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2015年5月20日 (水)

歴史に名を残したい安倍首相ーそれは叶うが

 安倍首相が執念を燃やす戦争が出来る国造りがいよいよ正念場を迎える。14日に安保法制が閣議決定され、21日にも国会にかけられることになった。

 この安保法制に平和を入れて「平和安全法制」と名づけた。このネーミングについて民主党の枝野幹事長は「ことさら『平和』をいうことは中身の危うさを象徴している」と批判したというが、その通りである。

 閣議決定後の記者会見で「日本と世界の平和のために、私はその先頭に立って新しい時代を切り開く覚悟だ」と高揚して宣言したそうだ。

 首相のいう積極的平和主義を掲げて先頭に立つと言ったのだと思うが、積極的に自衛隊を海外に送り、同盟国のアメリカの言いなりになって戦争をするということである。これについて首相は「無責任なレッテル張りだ」と反論したそうだが、首相が「アメリカの戦争に巻き込まれることは『絶対』にありません」と言い切ったことこそ無責任である。

 「新しい時代を切り開く」のは、まさにその通りで、戦後70年、戦争放棄の平和憲法によって世界の信頼を築いてきた日本を、集団的自衛権行使閣議決定という勝手な憲法解釈変更で、戦争ができる日本へと変えてしまうのだ。

 大量破壊兵器隠匿という、誤った情報によって始めた、あのイラク戦争を、当事者のブッシュ元大統領もパウエル元国務長官も、さらに米国と共に戦った英国やフランスやオランダなどの諸国も過ちを認めたのに、日本はあいまいなままである。

 次はISが支配するイラクのモスル奪還に、米国の指示で自衛隊を派遣することになるかもしれない。近々で一番ありそうなことである。米国に安保法制を今国会中に仕上げると約束したのがその証である。

 安倍首相は戦後レジームからの脱却だと言っているが、戦後レジームは集団的自衛権を行使できないものであった。それを勝手に改めて戦争への道を開こうとしている。それが安倍首相の新たな時代を切り開くことであり、先頭に立つというのは、最高司令官として自衛隊海外派遣を命ずることである。

 平和安全法案が決まれば、歴史に名を残すことになるのは誰の眼にも明らかである。当分の間は支持する人たちから褒めそやされるであろうが、将来の日本人からどう評価されるかは別物である。

 歴史に名を残すのはよいことをした人物だけではないのだ。

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コメント

 昨年の総選挙は手前勝手の国民を騙すものでしたね。騙された人が多かったのが残念です。

 安倍首相は、安保法制については昨年末の選挙で国民の支持を得たと語っている。
 ところが昨年末の選挙は、安倍首相が消費税2%増税を先延ばししたことで民意を問うという勝手な理屈で、経済問題を主たる争点にし行ったものである。これで安保法制の支持を得たとは、よくもまあ平気でと言えたものである。
 安倍首相が名を残すとしたら、このような民意無視の強権的な政治を行ったということでだと思う。

 もし、自衛隊の戦地派遣が具体化すれば自衛隊を退職する人がでるでしょうね。そうなることを期待します。

仮にアメリカの要請で自衛隊が中近東の紛争地域に派遣されるという事態が起こった場合、勿論、実戦部隊は日本の若い自衛隊員である。当然、殺し、殺される場面も十分にありうる。これまでそのようなことはないということで自衛隊に入隊した若者も多かったと思われる。今後はそのようなリスクがあることを承知して自衛隊に入隊する若者はいるのだろうか。アメリカ軍は黒人の占める割合が高いといわれ、軍隊は低所得の若者の雇用の受け皿にもなっているとのこと。平和が当たり前で飽食の時代に育った日本の若者が命を賭して自衛隊に入隊するとはとても思えない。まず自公議員の子弟が先頭をきれば見上げたものであるが、、。

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