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2015年5月23日 (土)

オルガンの秋コンサートの案内が届きましたーその1

 大好きなパイプオルガンの音色。パイプオルガン奏者吉田文さんから今年のコンサートの案内を戴きました。全文を転載して紹介します。

 謹啓

がすがしい初夏となってまいりました。皆様お健やかにお過ごしのことと思います。

  本日は、名古屋オルガンの秋実行委員会が主催をいたしますパイプオルガンコンサートのご案内をいたしたく、本書を送付させて頂きました。

  「名古屋オルガンの秋」コンサートシリーズは2007年の名古屋オルガンの秋コンサートシリーズの発足より、みなさまの多大なご協力とご後援を賜り、今年で9回目の開催を迎えることができました。この場におきまして、みなさまに心より御礼を申し上げます。

  来年に10回目の開催を迎えることになると想いますと月日の経つ早さを思い知らされますが、この間に頂きましたみなさまとの出会いに心より感謝申し上げます。

  そもそもパイプオルガンという楽器は他の楽器よりもよほど知名度が低く、愛好者としてコンサートにお越し下さる方の絶対数も決して多い方ではないと思います。それでも、毎回いらして下さる方、遠くからでもご声援をお送りくださる方、みなさまおひとりおひとりのお心に支えられて、ここまでコンサートシリーズを開催してくることができたと思っております。本当にありがとうございます。これからも、細く長く、可能な限りはできるだけのことはしていきたく考えております。今後ともご支援を賜りますように、心からお願い申し上げます。

  さて今回は「名古屋オルガンの春&秋2015」と「パイプオルガンブランチコンサート」のご案内をお送りいたします。

  名古屋オルガンの秋実行委員会として主宰します両コンサートシリーズでは、今年に終戦後70年を迎えるにあたり、パイプオルガンの音楽を通して改めて「平和」ということに向かい合ってみたく、それぞれプログラムを構成いたしました。

  「名古屋オルガンの春&秋」では、全体のコンサートを括るモットーとして「Et in Terra Pax そして地には平和」という言葉を選びました。もともとはクリスマスに天使が羊飼いたちの前に現れ、神の子イエス・キリストが人となって生まれたことを告げた言葉で、「Gloria in excelsis Deo (天のいと高き所には栄光) et in terra pax hominibus bonae voluntatis. (地には善意の人に平和あれ。)」が全文です。(この訳はカトリック教会のものに依りました。)

  第二次世界大戦と原爆投下から70年が経った現在、私たちは地上のどこにでも平和、そして基本的な人権が当然のごとく存在してほしいと誰もが願っている筈であり、平和は人間が自分たちの手で創りだしていかなければいけないものであると学んだ筈であるにも関わらず、なかなかそれが現実化できず、苦しんでいる人たちが多くいます。

  音楽を通して大きな何かが変えられる訳ではありませんが、今年のコンサートシリーズは私たち一人一人が心の平和を感じ、私たちが生きているこの場所で私たちにできることから平和に向き合うことに少しでも貢献できればうれしく思います。

  最初のコンサートは、早速ですが、530日(土)、元N響フルート首席奏者の小出信也氏をソリストとしてお迎えします。「Annum per annnum 年から年へ」 4年前から毎年ご出演頂いている小出さんとの活動を象徴する言葉でもあり、又、今年生誕80年を迎えるアルヴォ・ペルトの代表的なオルガン作品のタイトルでもあります。

ペルトの作品の中では毎日毎日、年から年へ、数百年も祈りの時を告げてきた教会の鐘の音を、祈りの心をつないでいくモチーフとして扱っています。どのようなものであろうと、宗教という枠を超えて、特に平和を祈っていきたい今年最初のコンサート。小出信也さんのフルートの響きに包み込まれる幸せのうちに、音楽のもとに私たちの心が調和を感じることができますように願っています。

  チラシはこちらからダウンロードできます。

 ●名古屋オルガンの春&秋 表 

  www.aya-yoshida.de/media/data/orgelherbst2015-1.pdf

●名古屋オルガンの春&秋 裏

 www.aya-yoshida.de/media/data/orgelherbst2015-2.pdf

 秋のコンサートシリーズでは、本格的なパイプオルガンコンサートをお楽しみ頂けます。それぞれのオルガニストが、是非ともみなさまに知って頂きたいと思う美しい作品を集めました。また、ベルリンのカトリック大司教座聖堂オルガニストであるフローリアン・ヴィルケスも来日されますので、是非ご来場頂けますようにお願い申し上げます。

   最終回の1129日には、前半に待降節を迎えるにふさわしいバッハの作品を、後半では、日本では初演となる「我らの主イエスキリストの継承について」をお聴きいただけます。

  後者の作品はナチスによってアウシュヴィッツ強制収容所、フロッセンベルグ強制収容所で現代の殉教者となった二人の神学者、マキシミリアン・コルベ神父とディートリッヒ・ボンヘッファー牧師についてと、彼らより残され、託された言葉、そして聖書の句から成り立っており、パイプオルガンに加えナレーターと打楽器により演奏されます。平和と正義、そして愛を継承するということについて深く考えさせられ、そしてとても強く心に打ち響く音楽であり、手前味噌ながら、作曲者マイヤー=フィービッヒの最傑作であるとも自負しております。是非とも一人でも多くの方に経験して頂きたく思っております。どうかみなさまお誘いあわせの上ご来場いただければ幸いです。

 

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コメント

 吉田文さんの文章は本当に誠実なお人柄がにじみ出ています。私が全文をそのまま掲載するのはそれが一番いいと思ったからです。

投稿: らら | 2015年5月23日 (土) 21時14分

 たりらりらさんは、クラッシクにお詳しいのですね。今度の演奏会を聴きに行く予定ですが、教会でやるのです。入場料はお志です。吉田ふみさんは名古屋とドイツで活躍されています。素敵な方です。

投稿: らら | 2015年5月23日 (土) 21時12分

主催者、吉田 文さんの文章には毎回、謙虚でヒューマンなお人柄が偲ばれます。過日、地下鉄に乗っていたら中京テレビ主催の名古屋クラッシクフェスティバルの案内が告知されてました。全9回公演の通し券は10万円とかで年金暮らしには高嶺の花と思えました。それに比べれば、ご案内いただいたコンサートは何とつつましやかなものでしょう。歳をとってきたせいか?最近チェロとかパイプオルガンの響きに平穏と安らぎを感じるようになってきました。今回はぜひとも出かけたいと思います。

投稿: toshi | 2015年5月23日 (土) 12時06分

パイプオルガンの演奏は、これまでの人生で一度だけ、どこかで聴いたことがあります。どこだったのかがどうしても思い出せません。
日本中にコンサートホールが増殖した今でさえパイプオルガンを設置してあるところは少なく、たぶん私が中学生の頃だったと思いますから、その頃はさらにまれなものだったのに、どこだったのかが思い出せません。
ただ、ステージからではなく天井から音が降りそそいできた、という強烈な印象だけは今でも残っています。
N響を定年になったあとも小出信也さんは活躍されているんですね。医者と芸術家に定年なしですね。
ひげをはやしていた小出さんはN響の団員としてまれなフルート奏者でした。
N響に限らず海外のオーケストラでもひげをはやしている奏者は意外と少ないです。ロシアなどはチャイコフスキー風の奏者がもっといてもよさそうですが。
そんな世界に登場したキャメロン・カーペンターというパイプオルガン奏者の風貌・出で立ちはまさに宇宙人レベルです。

投稿: たりらりら | 2015年5月23日 (土) 09時57分

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