともかく座持ちには最適だと思いました。
投稿: toshi | 2015年6月13日 (土) 08時17分