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2015年5月 5日 (火)

憲法記念日講演会、大盛況で関心の高さを示す

 5月3日は憲法記念日。今年は現行憲法が施行されて68年である。鶴舞の名古屋市公会堂で、恒例の愛知憲法会議主催の講演会があった。愛知憲法会議は今年で50周年になるという。

  13時開演なので、12時20分ぐらいに地下鉄の出口に出ると、そこに「ここが最後尾です」というプラカードを持った人がいた。「4列で並んでください」と言っていた。予想外の多くの人なのでびっくりした。

  公会堂に近づくとマイクで「1階2階が満席の場合は4階へ行ってください」と案内していたので、これは2階も無理かなと思った。

  中に入るとすぐに2階へ行った。上手前方のところに行くとまだ席が空いていたのでホッとした。1階はすでに満員であった。

  13時に会が始まった。第一部の講演は、哲学者で東京大学大学院教授の高橋哲哉氏であった。資料をたくさん用意して講演に臨まれた。

  朝日新聞4月22日の「自衛隊の活動 一挙に拡大」のコピーを使って、安倍政権がやろうとしている自衛隊の活動の拡大を分かりやすく説明された。

  また、24日の朝日朝刊の「歴史認識 試される首相」という記事に高橋氏が寄せたコメントが載っている。そのコピーを使って安倍首相が米国議会でやった演説について批判をした。

  日本は敗戦後、アメリカの庇護の下で経済成長にいそしみ、真に過去と向き合ってきたとは言い難い。帝国主義時代の精神性やものの見方が清算されずに、残っていると言える。民主主義や平和を追求するなら、人々の権利を侵害した歴史を直視し、批判的な認識を持つことが大切だという趣旨のことを話した。

  安倍首相はアメリカでの演説で米軍軍人への謝罪をして受け入れられたが、同じことを中国や韓国でやるべきだと指摘した。

  4月からの道徳の教科化に伴い、小学校高学年に「吉田松陰」が入ることと関連して、戦前の修身の教科書の吉田松陰の部分のコピーと松陰の「幽囚録」を用意された。これについては別の日に取り上げるつもりである。

  自民党の憲法改正草案と現行憲法の対比したものを資料として用意され、前文では「天皇を戴き」と記してあり、第1条には「天皇は元首」と規定してあることを批判した。

  高橋氏の講演は分かりやすく、歴史的分岐点に立つ今年の憲法記念日にふさわしいものであった。

  第二部は若手女性弁護士と以前の憲法会議事務局長の話で、弁護士は扱っているブラックバイトの実態を話し、元事務局長は憲法会議の歴史を話された。

  第三部は沖縄から来た歌手の古謝美佐子さんが夫の佐原一哉さんのキーボード伴奏で「沖縄のこころを歌う」というテーマで歌った。

  うちなんちゅうのアメイジンググレースで始まり、沖縄の言葉で話されたが、まるで外国語で佐原さんが通訳をされた。自作の「童神」などの他沖縄の歌を歌い、「安里屋ユンタ」と最後の曲「花」は会場の聴衆も歌った。

  途中のトークでは、沖縄の問題、基地の問題などを話され安倍首相への怒りと本土の支援への感謝を述べられ、この日の盛大な集会に勇気づけれれたと話された。古謝さんの話では沖縄ではアベノミックスを「アベノニックス」と揶揄しているそうだ。「ニックスとは沖縄では目くそのこと」だという。

 解説によると、「科学者の研究では古謝さんの歌には歌手の中で何万人に一人という高周波のゆらぎ成分を同時にもち、人を癒したり、健康を促進したりする効果がある」と書いてある。作家の五木寛之が「いま最も凄い歌手」と絶賛しているそうだ。

  体格の良い体で声量がありエネルギッシュであった。

  この日の憲法講演会の参加者は半券の数で2689人であったと発表があった。4階の大集会室のテレビスクリーンに回った人もたくさんいたのだ。今年は集団的自衛権行使に向かう日本の戦後史の大転換のときである。関心が高まったのが嬉しい。

  講演会のあと、講演者との質疑応答の催しとデモがあったが、私は質疑応答の方に参加をした。300円の会費でお菓子とお茶がついていた。

 公会堂の外には警察機動隊が来ていた。マスコミの取材がないと言っていたが、翌日の朝日新聞では、ほんのちょっぴりの記事であった。

 

 

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コメント

 NHKがイギリスの王女誕生をこれでもかというぐらい報じうんざりです。国内のもっと大事な問題を取り上げてほしいです。

今朝のNHKテレビの朝のトップニュースは英王室に25年ぶりに生まれた王女に名前がついたことであった。このところこの話題でテレビの報道番組は
かなり時間を割いている。確かにイギリス国民にとってはおめでたい出来事であり、その喜びに祝意を表するのは結構なことだとは思う。それにしても当事者でない国のメディアがこれほどはしゃぐ?ことではない、他にもっと大切な話題はあるではないかと言いたくもなる。中日新聞も時節柄、憲法問題に大きく紙面を割いていて十分読み応えがある。でも最近新聞を読まない人が増えているという。そんな人には日本は天下泰平にしか映らないでしょう。

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