日本で野放しの危険なトランス脂肪酸
Yahooニュースに「人体に深刻な危険をもたらすトランス脂肪酸が野放し」という記事があった。
トランス脂肪酸については、良心的と思われる一般人向け健康書にはその危険性が指摘されていたが、知らない人が多く、相変わらずトランス脂肪酸を含んだ食品が食べられている。
以前はバターよりもマーガリンがよいと宣伝され、植物油由来のマーガリンが食されるようになったが、マーガリンにはトランス脂肪酸が使われていることから危険だと言われ、またバターが復権した。そためかどうかバターは大不足で1万トンを緊急輸入するとニュースに出ていた。
トランス脂肪酸だが、マーガリンだけでなく、ショートニングやサラダ油などにも含まれている物質である。
ファストフードには大量に使われており、安いからといって油使用のファストフードを食べたり、レストランで揚げ物を食べると間違いなく摂取することになる。
トランス脂肪酸を食べるとどうなるか?動脈硬化を促進し、それに伴って心臓疾患や脳血管障害を起こすことになる。また、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、気管支喘息などのアレルギー疾患のリスクが高まると言われる。
さらに血中の中性脂肪を増やし、肥満や高血圧や糖尿病の原因になると考えられている。
アメリカでは「プラスチック食品」「狂った脂肪」と呼ばれ、含有量表示が義務付けられていて、食品医薬局が摂取規制も行っている。
それでは日本ではどうかというと、なんでもアメリカに右へならえの日本なのに一切の規制をしていないそうだ。
管轄も厚生労働省ではなく、消費者庁が行っている。規制しない理由は「日本人一人の1日の摂取量は0.9g程度で健康への影響は少ない」からだという。
しかし、マクドナルドなどファストフード店でよく買われているポテトフライ(Mサイズ)には4.5gのトランス脂肪酸が含まれているのだ。
トランス脂肪酸はお菓子やデリカテッセンの揚げ物にも含まれており、スジャータなどのコーヒーに入れるクリームにも大量に含まれているそうだ。私はコーヒーにはスジャータを入れていたがあれは牛乳ではなく油から作ると知ってから使っていない。
「いつものパンがあなたを殺す」や「炭水化物が人類を滅ぼす」などの著者は、エキストラバージン・ココナツオイルやエキストラバージン・オリーブオイルを勧めている。脂肪は細胞膜を作るのに重要な役目を果たすが、トランス脂肪酸ではダメであり、糖尿病の原因にもなるという。
マスコミがあまり取り上げないのは、大企業からの広告が減ることをおそれているからだそうだ。厚生労働省が規制ぜずマスコミもしり込みをしている日本。何とも情けない。我々の健康は自己責任で守れということか。安倍政権は規制緩和というがトランス脂肪酸のようなものは大いに規制をすべきである。
※詳しく知りたい人へ
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脂肪は大切ですがエキストラ・ヴァージンのオリーブ油とかココナツオイルがよいと言われています。
投稿: らら | 2015年5月29日 (金) 08時41分
恥ずかしながらトランス脂肪酸についてはまったく不案内でネットで検索すると沢山出てきました。不飽和脂肪酸の一種だと定義されていました。ただ化学的知識が少ないのでその説明を読んでもわけがわからんというのが実感です。形、色、味がはっきりしているものなら理解しやすいのですが見た目ではよく分からないものはおてあげです。スジャータが油から作られるのを初めて知りました。結論としてできる限り安さが売りの外食は控え、また油を多用した加工食品は極力買わないことが防衛策のように思えました。
投稿: toshi | 2015年5月29日 (金) 08時34分